国内最大級のインバウンド総合メディア「訪日ラボ」及び 口コミサイトを”もっと”売上に変える店舗支援SaaS「口コミコム」を運営する株式会社mov(代表取締役:渡邊 誠、本社:東京都渋谷区、以下mov)は、観光名所に寄せられた最新の口コミデータから、独自の『インバウンド人気観光地ランキング』を発表しています。
2023年11月27日(月)に発表された「宮崎編」では、
・インバウンドに「今」最も人気のある観光スポット
・外国語口コミ数&口コミ率 TOP10 のスポット
・英語・中国語・韓国語ほか 言語別人気観光地 TOP10
が明らかになっています。
行われた調査の概要は次のとおり。
調査期間:2022年12月14日 〜 2023年11月8日
調査対象:Googleマップから公開されている口コミ
調査方法:「口コミサイトを”もっと”売上に変える」口コミコム(インバウンドオプション)を利用して
調査リソース上のデータを独自に分析
以下、同社の公表資料をもとに、宮崎県内の人気スポットを見てみましょう。
インバウンド人気観光地トップ10!
口コミをもとに分析した、今インバウンドに最も人気のある観光スポットは、「青島神社」という結果になりました。
順位 | スポット名 | 施設ジャンル | 人気ポイント | 口コミ数 | 口コミ評価 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 青島神社 | 神社 | 279pt | 62 | 4.5 |
2 | 鬼の洗濯板 | 景勝地 | 108pt | 23 | 4.7 |
3 | フェニックスシーガイアリゾート | 3つ星ホテル | 70pt | 16 | 4.4 |
4 | 宮崎神宮 | 神社 | 64pt | 14 | 4.6 |
5 | 都井岬 | 野生生物保護区 | 43pt | 9 | 4.8 |
5 | 平和台公園 | 記念公園 | 43pt | 9 | 4.8 |
7 | 堀切峠 | 景勝地 | 37pt | 8 | 4.7 |
8 | イオンモール宮崎 | ショッピングモール | 36pt | 8 | 4.5 |
9 | 宮交ボタニックガーデン青島 | 植物園 | 33pt | 7 | 4.7 |
10 | 宮崎県総合博物館 | 博物館 | 32pt | 7 | 4.6 |
第2位には、青島周辺で見られる「鬼の洗濯板」が入っており、亜熱帯のトロピカルな雰囲気と日本的な神社のエキゾチックな融合、ここでしか見られない景観がやはり人気なようです。
9位の宮交ボタニックガーデン青島も青島エリアにあり、7位の堀切峠まで含めると、TOP10に4つがランキング入りしており、このエリアのポテンシャルの高さがうかがえます。
また、TOP10のうち5位の都井岬を除く9つが宮崎市内にあり、交通アクセスも含め宮崎県内でのインバウンドの受け入れ態勢にはまだ偏りがあることが想定されます。
英語の口コミで人気のスポットは!?
順位 | スポット名 | 施設ジャンル | 人気ポイント | 口コミ数 | 口コミ評価 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 青島神社 | 神社 | 97pt | 21 | 4.6 |
2 | 鬼の洗濯板 | 景勝地 | 38pt | 8 | 4.8 |
3 | 宮崎県総合博物館 | 博物館 | 32pt | 7 | 4.6 |
4 | フェニックスシーガイアリゾート | 3つ星ホテル | 25pt | 5 | 5.0 |
5 | AOSHIMA BEACH PARK | 公園 | 20pt | 4 | 5.0 |
5 | 平和台公園 | 公園 | 20pt | 4 | 5.0 |
7 | 堀切峠 | 景勝地 | 19pt | 4 | 4.8 |
7 | 宮崎神宮 | 神社 | 19pt | 4 | 4.8 |
9 | 宮交ボタニックガーデン青島 | 植物園 | 15pt | 3 | 5.0 |
10 | 都井岬 | 野生生物保護区 | 14pt | 3 | 4.7 |
英語での口コミによるランキングは、1位の青島神社と2位の鬼の洗濯板は総合と同じですが、3位に宮崎県総合博物館が上がってきています。
口コミ数のサンプルは少ないものの、以下、5位にAOSHIMA BEACH PARKと平和台公園が入ってきているのも特徴的です。
中国語(繁体字)の口コミで人気のスポットは!?
