皆様、こんにちは。昨日も東京駅界隈をうろちょろしていたDiceです。
その東京駅にある「東京ステーションホテル」のメインダイニング「レストラン ブラン ルージュ」で、宮崎県産のサクラマスと、その魚卵である「つきみいくら®」が使われた料理が提供されているとの情報が入ってきました。
宮崎大学発学生ベンチャー企業が生産するサクラマス
サクラマスは、川の上流域の渓流に住むイワナが、湖や海に下って大型化したもので、サーモンの一種です。
他のサケやマスと違い、日本周辺の海のみを回遊する特徴を持ち、生育する環境が限られているため、準絶滅危惧種(NT)に分類されており、環境の変化次第では絶滅危惧種となる恐れがあります。
その希少なサクラマスを宮崎で完全養殖し、サクラマス及びその卵のつきみいくら®を生産、販売している会社が宮崎にあります。
それが、株式会社Smolt(宮崎市、代表取締役 上野賢)。
Smoltでは、天然の習性と同じように淡水で生まれた稚魚を一定期間海水で育て、再び淡水で育成するという方法でサクラマスを育てています。
宮崎のような温暖な気候の中で育つことができる親や、成長が速い親などを選抜、掛け合わせを6世代以上行い、様々な環境でも育成できる優れたサクラマスの家系の開発に取り組むほか、世界でも稀な循環型養殖技術を確立しています。
同社代表取締役CEOの上野賢さんは、1995年岩手県釜石市生まれで、現在は、宮崎大学大学院 農学工学総合研究科博士後期課程在学中。
大学在学中の研究でサクラマス養殖に出会い、研究で生産現場を訪れ、生産者の熱意や現場の課題を感じたことをきっかけにサクラマス養殖の事業化を志し、研究に取り組む傍ら事業化の可能性を探り、大学院在学時にSmoltを設立しました。
宮崎大学としては初の大学生発ベンチャー企業で、宮崎のみならず全国的にも注目を集めている企業なのです。
シェフが惚れ込むその素材
「レストラン ブラン ルージュ」では、2024年4月1日から提供の新メニューコンセプト「ヌーベルキュイジーヌ ジャポネフレンチ デギュスタシオン」のためシェフ自ら日本全国へ足を運び、厳選した季節や地域ならではの食材を、オーセンティックなフレンチの技法で調理しています。
その中で出会った食材のひとつが、Smoltのサクラマスとつきみいくら®でした。
今回のメニューは13皿のコースで、4皿目に提供される「桜鱒【北海道または青森または宮崎】六白黒豚【鹿児島】」にて、Smoltのサクラマス(桜鱒)とつきみいくらが使用されています。
桜鱒は、入荷状況によって北海道、青森、宮崎のいずれかの産地のものが提供され、つきみいくら®に関しては、すべてのお客様に提供される予定です。
東京ステーションホテル総料理長の石原雅弘氏は、
宮崎県の研究・産学地域連携推進機構へ訪問し、上野氏の説明からサクラマスの産地は北の方という認識から、実は日本全国で養殖できることを知りました。
株式会社Smoltプレスリリース資料より
人手が足りないなかでも、安心・安全な魚を生産し安定供給ができる点は、たくさんの方が利用するホテルとして非常に重要です。
また、臭みがなく味わいや食感の良い、良質なsmoltのサクラマスとつきみいくらを我々のお客様にぜひ味わっていただきたいと思い、採用の運びとなりました。
未来を考えたSDGsの取り組みは大変素晴らしく、これからも続けてほしいと願っています。
食材をホテルでメニューに活用することで応援していきたいと思います。
というコメントを寄せられています。
今回の東京ステーションホテルでのメニュー提供は、とりあえず2024年5月31日(金)までですが、今後の益々の広がりが期待されます。
皆さんも、宮崎県産のサクラマスとつきみいくら®、見かけられたら是非味わってみてください!
【レストラン ブラン ルージュ】
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションホテル2F → マップ
電話:03-5220-0014
営業時間:ランチ 11:30~15:00 (14:00 L.O.)
ディナー 17:30~21:00 (20:00 L.O.)
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