ビール飲むなら、モルトとホップだけで作られたものが、その中でも「スタウト」と呼ばれる黒ビールが好きなDiceです。
皆さんはどんなビールがお好きですか?
宮崎市の中心部に、マイクロブルワリーと呼ばれる小さなビール(酒税法上は発泡酒)製造場ができたというので、出かけてきました。
宮崎フェニックスブルーイング
昨年末の12月19日にオープンした新しいマイクロブルワリーの名前は、「宮崎フェニックスブルーイング」。
場所は、カリーノ宮崎の裏通りをカリーノ宮崎から橘通方向に50mほど歩いた左側、「ROSA coffee」の左隣になります。
店の奥には、ステンレス製の大きな鍋や冷蔵庫など、醸造用の設備が並んでいます。
発泡酒免許では、年間60キロリットル以上の製造が必要なビール免許と違って、その10分の1の6キロリットル以上で良く、常温からやや高温で発酵する上面発酵酵母を使うので大がかりな冷蔵設備も必要ではないため、「マイクロブルワリー」と呼ばれる小規模な醸造場が、県内でも続々と誕生しています。
人が集まり笑顔があふれる醸造所を造りたい!
オーナーの足立和俊さんは愛知県の出身で、信州大学農学部を卒業後就職したのですが、名古屋でたまたま飲んだ国産クラフトビールに衝撃を受け、その可能性に惹かれて勤めていた会社を辞めて、ビール醸造のために宮崎へ移住されたのだそうです。
宮崎のマイクロブルワリーで醸造を担当した後、東京や神奈川、岐阜、長野、熊本、長崎、アメリカ北西部のブルワリーやワイナリーを視察して歩きました。
足立さんがアメリカで出会った醸造所は、地域に根付き、地元の人々に愛されており、みんなが笑顔で会話や時間を楽しんでいました。
そこで足立さんは、人が集まり笑顔があふれる醸造所が街づくりに資することに気付き、そんな醸造所を宮崎で造りたいと起業することを決意しました。
宮崎の空気感が、視察したアメリカのポートランドやシアトルと似ていたことが、最終的に起業の地として宮崎を選んだ理由なのだそうです。
店頭でできたてのビールを!
入口と醸造所エリアの間がカスタマースペースになっていて、カウンターとテーブルがありできたてのビールを購入して飲むことができます。
私が訪問した日も、足立さんの起業仲間がビールを飲みに来店されていました。
醸造されているのは、ペールエール、IPA(Indian Pale Ale)、ポーターの3種で、上の写真のものはIPAです。
この日のIPAは、苦みが強く、トロピカルな香りのする、なかなか美味しい仕上がりでしたが、足立さんによると、香りを強く出そうとホップを多めに入れたら、苦みも強くなってしまったとのこと。
日々試行錯誤しつつ仕込んでいるので、ロットごとに微妙に味がちがうのが、できたばかりのマイクロブルワリーの面白いところです。
こちらが、焦がした麦芽を使って造られた黒ビールのポーター。
黒ビールというと苦そうですが、意外と甘みもあり、キャラメルやチョコレートのような甘い香りとホップ由来の苦さが癖になる味です。
この仕込みのポーターは、私の好みからすると優しい感じだったので、次はもう少しガツンと強い感じにしてねとお願いしておきましたが、果たしてどうなることやら。
これらのビールの他、リンゴ果汁を使った発泡酒のハードサイダーも、近々リリース予定とのことで、こちらも楽しみです。
Art × Local × Brewery
宮崎フェニックスブルーイングのコンセプトは、「Art × Local × Brewery」ということで、試飲スペースの壁面にはフェニックス(不死鳥)をモチーフとしたアート作品が飾れレています。
この作品、日南市出身の脚本家・アーティストの泊麻未さんの手によるものです。
営業時間は、平日が15時から、土日は11時から空いていて昼呑みも可能ですから、仕事帰りなどにふらっと寄って0次会の1杯として軽くビールを1本だけなんていう楽しみ方も可能ですし、できたてのビールやシードルを片手に、足立さんとビール論議を交わすこともできます。
ただし、今のところ飲食店としての営業ではありませんので、ビールのつまみは市販のチーズ程度しか用意されていませんので、長居したい方は、どこかで買った惣菜などを自分で持ち込む方がよろしいかもしれません。
ビールがどうやって造られるのか、目の前で解説してもらいながら飲むビール、なかなかに楽しくて美味しいので、お近くにいらした際は、是非一度訪ねてみてください。
【宮崎フェニックスブルーイング】
住所:宮崎市橘通東4-6-14 → マップ
営業時間:火曜~木曜 15:00~21:00
金曜 15:00~22:00
土曜 11:00~22:00
日曜 11:00~19:00
定休日:月曜日
Facebook:MIYAZAKIPHOENIXBREWING
Instagram:phoenix_brew