兵庫県明石市の出身で、宮崎にIターンし、株式会社キャスターの取締役として宮崎でリモートワークをしている森岡由布子さんが、自身の移住体験から感じた宮崎移住のリアルをnoteに連載されていらっしゃるので、許可をいただいてテゲツーに転載させていただくことにしました。
第1回は、「お金事情」。
※ 転載元はこちら。Dice
まず、なぜこれを書こうかと思ったか。
東京で消耗している方へ少しでも参考になればと思いました。
私は明石市出身で、京都の芸大を卒業し、大阪の会社に就職。2011年に宮崎県という人口114万人に対して、家畜108万匹(鶏のひなを含む)の県に転勤になりました。
その後、定住し、リモートワーカーに。
東京の会社に勤務(っていうかもう役員になってしまった)しつつ、東京に住んだことのない私が発信することによって、
リモートワークという働き方を知っていただくとともに、田舎での暮らしについて赤裸々に語っていきたいと思います。
1. 物価は安くない
田舎は物価が安いと言われることが多いんですが、物価は別に安くないです。
セブンイレブンが宮崎だけ東京の半額!なんてことはないですから。
スーパーでの生鮮食品なら少し差があるかもですが、東京や大阪でも安い店はあるので、差があったとしても10%も変わらないです。
調味料とかはどこで買っても一緒ですしね。
ダイソーが田舎だけ100円ではなく、50円均一!なんてこともないです。
100均は、100均。
2. 不動産が安い
これはべらぼうに安いです。
宮崎で土地付き中古住宅を購入したのですが、土地180坪に4LDKの平屋、10坪の小屋、倉庫、(それぞれ築9年)が付いて、2,000万弱。
すでに水回りなどはリフォームされていて、すぐにでも住める状況。
追い焚き機能付きのお風呂に、トイレも最新、アイランドキッチンも完備です。
追加で少しリフォームしましたが、壁紙や廊下、間取りを少しいじったぐらいで、+200万ほど。
これでも、宮崎市内のわりと便利な場所にあるので、格安です。
(もちろん、市街地から外れるともっと安くなります。
「うちの山何も採れない」なんて世間話が飛び出す感じ。)
うちは、イオンまで車で10分かからないぐらい。
(宮崎県の人は駅からの距離ではなく、イオンからの距離で話しをします。)
最近気になっているのは、こちら。田舎に住むならこういうところが良いですね。
3. 賃金は低いがストレスも低い
一番気になるのは「そもそも仕事あるの?」という部分。
都会の方々は、給料が下がることに対して、特に敏感。
子供の教育とか、そのあたりは一旦置いておいて、給与の話し。
宮崎は、最低賃金が日本最低級。
最近は上がったとはいえ、時給762円・・・。
最近はキャスターのような、リモートワークの会社も増えてきているので、Iターンするなら、東京の会社で宮崎に勤務するが一番良いと思います。
とはいえ、週5日フルタイムは働くわけなので、畑するにも登山もサーフィンも基本休日。
大自然と暮らしたいなら、就農が良いです。
色々な農家さんと話ししましたが、年間の出荷量で収入が決まるので、作るものによっては、夏は基本水やり(スプリンクラー自動)だけ。
海行って甲子園見て、の繰り返し、秋・冬に一気に出荷!
とかですね、まぁ何を作るかに、本当に左右されますが!
就農支援もありますので、ご参考に。
とはいえ、外に出ればパノラマの山並み、長靴・作業服でのゴルフ、海は車横付け、基本駐車料は無料、新しい服やブランド品に周りが全然固執しないので、何着ててもOK、美味しいラーメンを並ばなくて食べれる(たまに並ぶけど)、花火も全く混まない、お金を使わず生きていける、習い事も安い、人間らしい生き方ができる。
家賃が安い分、可処分所得はあまり変わらないかもですね。
どのように生きたいのか、決めるのはアナタ次第です。
寄稿者:森岡由布子
明石市出身で、京都の芸大を卒業し、大阪の会社に就職。
2011年に宮崎県という人口114万人に対して、家畜108万匹(鶏のひなを含む)の県に転勤になりました。
その後、定住し、リモートワーカーに。