人づくりのためのプラットフォームを!:服部学
最後のプレゼンターは服部学さん。九州産野菜の通販サイト「やお九州」を運営する(株)yaoの代表であり、80’s MIYAZAKIの代表でもあります。
「真の地方創生とは何か?」について、JALの再生を成し遂げた稲盛和夫さんに聞いてみたら、「JALと一緒」と言うのではないか、それは、小集団による部門別採算制度と経営哲学(フィロソフィ)の問題というところからプレゼンを開始した、歴史も好きな服部さん。
江戸時代末期に松下村塾を開いて約90名の塾生を育て、その塾生の中から久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋など内閣総理大臣2名、国務大臣7名、大学の創業者2名を輩出した吉田松陰を例に出し、宮崎版松下村塾を80’s Forumとしてやりたいと提案。
2ヶ月に1回程度の討論で民・官垣根無く知識を共有し教え合い、問題をみつけ、改善案を検討し実行する、同世代で切磋琢磨し合い、成長を競い合うような場を作りたいと主張。
そのためのKGIは、地方創生のリーダーを10人輩出、KPIは、FORUMを3回/1シーズンで2年間継続として、年間100万円の費用がかかると試算。
民間企業では、人材育成のために年間1人当たり20万円の教育費かけているとして、これを実現するための支援をと締めくくった。
これに対しコメンテータ-からは、
「これを事業としてやるのか?。
投資している会社の社長を紹介したりはできるかもしれないが、どういう研修内容にするかなど、事業計画が不明確。」(津野)
「事業体としてやるのであれば、漠然としているし、リーダーの定義があまりにもぼやけている。
KPIをコワーキングルームを借りて、そこで話し合いや勉強会ができるようにして、そこの利用をビジネスとして回せることにし、KGIはそこから起業家が産まれること、みたいな感じにすると良いのではないか。
ビジョンやミッションは感じるが、2年で終わるなら、このままこのFORUMの形でやればいいんじゃないのか。」(徳丸)
「地方創生=人材育成は面白い。
国の対策で言うと、まち・ひと・しごと創生本部というのがあり、いろんな手段を講じるのが地方創生。人は大事であり、どんな街にするのか、何をどう学ぶのかをもう少しつっこんだら良かったのではないか。
知事の政策提言でMBAを作りたいというのがある。行政として具現化するために今後考えていくので、コラボの余地はあるのでは。」(永山)
「県の事業として提案というのは少し不満。
悩みを話し合ったり、励まし合うだけではダメなのではないか。
理想があって現実の自分があって、それをどうブレイクスルーするかという理念教育には厳しさも必要。」(村岡)
という意見が出されました。
また、会場からも、
「諸君、狂ひたまへ」という吉田松陰の言葉を持ち出す割には狂っていない。もう少し尖った提案があっても良いのではないかという激励も飛んでいました。