昨年の4月から高鍋で仕事をしているDiceです。
先日、職場の有志で遅い新年会をすることになり、どうせなら川南まで足を伸ばしてみようと、川南町役場の近くにある「寿司・宴会 ほてい」にお邪魔することにしました。
高鍋からは、車に乗り合わせる者、バスで向かう者、JR+徒歩の者と様々に現地で集合しました。
高齢化社会への対応もぬかりなく
今回は人数が多かったので、会場は2階の宴会場だったのですが、玄関右手にある階段の上り口には、座ったまま上れる昇降機が設置されていました。
法事や地元の会合など、高齢の方や身体の不自由な方が利用されることも多いのでしょうが、きちんとバリアフリーに配慮されている点にまず感心しました。
宴会場も、元々は和室だったのでしょうが、カーペット敷きの上にテーブルと椅子という形に改装されていました。
ここでも、高齢化社会への対応が感じられますね。
川南名物の金ふぐ刺しから
川南町と言うと、川南漁港で水揚げされる「金ふぐ(シロサバフグ)」が有名です。
この日も、薄造りに引かれたフグ刺しが、一人ずつ供されていました。
フグの身のほど良い弾力と、それを噛み締めるほどに感じられる甘みが、紅葉おろしとぽん酢で引き立ちます。
熟成された刺身に驚愕
続いて、刺身の盛り合わせ。
この日は、イカとマグロとカンパチの3種盛りでしたが、まずイカをいただいてみて驚きました。
そのねっとりとした食感と甘みは、このイカが切って出しではなくて、きちんと処理された上で、出すタイミングを見計らってこの皿に盛られたものだとわかります。
マグロも同様に、しっかりと熟成された旨味を感じました。
宴会用の刺身では、やたら鮮度だけが強調されたものや、妙に水っぽいものが多かったりするのですが、こちらの刺身にそうした手抜きは無いようです。
もうこれだけで、魚の目利きと扱いの確かさがわかります。さすがに、海鮮丼や寿司など魚料理に定評があるだけのことはあります。
ナッツの風味をまとったエビマヨ
続いての料理は、サニーレタスと薄切りの大根、豆のサラダの上に盛られたエビマヨ。
このエビマヨが、ナッツの香りとコクや甘みをまとっていて、想像していたエビマヨの上を行っていました。
メインは宮崎牛とふぐ白子
そしてメインは、宮崎牛のローストの上に焼いたふぐの白子が乗った豪華な一皿でしたが、一番下にはセルクルで円形に整形された赤飯の両面をフライパンでカリッと焼いたものが置かれ、その上に、皮を剥いたナスに片栗粉をはたいて焼いたものを置き、さらに宮崎牛のローストと焼き白子を重ねてあります。
素揚げしたカボチャとオクラが添えてあり、バルサミコソースとともにいただきます。
白子に宮崎牛と確かに豪華な一品ですが、素材の良さだけに頼るのではなく、ねっとり、もちもち、カリッと、むにゅっとなど様々な食感と複雑な味の混合で口内を楽しませてくれます。
単に美味しいだけでは無くて、客を楽しませようという心意気が伝わってくるような創作料理でした。
ご紹介した料理以外にも、小鉢や茶碗蒸し、握り寿司、吸い物、デザートなど、いずれも手を抜かない料理が並んで、お腹いっぱいになりながらも、なんとか残さず食べきることができました。
母の店を継いで30年余
「今回は、気合いを入れて用意しました。」とおっしゃる、店主の河野仁延さん。
母親が経営していた「ほてい食堂」を引き継ぎ、食堂感覚で気軽に楽しめる、元気の良い店づくりを志向して、30年以上この地で愛され続けています。
川南漁港という、多様でクオリティの高い魚が水揚げされる漁港を背景に、魚の目利きに磨きをかけ、海鮮丼など人気メニューを提供されています。
1階にはカウンターと掘りごたつ式の小上がりの座敷もありますので、一人でも少人数でも楽しめます。
魚料理だけではなくて、厚切りのとんかつも評判のようですので、今度はランチでとんかつを食べに伺いたいなと思いました。
川南で食事をする機会があれば、是非一度訪ねてみてください。
【寿司・宴会 ほてい】
住所:児湯郡川南町トロントロン2番街 → マップ
電話:0983-27-0500
FAX:0983-27-4919
営業時間:昼 11:00~13:30、夜 16:30分~21:00
定休日:不定休