「コカ・コーラ ボトラーズジャパン 水源の森えびの」が環境省「自然共生サイト」に認定!


コカ・コーラ ボトラーズジャパンえびの工場

コンビニでミネラルウォーターのPETボトルを買う時は、ついつい宮崎の水を探してしまうDiceです。

2024年3月18日(月)、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社えびの工場の水源域で、同社とえびの市が森林保全契約を締結している「コカ・コーラ ボトラーズジャパン 水源の森えびの」が、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」として環境省により令和5年度後期の「自然共生サイト」に正式認定されました。

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「自然共生サイト」とは

30by30ロゴマーク

2022年12月19日にカナダ・モントリオールで開催された「生物多様性条約第15回締約国会議 (CBD-COP15)」において、2030年までに地球上の陸域、海洋・沿岸域、内陸水域の30%を保護するという、画期的な「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。

この世界目標を踏まえて、日本では、2023年3月に「生物多様性国家戦略」が改定され、2030年までのミッションとして生物多様性の損失を止め、反転させる「ネイチャーポジティブ」の実現を掲げ、この実現に向けて、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする「30by30目標」が位置付けられました。

そして環境省では、ネイチャーポジティブの実現に向けた取組の一つとして、2023年度から、企業の森や里地里山、都市の緑地など「生物多様性の価値を有し、事業者、民間団体・個人、地方公共団体による様々な取組によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として認定する取組を開始しました。

宮崎県内の認定は3か所目

三股の森
大栄環境 宮崎三股山林(環境省公表資料)

今回、2023(令和5)年度後期で環境大臣認定を受けたのは全国62か所(30都道府県)で、宮崎県では「コカ・コーラ ボトラーズジャパン 水源の森えびの」が唯一含まれていますが、実は前期の認定で、三股町の「大栄環境 宮崎三股山林」と綾町の「東洋紡『綾の森』」が先に認定を受けていて、今回が3か所目となります。

なお全国では、前期・後期合わせて184か所が認定を受けています。

コカ・コーラ ボトラーズジャパン 水源の森えびの

コカ・コーラ ボトラーズジャパン 水源の森えびの
東側上空から見たコカ・コーラ ボトラーズジャパン 水源の森えびの(画像提供:コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社)

今回認定を受けた「コカ・コーラ ボトラーズジャパン 水源の森えびの」は、えびの市大字大河平・原田・坂元(民有林)の約203.23haの森林で、山頂標高612メートルから、標高313メートルの山麓まで里山山林です。

コカ・コーラ ボトラーズジャパン えびの工場の水源域のひとつでもあることから、2014(平成26)年11月5日にコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社とえびの市の間で森林保全協定が結ばれました。

同社が年間を通じて針葉樹・広葉樹の植栽や間伐・下刈りなどの保全作業への支援を行い、水源涵養林として高い機能を持つ森林を育成するとともに、竹林整備や獣害被害防止対策を施すことで、地元の人たちが市の特産品であるタケノコの収穫を継続できる環境が保たれています。
春には、地域住民や企業の社員・家族が参加し、タケノコ収穫体験や森の散策など、里山を体験できる取り組みも継続されています。

「自然共生サイト」の認定は始まったばかりで、これから「30by30目標」の実現に向けて、宮崎県内でも認定か所が増えていくと思いますが、これを機に、改めて身近な自然と生物多様性の保全に注目していきたいと思います。

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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