寂しかった商店街に人々が交流できるカフェを創りたい! -KOYU CAFE / 新富町


外観

このテゲツー!の創始者のひとりで、今は地域プロデューサーとして全国各地で引っ張りだこで、新富町を拠点とする「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(こゆ財団)」の代表も務める齊藤潤一さんから、偶然乗り合わせた列車の中で、
「Diceさん、今度新富に新しいカフェ創るんで来てくださいよ。」
と声をかけられたので、ご当地グルメコンテストの疲れがまだ残る8月19日(日)に、新富町の「るぴーモール虹ヶ丘商店街」に出かけてきました。

東西に約200mほどの商店街の東端近くに、既存店舗をリニューアルした、小洒落た外観のお店が出現していました。
ちょうどこの日がオープン初日ということで、お祝いの花や鉢植えなども店頭を飾っています。

 

明るく清潔感のある店内

カウンター

早速中に入ると、約20坪の明るく温かな雰囲気の店内の左手奥に、カウンターで囲まれたキッチンスペースが設けられています。

テーブル席

右手には、2人掛け、4人掛けの木製天板のテーブルが並び、それぞれに白と黒の椅子が配されて、落ち着いた印象を受けます。

ソファ

入口すぐ左手には、ローテーブルを前にソファー席も置かれて、くつろげるようになっています。

席数は全体で20席ほどというところでしょうか。
かっちり固定したレイアウトではなく、イベントなどでも使えるよう、位置を自由に変更できることを前提に調度品も選ばれている感じでした。

 

ランチをオーダー

ORDER HERE

お店に到着したのがとっくにお昼を過ぎていて、お腹もすいていたので、ランチをいただくことにしました。
カウンターの一角に「ORDER HERE」と案内が出ていて、ここで注文して先払いするシステムになっています。

メニュー

オープン初日で、メニューはまだまだ試行錯誤の最中ということもあり、選択肢は少なかったのですが、とりあえず「KOYU CAFE オリジナルカレー」1,000円(税込)をいただくことにしました。

※ 2週間後の現在、メニューの内容と料金はかなり改訂されているようです。
 最新メニューは、こちらでご確認ください。

セルフサービスの水と冷茶

オーダーカウンターの横に、セルフサービスの冷水と冷茶が置かれているので、自分で好きなようにグラスに注いでテーブルへ。
冷茶は、新富町にある日本茶専門店「新緑園」の水出し茶というのがなかなか嬉しい。

 

地元産素材にこだわったマイルドカレー

カレーセット

しばらく待つと、カレーが運ばれてきました。
サラダと、小さな容器に入った漬物2種がセットになっています。
いきなり余談から入りますが、この漬物が感動的に美味しかったので、確認してみたら、やはり新富町にある「キムラ漬物宮崎工業株式会社」の漬物でした。
お茶といい漬物といい、のっけから新富町のポテンシャルを感じます。

カレーアップ

新富町産の朝どれ野菜で飾られたカレーは、野菜の甘みが感じられるマイルドで優しい味でした。
新富産を中心に宮崎県産の野菜をじっくりと炒めて甘みを引き出し、鶏ガラで引いたブイヨンでコクを出しているそうで、子どもでも食べられるように配慮されているように感じました。
スパイシーな辛みが必要な方には、お願いするとチリパウダーが添えられます。

サラダ

付け合わせのサラダにかかっているドレッシングは、新富特産のライチとズッキーニを原料にしたドレッシングとのことで、ライチの甘い香りを感じるさっぱりとした味でした。
このドレッシング、市販の計画もあるようです。

 

お話しながら交流が生まれるカフェを

永住さん(左)と小田さん(右)

このKOYU CAFEは、こゆ財団スタッフの永住美佳さん(写真左)が、新富在住でスタッフとして一緒に働いている小田典子さん(写真右)とともに、財団の支援を受けて立ち上げました。

永住さんも元々は新富町の出身ですが、ご主人の転勤に伴って福岡、宮古島と移り住み、2年前に新富に戻ってきた、いわゆるUターン組。
役場の臨時職員としてこゆ財団の立ち上げに関わり、財団に移籍してコミュニティマネージャーとして活動していましたが、今年に入って、周囲から背中を押される形で、自ら飲食店経営という道に踏み出すことになったとのこと。

様々な形で財団のサポートはあったものの、準備期間3ヶ月ほどでの開業にはいろいろ苦労もあったことと思いますが、走りながら考える姿勢は、勢いのある事業展開で全国から注目を集めるこゆ財団らしいところでもあります。

アイスコーヒー

立ち上がったばかりで、今の形が明日には変わっている可能性もあるKOYU CAFEですが、財団としては、キッチンスペースを活用した商品開発や、店頭販売とリンクしたマーケティング、様々なイベントができる場としても期待しているようです。

永住さんは、
「来られた方が、いろんなお話をしながら交流が生まれる場、様々な情報を得ることができたり、情報を発信できたりするような場を創れれば。」
と仰っていました。
私がいた短い時間帯でも、こゆ財団のスタッフのほか、子ども連れのお母さん達が訪れて、様々に情報交換していました。

とりあえずは11時から16時までの営業ですが、今後は夜の営業も考えられているようです。
今後、このKOYU CAFEが提供メニューも含めてどのように変化し、どのような価値を生み出して行くのか、大いに楽しみです。
私も、各地で行っている冷や汁のイベントをここでやりたくなってきました。

 

【KOYU CAFE】
住所:新富町富田1-21 → マップ
電話:0983-32-1150
営業時間:11:00~16:00(L.O. 15:30)
定休日:月曜日、第2・4日曜日

Facebookページ:https://www.facebook.com/koyucafe/

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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