外国人も大興奮! 一流鮨店での日本食レッスンに潜入


一心鮨光洋で鮨を学ぶ

宮崎の観光と言えば、豊富な食はもちろん、青い海や山といった自然や、古代の神話から続く伝承を受け継ぐ多くの神社。
しかしながら、雨が降った時や、自然以外の楽しみがいまいち少ないような気もしませんか?

今回、ご縁のある方から、
「海外から宮崎を訪れたグループに、日本食を教えていただけるお店はないだろうか?」
との照会があり、つてを頼って探したところ快く受けてくださったのが、宮崎市にある鮨の名店「一心鮨 光洋」さん。

なんともうらやましい!
ということで、一緒に「一心鮨 光洋」にお邪魔して、レッスンの様子を取材させていただくことにしました。

 

一心鮨 光洋

「一心鮨 光洋」外観

こちらが、宮崎市昭和町にある「一心鮨 光洋」さん。
立派なたたずまいで、高級な香りがただよっております。

個室にしつらえられた体験会場

今回は、和室にテーブルを配した個室に、特別に料理スペースを設けてくださっていました。

木宮一光さん

迎えていただいたのは、「一心鮨 光洋」の店主、木宮一光さん。
ソムリエでもいらっしゃいますが、オーストラリアに留学経験があり英語が堪能なので、こんな時にはとても心強いです。

 

いよいよレッスンスタート!

レッスンスタート

フランス人とイタリア人のご家族から成る6人のグループが到着し、レッスンが始まりました。

空久保晴義さん

今回、お鮨の先生を務めてくださったのは ベテラン鮨職人の空久保晴義(ハル)さん。

巻寿司のレッスン

まずはハル先生が、かっぱ巻きと鉄火巻きのお手本を見せてくださいます。
皆さん 興奮気味に写真を撮ったり、質問をしたり。

かっぱ巻き

お手本のかっぱ巻を見て、
「ワオ! 定規で測ってないのに、きれいにカットされた巻物の長さがそろってる!」
とハイテンション。

試食

ハル先生が巻いたかっぱ巻と鉄火巻を、まずは皆でいただきます。
「おいしいわ! これが伝統的スタイルの巻物なのね!?」
と、絶賛。

 

いよいよ自分で作ってみよう!

きゅうりに包丁を入れるシルビアさん

ひととおり基本が理解できたら、次は自分たちで作る番。
イタリア人のシルビア(Silvia)さんが、「き、緊張するわ。」と言いながら、慣れない日本の包丁できゅうりを恐る恐るカットしていきます。

かっぱ巻を巻くサミーさん

かわいいお子さんが見つめるそばで、かっぱを巻いているのは、フランス人のサミー(Sami)さん。
酢飯を焼き海苔の上に乗せ、指で広げていくのですが、
「手にいっぱいご飯がくっついちゃう!」
と軽くパニックに。
それでも、ハル先生から優しく、
「水で手をもう少し湿らせてみてね。」
と指導を受けると、おぼつかない手元ながらも初めての手巻き寿司が完成!

サミー(Sami)さんは、ご自宅でも料理をよくし、日本食もよく作るのだそうで、ハルさんに和包丁のことを熱心に尋ねていました。

ご飯に酢を合わせる

こちらは、炊いたご飯に、酢を混ぜてシャリを作ってる様子です。
みんな興味深々に眺めています。
使われているゾウの形のじょうろはジョークかと思いきや、実際に使ってるものなのだそうです。
すごくきれいに酢を回しかけられるんだとか。

 