順位 | スポット名 | 施設ジャンル | 人気ポイント | 口コミ数 | 口コミ評価 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 青島神社 | 神社 | 97pt | 21 | 4.6 |
2 | 鬼の洗濯岩 | 景勝地 | 39pt | 8 | 4.9 |
3 | フェニックスシーガイアリゾート | 3つ星ホテル | 19pt | 5 | 3.8 |
4 | イオンモール宮崎 | ショッピングモール | 15pt | 3 | 5.0 |
5 | 道の駅フェニックス | サービスエリア | 10pt | 3 | 3.3 |
5 | 宮交シティ | ショッピングモール | 10pt | 2 | 5.0 |
7 | 宮崎神宮 | 神社 | 7pt | 2 | 3.5 |
8 | en haut | デザートショップ | 5pt | 1 | 5.0 |
8 | 城の駅佐土原いろは館 | スーパーマーケット | 5pt | 1 | 5.0 |
8 | サンマリーナ宮崎 | マリーナ | 5pt | 1 | 5.0 |
中国語(繁体字)による口コミランキングでも、1位に青島神社、2位に鬼の洗濯板が入り、続く3位にはフェニックスシーガイアリゾートが入りました。
ランクインした場所は全て宮崎市内にあります。
繁体字は、主に台湾や香港で使われる文字ですので、そのエリアからの訪問客の評価ということになります。
口コミ数のサンプルは少ないものの、4位のイオンモール宮崎、5位の宮交シティ、8位のen haut(アンオー)と城の駅佐土原いろは館と、ショッピング体験ができる場所が多くランクインしているのが特徴的です。
5位タイの道の駅フェニックスも、景勝の良さに加えて、飲食やショッピングが体験できる施設です。
外国語での情報発信を特に意識して行ってはいないスポットも多いのですが、宮崎市内住宅街の一角にある人気パティスリーeh hautなど、観光需要とは少し縁遠いと思われるスポットがランクインしているのは、口コミによる評価の高さに裏打ちされた訪問である可能性が高いと思われます。
韓国語の口コミで人気のスポットは!?
順位 | スポット名 | 施設ジャンル | 人気ポイント | 口コミ数 | 口コミ評価 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 青島神社 | 神社 | 45pt | 11 | 4.1 |
2 | フェニックスシーガイアリゾート | 3つ星ホテル | 19pt | 4 | 4.8 |
3 | 鬼の洗濯岩 | 景勝地 | 16pt | 4 | 4.0 |
4 | 宮崎神宮 | 神社 | 15pt | 3 | 5.0 |
5 | 都井岬 | 野生生物保護区 | 14pt | 3 | 4.7 |
6 | 宮交ボタニックガーデン青島 | 植物園 | 13pt | 3 | 4.3 |
7 | フェニックスカントリークラブ | ゴルフ場 | 10pt | 2 | 5.0 |
7 | 堀切峠 | 景勝地 | 10pt | 2 | 5.0 |
7 | 平和台公園 | 記念公園 | 10pt | 2 | 5.0 |
10 | トムワトソンゴルフコース | ゴルフ場 | 9pt | 2 | 4.5 |
韓国語による口コミランキングでも、1位は不動の青島神社で、2位にフェニックスシーガイアリゾート、続く3位は鬼の洗濯板と、順位は異なるもののトップ3は変わらず。
特徴的なのは、7位タイにフェニックスカントリークラブ、10位にトムワトソンゴルフコースと、2つのゴルフ場がランクインしている点です。この2つは、2位のフェニックスシーガイアリゾートの一部をなすゴルフ場でもあります。
従来から、宮崎県内のゴルフ場には韓国からのゴルフ客が(特に韓国内のゴルフ場が雪などでプレイできない冬場)たくさん訪れていましたので、この結果にも納得できます。
中国語(簡体字)の口コミで人気のスポットは!?
順位 | スポット名 | 施設ジャンル | 人気ポイント | 口コミ数 | 口コミ評価 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 青島神社 | 神社 | 27pt | 6 | 4.5 |
2 | 堀切峠 | 景勝地 | 8pt | 2 | 4.0 |
3 | フェニックスシーガイアリゾート | 3つ星ホテル | 7pt | 2 | 3.5 |
4 | 道の駅フェニックス | サービスエリア | 6pt | 2 | 3.0 |
5 | 宮交ボタニカルガーデン青島 | 植物園 | 5pt | 1 | 5.0 |
5 | 石崎の杜歓鯨館 ホエルカム (佐土原温泉) | デイスパ | 5pt | 1 | 5.0 |
5 | 都井岬 | 野生生物保護区 | 5pt | 1 | 5.0 |
5 | 鬼の洗濯板 | 景勝地 | 5pt | 1 | 5.0 |
9 | 宮崎神宮 | 神社 | 4pt | 1 | 4.0 |
該当なし |
中国本土で使われる簡体字による口コミランキングは、サンプル数が少ないので、順位にはあまり優位性がありませんが、2位に堀切峠が入り、5位タイに石崎の杜歓鯨館 ホエルカムが入っているのが面白いところです。
ちなみに、中国本土ではGoogleマップが利用できないことが、簡体字の口コミが少ない要因であるとのこと。
調査対象がGoogleマップから公開されている口コミなので、この結果はやむをえないところではあります。
Googleマップがインバウンド対策の鍵!?
スマホで利用できるプラットフォームの中で、Googleマップは観光客の利用率が高く、インバウンド客でも上述の中国を除いて大半の国で使えるので、訪日観光客の7割はGoogleマップユーザーと考えることができます。
Googleマップの口コミは、各国語に自動的に翻訳され、ユーザーが使う言語で表示されるので、日本語の口コミを集めることもインバウンド対策としては有効です。
そこに、口コミ評価が全体的に高めのインバウンドによる口コミが加われば、スポットそのものの評価ポイントも更に上がるというプラスの効果が働きますので、口コミ対策にはGoogleマップをうまく使うことが必要になっているのです。