加江田渓谷を歩く(宮崎市の南部、宮崎自然休養林)


加江田渓谷
宮崎市の南部、宮崎自然休養林の中を流れる加江田川沿いの遊歩道は、丸野駐車場から椿山キャンプ場まで、片道約9kmのショート・トレイル。

かつては林業用のトロッコが走っていた軌道跡を整備したもので、杉の人工林と自然林の混じり合う緑の中を、清流のせせらぎを聞きながら歩くことができる。

宮崎市街地から遊歩道の入り口に当たる丸野駐車場まで車で約20分。アプローチも簡単なので、お薦めのハイキングコースだ。

まずは自転車で

車で行くのは簡単だが、トレーニング兼ねて自転車で行く(車持っていないというのは内緒)。
宮崎駅から丸野駐車場まで約1時間。ロードバイクなら1時間もかからずに行けるだろう。

加江田渓谷入口
学園木花台の南側、県道376号学園木花台加江田線を西に進むと、「加江田渓谷」の看板が見えてくるので、県道を離れて左に入っていくと、すぐに丸野駐車場だ。

丸野駐車場

ライトグリーンに塗られた「宮崎自然休養林」の看板の右手に道が、遊歩道へと続く道。
この自転車が我が愛車。Specializedのクロスバイクで、もう8年乗っている。タイヤは28mmに履き替えているので、長距離もそこそこ行けるが、そろそろロードが欲しいところだ。

この先、民家が数軒あるが、道は狭いので、自転車もこの駐車場に止めて、ここから先は歩くのがルール。

両側に民家のあるエリアを抜けると、ほどなく遊歩道の入り口に到着。

いざ、遊歩道へ

遊歩道入口

がっちりガードされて立入禁止のように見えるが、左右の扉の間に、人が一人やっと通れるくらいの隙間が空いている。太っているとちょっと厳しいかも。

遠景

まずは、こんな景色から始まる。この日は曇りだったので、空の色が美しくない。しかし、こういう日の方が日焼けしないし、気温もあまり上がらないので活動しやすかったりするのだ。

落葉の積もる道

積もった落ち葉を踏みしめつつ進むと、「宮崎自然休養林」の看板。ここからが国有林で、九州森林管理局の管理下の森になる。

宮崎自然休養林の看板

里程表示

 

ひょうたん淵

ひょうたん淵橋

国有林の入り口から200mほどで「ひょうたん淵」。
右手からの小さい谷に橋がかかっている。

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左手に見える淵が「ひょうたん淵」なのかどうかはよくわからない。

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ここには、山の神も祀られている。お賽銭の必要はないけど、遊歩道を歩く人は手を合わせて道中の安全を祈り、楽しませていただく感謝を捧げてから行くといいだろう。

軌道跡

「ひょうたん淵」の先の道に、昔のトロッコの軌道が残っている。昔は、林業作業のためのトロッコが、ずっと奥まで走っていて、使われなくなった今、その軌道跡をこうして遊歩道として使っている。

 

硫黄の臭いが

硫黄谷休憩所

続いて「硫黄谷休憩所」に到着。
ここは、硫黄分を含む冷泉が湧出しているということで、確かにかすかに硫黄の臭いがする。これが温泉だと足湯とかできたのだろうに。
でも、ここだけ硫黄分が出てくるというのも不思議。

御製の碑

また、ここには1979(昭和54)年に当地に行啓された昭和天皇が詠まれた御製の歌碑がある。
1979年と言えば宮崎国体が開催された年、まだ高校だったなあ(遠い目)。
歌碑には、写真ではちょっとわかりにくいけど、

「蘚むせる岩の谷間に生ひしげるあまたのしだは見つつたのしも」

と当時の熊本営林局長の書で刻まれている。生物学者としても有名で自然を愛した昭和天皇らしい歌だ。

駐車場から歩き始めてまだ1kmくらい。まだまだ先は長いので、その2に続く!。

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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