高原町限定芋焼酎を先行試飲した結果、お湯割りが激ウマ!


宅配便で届いた荷物

台風22号が大雨を降らせて北に去って行った翌日、宅配便屋さんが、わが家にひとつの荷物を運んできました。

「すみません、本当は昨日お届けのはずだったんですが、台風で…。」
「いやいや、いいんですよ。お疲れ様ですね。」
「それじゃ、サインをここに。」
「はいはい。ご苦労様でした。」

なんて受け取って、部屋の中に運び入れたのでした。

 

高原町で親しまれる焼酎を作ろうプロジェクト

開封したら焼酎2本

さっそく開封して出てきてのが、この2本の焼酎「高天原(たかまがはら)」。
こうして見ると一升瓶と五合瓶のようですが、左が二升五合瓶、右が一升瓶です。
二升五合瓶なんて、普通じゃ売ってませんからね。初めて手にしましたが、重いこと重いこと。
なんでこんなのが存在するかというと、一升を昔は枡(ます)で量っていたので、二升で「ます+ます」、残りの五合が「半升(はんしょう)」で、合わせて「ますますはんじょう」、つまり「益々繁盛」と洒落た縁起物なんですよ。
飲食店の開店祝とかで贈られることが多いですね。

それはさておき、この焼酎は、明石酒造株式会社が、高原町役場の後援のもと、高原町の素材を使い、地域経済の活性化や地域コミュニティの更なる醸成を図ろうと、高原町の団体の応援を得て取り組んだ「高原町で親しまれる焼酎を作ろうプロジェクト」の成果品なのです。

発売に当たって、その名称が広く公募されたので、天逆鉾(あまのさかほこ)が頂上に刺さる高千穂峰の麓に広がり、天孫降臨伝説にまつわる旧跡も多い高原町の焼酎とあらば、最もふさわしいのは「高天原」意外に考えられないでしょうと。インターネットを通じて応募したのでした。
その後の経緯はよくわかりませんが、同じ「高天原」を推薦した人が他に5人いたらしく、厳正な専攻の末に見事命名者の栄に浴すこととなり、そのお礼にこの2本が送られてきたというわけでした。

なお、ラベルデザインは、高原町出身でミラノ在住のデザイナー前原加奈さんとのこと。

 

「居心地屋やまぢ」で試飲会

高天原とセット

この焼酎「高天原」、高原町内限定で11月9日(木)に発売開始ということですが、その前にいろいろと試飲してみたかったので、「居心地屋やまぢ」にお願いして、持ち込みで撮影に協力していただきました。

更に、「居心地屋やまぢ」の女将・黒木素弓さんと、焼酎にやたら詳しいサラリーマンA氏にも試飲に参加していただいて、味の評価に公平を期すことにしました。

 

まずはストレートで

ストレート

さっそく封を切って、まずはショットグラスに少量注いで、ストレートで味わいます。
舌の上で転がすと、コガネセンガン由来の甘みが広がり、20度ならではの柔らかさで喉に滑り降りて行きます。
香りは、白麹らしく甘く軽快で、その奥に米の香りが感じられるところが、明石酒造らしいところでしょうか。
「これはお湯割りに合いそうですね。」というのが、A氏の第一声。

 

続いてロック

ロック

その声に心動かされながらも、ロック派の私は、まずはオン・ザ・ロックでいただきます。
氷を入れたグラスに焼酎を注いだら、マドラーでよくかき混ぜて氷を溶かしつつよく焼酎と馴染ませ、最後に溶けた分の氷を追加します。

本来が柔らかく優しい味なので、ロックはもちろん美味しいのですが、冷やすことで香りが控えめになりますし、味の膨らみも控えめになります。

ここはやはり、お湯割りでいただくのが良さそうですね。

 

やはりお湯割りが最高!

お湯割りの鶏刺身三点盛り

ちょうど「地頭鶏の刺身三点盛り」も届いたので、「高天原」を6:4のお湯割りにして、食べながらいただきました。

やはりお湯割りにすると、甘い香りがふわっと開いて、味も豊かになります。
この焼酎は、お湯割りの方がベストパフォーマンスを発揮するようですね。

高原町役場の関係者の方に、事前にお話を伺ったところ、
「事前の検討会で味の目標を決める時に、若い女性から『毎日飲むにしては、軽い焼酎が最近多過ぎる』と意見があったので、割りとどっしり作りました。
でも、明石酒造さんから、『そうは言っても、今の嗜好は軽めにある』ということで、熟成期間を長めに一年以上とって、ちょっと濾過も強めにしてあるみたいです。」
とのこと。

なるほど、2年に渡るプロジェクトで、熟成をしっかりとかけてあるので、この美味さと柔らかさが出ているのですね。

「居心地屋やまぢ」の素弓女将もの評価も、
「大将が好きそうな優しい味で美味しい♡」
とのことでした。

 

加水して熱燗にしても良し

加水燗つけ

ここで、焼酎をこよなく愛するA氏が、素弓女将に、
「申し訳ありませんが、これをとっくりで2割くらい加水して熱燗にしてもらえませんか。」
なんてオーダーを出す訳ですね。
流石だ。そんな発想がすぐに出るほどに、もっと焼酎を極めなければ。

そして、出てきました。「高天原」の加水燗つけ。
いや~、これもいいですね。お湯割りより度数が高い分、甘みや香りはそのままに、がつんと訴えるものがあります。

地頭鶏炭火焼

看板メニューの「地頭鶏の炭火焼き」をつまみながらこれを呑んでいると、ついつい杯が進んで、いけません。
接客に忙しい素弓女将をほっておいて、A氏と二人、差しつ差されつでぐびぐびぐびぐびと飲んでしまい、すっかり良い気分にできあがったのでした。

この、今回新登場の焼酎「高天原」、11月9日(木)から、高原町限定での発売です。
新燃岳の噴火警戒レベルも下がったことなので、皆さん、是非とも高原町までお出かけの上、この「高天原」を是非ともゲットして、お湯割りで楽しんでください。

 

【撮影協力:居心地屋やまぢ】
住所:宮崎市橘通西3丁目8-5 三輪ビル1F
電話:0985-23-3213
営業時間:18:00~24:00(L.O. 23:00)
定休日:日曜日

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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