さあ TENPURAを揚げるよ~

天ぷらを揚げる久岡潤平さん

鮨に続いては、厨房に移動して天ぷらの体験。
竹下も初めて厨房に入らせていただきましたが、これだけでも貴重な経験ですよね。

天ぷらの先生は、久岡潤平(ジュン)さん。
まずは、ジュン先生が天ぷらのお手本を。

見本の天ぷら

揚げたてをみんなに食べてもらいます。

「うんまっ!!!!」(と、言ってる感じでした 笑)
「今まで食べた天ぷらはオイリーだったけど、全然違う。すごい!」
「食材の火の通り方が絶妙だ。完璧だ!」

揚げたての天ぷらの香ばしさとサクサクの触感に、皆さん驚きを隠せません。
見ている私も、内心(そうでしょうそうでしょう。本物の天ぷらは感動でしょ!)とほくほく。

天ぷらの材料

そして皆さんが揚げる番です。

ジュン先生より、
「材料は、全部直前まで冷蔵庫で冷やします。」
「揚げる時間は、通常ゆでた時にかかる時間の半分です。
たとえばこのカボチャが茹でたら3分で火が通るとしたら、天ぷらにすると1分半の時間で火が通ります。」
など、詳しく説明されながら、みなさん おっかなびっくりな感じで挑戦していきます。

天ぷらに挑戦

皆さん、エビをジャアっと油に入れるのが楽しい様子で、シルビア(Silvia)さんが揚げてる横で、「それ、ぼくもやりたい!」っと、旦那さんのマシュー(Matthieu)さんがエビの順番を待ってます(笑)。

楽しそうなサミーさん

さすがは普段から料理をされるというサミー(Sami)さん、天ぷらの揚げ方もとっても上手!
楽しくてたまらないって表情です。

 

和食の基本「出汁(だし)」を学ぶ

出汁を学ぶ

そして、日本食の基本中の基本「お出汁(だし)」を学びます。

日本食にとっての出汁の大切さが、外国の方にどこまで伝わるのかなあと思いましたが、昆布出汁と、鰹節を入れた後の一番出汁とを飲み比べて、「うまみ」の違いを感じていた様子でした。

 

最後はカウンターで実食

カウンターで実食

レッスンの最後は、記念にお店のカウンターで自分たちで揚げた天ぷらと、ハル先生が握った鮨を堪能する時間となりました。

高級感あふれる木製のカウンターと、そこでいただく本格的な鮨に、皆さん感動しきり。

みんなで記念写真

最後は、みんなで記念写真。
木宮さんと空久保さんを中心に、左側がイタリア人のマシュー(Matthieu Taunay)さんとシルビア(Silvia Marchetto)さん、右側がフランス人のサミー(Sami Bendebba)さんとジュリー(Julie Rotereau)さんという2組の友達夫婦で、一緒に福岡から熊本、鹿児島、宮崎、長崎とレンタカーで一周する旅の途中でした。

代表のマシューさんは、イタリア・トスカーナでワインメーカーをされてる方で、ソムリエでもある木宮さんとワイン談義に花が咲いていましたよ。

みなさんから、「人生の大切な一幕になったよ!」と、心からの感謝の気持ちをいただきました。

おもてなしは、される側だけでなく、する側の私たちもとても楽しく有意義な時間となることを体感するイベントとなりました。

この外国人向けの日本食レッスンは、今後も要望があれば開催されるそうなので、ご希望の方はお店に直接お問い合わせを。

海外から宮崎へのインバウンドの取り組みの一つとしても、宮崎の飲食店でこういう取り組みがどんどん増えると楽しいでしょうね。

 

【一心鮨 光洋】
住所:宮崎市昭和町21 → マップ
電話:0985-60-5005
営業時間:11:30~14:30(LO 13:30) / 18:00~22:30(最終入店20:30)
定休日:水曜日・木曜日昼の部(祝日除く)
Webサイト:http://www.isshinzushi.com/

 

marikotakeshita寄稿者:竹下末利子

至福の時間は、昼からのお酒。宮崎に限らず、全国、色んな国の色んな酒場を放浪中。
趣味は、神社参拝。
フラワーデザイナーコスメプロデューサー、美容家など色々なお仕事をしていますが、『遊びが仕事、仕事が遊び』が信条。

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この記事を書いた人

県内各地に散らばる寄稿者用の統一アカウントです。
宮崎県内の地元の人だからこそ知っているおすすめの「グルメ」「観光」情報を軸に、地域の安全安心につながる情報の提供にも取り組んでいきます。

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