世界で唯一の冷や汁エバンジェリスト(自称)、Diceです。
先日、Facebookを覗いていたら、
「宮崎市内の自動販売機で、冷や汁を売っているのを見つけた。」
という趣旨の投稿を発見しました。
なんと素晴らしい。
冷や汁は、宮崎を代表する郷土料理のひとつとして知られているのですが、意外にも専門店は存在せず、郷土料理店か、居酒屋の締めメニューでしかお目にかかれない上に、宮崎人でも食べたことの無い人がかなりの数存在するという代物なのです。
それが、自動販売機で売られているとは、なんとアバンギャルドなんでしょう。
それにしても、プシュッとプルタブ開けてその場でごくごく飲むタイプの冷や汁なのか、買って帰って熱いご飯にかけるだけで食べられるのか、いったい全体どんな冷や汁なのか、興味をそそられます。
冷や汁エバンジェリストとしては見逃せないと、投稿者に場所を聞いて、確認に行ってきました。
赤玉駐車場の一角に自販機が
教えられた場所は、橘通西3丁目、みやざきアートセンターの隣にある赤玉駐車場の一角、橘通に面したところです。
2台並んだ自動販売機のうち、くだんの自販機は向かって左のもののようです。
下の方に「ダイキチ」と書かれていますから、100円自販機を積極展開している(株)だいきち(国富町)が設置したものですね。
商品ラインナップはこんな感じです。
お茶にミネラルウォーター、コーヒーなどなど、ナショナルブランドの見慣れた商品も見えますが、全部100円。
そのど真ん中に「宮崎名物 冷や汁」がありました!
2本並んでいますが、1本300円の設定です。
隣には、鶏の炭火焼も1個500円で売られています。
自販機のサイドには、
「冷や汁はじめました。この自販機で売ってます!」
というポップも取り付けられていました。
その下に小さく、
「写真はイメージです。
ネギ、きゅうり、みょうがは入っていません。」
とあるのが気になります。
果たしてどんな冷や汁なんでしょうか!?
これは実際に買ってみるほかありませんね。
これが問題の中身だ!!
100円玉を3枚ポケットから出して自販機に投入し、冷や汁の下のボタンを押して出てきたのが、この商品。
出てきたばかりの時は、よく冷えてました。
蓋を開けて中身を出すと、レトルトパウチが入っていました。
宮崎市高洲町にある野崎漬物株式会社の商品です。
内容量160gで約2人前。賞味期限は2020年5月10日になっていましたから、常温で1年間は保つ商品のようです。
「ストレートタイプ」と書かれているとおり、豆腐やきゅうりなどの具材は一切入っておらず、みそ、ごま、煮干しいわし粉末、ふし類エキスなどを溶いた汁だけです。
実際に食べてみました
買ったからには食べてみないと、エバンジェリストとは言えません。
開封してボウルにあけてみました。
味噌がベースの茶色い汁の中に擂り胡麻が浮いているだけの素っ気ない中身です。
さすがにこれだけでは食べる気になりません。
定番の具材、木綿豆腐、きゅうり、みょうが、大葉を加えてみました。
これで、完璧な冷や汁のできあがりです。
熱々のご飯にかけたら完成。
実際に食べてみると、なかなか行けます。
ピーナツは入っていないので、比較的さっぱりとした味です。
具材さえ用意すれば、簡単に冷や汁が作れるので、一から作るのは面倒くさいけど、冷や汁を食べたいという方には良いかもしれません。
繁華街の人通りの多い自販機で売られているので、隣にあった鶏炭火焼とセットで、観光客がお土産用に買って行くのもありかも。
何と言っても、冷や汁(と鶏炭火焼)が自販機で売られているというその事実だけで、かなり話題を呼んでいるようですので、自販機にこれを入れた効果はあるというものですね。
気になる方は、是非、現地でご確認いただき、よろしければご購入ください!!