サーフィン、海、スポーツのためのビール「BLUE ISLAND BEER」-青島クラフト株式会社 / 宮崎市


BLUE ISLAND BEERボトル

皆さん、こんにちは。クラフトビール大好き、Diceです。

1年前、宮崎県内にはビールを醸造するブルワリーが8ヶ所あり、更に2ヶ所が準備中(うち1ヶ所は他社の醸造設備を借りてリリース済み)という状況でした。
8ヶ所でも人口比で考えるとなかなか多いと思いますが、それが10ヶ所になるというのは、ビール好きにとっては楽しみ以外何ものでもありません。

そして、準備中だった1ヶ所が昨年11月に醸造免許を取得し、いよいよ初リリースへ向けて醸造を開始したというので、喜び勇んで取材に行ってきました。

目次

民宿みさき荘

民宿みさき荘外観

伺ったのは、宮崎市青島1丁目。
ANAホリデイ・インリゾート宮崎の斜め前にある「民宿みさき荘」。

青島のサーフスポットが目の前という好立地から、サーフトリップの拠点として全国から訪れる多くのサーファーに愛される宿として知られています。

COFFEE & LUNCH MISAKI

1階のカフェ

店の1階は「COFFE&LUNCH MISAKI」というカフェレストランになっています。

カウンターの奥に焙煎機が見えますが、生豆で仕入れた各国のスペシャリティコーヒーを自家焙煎して淹れるコーヒーに、チキン南蛮やロコチキ、タコライスなどエスニックなランチメニューが楽しめます。

オーナーの魏敦祥さん

「民宿みさき荘」3代目オーナーの魏 敦祥(ぎ のぶよし)さんは、自身も約四半世紀のキャリアを持つ、青島のローカルサーファー。

魏さんが自ら焙煎しブレンドして淹れたコーヒーは、WBC宮崎合宿で目の前のホテルに泊まった侍ジャパンの選手達にも好評で、特にコーヒー通のダルビッシュ有選手を唸らせたと、話題になっていました。

魏さんが手に持つのは、そのダルビッシュ選手のサインが入ったホーロー製のポット。
「ずっと使ってきたけど、もう使えない」とのこと。

店の奥で進むマイクロブルワリー

醸造用のステンレスタンク

その「COFFE&LUNCH MISAKI」の厨房の奥のスペースに、真新しいステンレスタンクが3器設置され、その中でクラフトビールの醸造が行われています。

醸造中のビール

「青島クラフト株式会社」として昨年の11月に醸造免許を取得し、初リリースへ向けて鋭意製造中。

製造規模はさほど大きくなく、今のところ月間1,000リットル以上の生産を目指しているそうです。

サーファーが作るサーファーのためのビール

長野さん、魏さん、梅原さん

現場で醸造を担当されていたのは、魏さんを中心に、長野徹さん(写真右)と梅原卓也さん(写真左)の3人。

長野さんは大阪出身で、20歳で宮崎に移住し、魏さん同様に30年以上のキャリアを持つサーファー。
現在は、同じ青島地区で「コーストライフ オイスター&ビーフ」兼「ハイサーフ」という、牡蠣を使ったレストランとサーフショップを併設したお店を経営されています。

梅原さんは、北海道小樽市の出身。25歳の時にWEBとデジタル教材の制作を行う株式会社グラブデザインを創業して現在22期目。2021年6月に東京都千代田区から宮崎市へ移住し、瓶のデザインなどを行うデザイン責任者としてまた醸造家としてビールづくりに参画。

この3人に加えて、普段は東京でマーケティングを担当し、暇をみつけては宮崎にサーフィンに訪れる篠崎功さん、サーバー等の保守管理を行う佐藤治さんの5人で、今回のプロジェクトを回しています。

青島で飲める青島産のビールを!

青島を背景にボトル

ビール造りの構想が生まれたのは、2019年夏。
「こどものくに」を会場に開かれた「青島国際ビールまつり」で並ぶビールが外国産のビールばかりで、地元のビールが無かったことで、長野さんが「何で地元のビールが無いんだ!? 青島でビール造りましょう!」と、サーファーで長野さんと同じ飲食のプロとしてDIYが大好きな魏さんに声をかけたのが始まりだったのだとか。

そこから計画がスタートし、2人の飲食のプロ、マーケティングのプロ、デザインのプロ、システムのプロのサーファー仲間が集い、3年越しで実現に至ったというわけです。

まずはボトル詰めからですが、いずれは樽詰めも行い「COFFE&LUNCH MISAKI」や長野さんが経営する「コーストライフ オイスター&ビーフ」でタップから飲めるように計画しているほか、青島エリアの飲食店でも使ってもらって、樽を循環させるようにしたいとのこと。

現在は、製造を担当する3人それぞれが別の仕事も抱えているので、週に1回集まって100リットルずつ仕込むのがやっとですが、将来的に造る量が増えると今の場所では手狭になってくると思うので、そうなれば近くに第2工場を構え、年間60キロリットル以上のビール免許も視野に入れて雇用を生み出せるようになると良いと、魏さんは力強く話されていました。

まずはMakuakeでリリース開始

Makuakeのプロジェクトページ

サーファーが醸すビールのコンセプトは、アフターサーフのさっぱりとしたペールエール系のビール。
最初にリリースされる「青島サーフエール」は、副原料には日南レモンを使って爽やかさを演出し、アルコール度数もあえて5%以下に抑えて、ライト感覚に飲めるように設計しているそうです。

そして、いよいよ製品開発支援のクラウドファンディング「Makuake」を使って、予約販売が開始されました。
興味ある方は、下記のリンクから「応援購入」をよろしくお願いします。
魏さんは、「ひとまず沢山の方にこのプロジェクト知っていただけるように。まずはそこからかなと思ってます。よろしければ興味ある方などにもシェアなどをしてくださるとすごい嬉しいです」とのこと。
クラフトビール好きの私は、もちろんポチッとしましたよ。

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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