高原の素材で醸されたアルコール飲料が凄い!
この日は、飲み放題という設定でしたが、そのメニューに高原町産の素材と県内の醸造メーカーがコラボしたアルコール飲料が4種類も供されるという贅沢。
まず、1杯目にアペリティフとしていただいたのは、高原町産の小清水米、二条大麦、あわ、きび、ひえを使って、延岡市にあるひでじビールで仕込まれた「GOKOKU」。今年の1月23日に販売開始になったばかりで、買えるところも限られているため、本数限定での提供でした。
「GOKOKU」は、ビールと同じ製法ながら、麦芽の量の問題で酒税法上は発泡酒に分類されています。
色はやや濃いめ、香りはフルーティーで華やか、苦みは控えめで甘さの奥に若干の酸味も感じるスッキリとした喉ごしでした。
続いて2杯目は、高原町の農事組合法人「はなどう」が育てた大麦とひでじビールのコラボで、同法人の農産物直売所「杜の穂倉」のプライベートブランドである「穂倉金生」。
美味しいビール造りで定評のあるひでじビールですが、この「穂倉金生」は、「International Beer Competition 2012」(国際ビール大賞)ジャーマンピルスナー部門において金賞を受賞という凄いビールなんです。
宮崎県独自のSPG膜濾過技術を使って酵母を除去してあり、フレッシュで軽快な味わい。バランスの良い苦みで、ビールをたくさん飲む人には絶対受ける味だと思います。
通常は瓶だけで提供されている「穂倉金生」ですが、この日は特別にサーバーからジョッキに注いで提供されていました。
会の冒頭で挨拶されたイケメンは、「GOKOKU」と「穂倉金生」を造ったひでじビールから参加された梶川悟史さん。
ビール造りでずっと宮崎産の大麦を使いたいと考えていたところで、高原町の農事組合法人「はなどう」を紹介してもらい、4年前から高原で大麦を栽培してもらっているとのこと。
安心して使える質の高い原料との出会いが、ビールメーカーとして、新たなチャレンジ意欲をかきたてられているように思われます。
ビールの後、3杯目にいただいたのは、「穂倉千徳 純米生原酒」。
これまた「はなどう」が育てる米「はなかぐら」を使って、延岡市の千徳酒造が東京・赤坂「かさね」の主人・柏田幸二郎氏の監修のもと醸した純米酒です。
香りは軽快ですが、どっしりとした味わいで後味はすっきり。米の旨味を感じる、クオリティの高い日本酒だと思いました。
4杯目は、栽培が難しく廃れていた在来種のはだか麦「ミヤザキハダカ」を、都城の柳田酒造が「はなどう」の協力で復活させ、減圧蒸留で造り上げた麦焼酎の「駒」。
麦らしい甘い香りと、減圧ならではの軽快ですっきりした味わい。これを飲み放題にしちゃうと、何杯でも行けて困ってしまいますね(この日は取材だったので、ロックで1杯だけに留めましたけど…)。
ということで、県内の醸造メーカーを魅了する高原町産の穀類の実力とともに、醸造メーカー3社の実力を改めて感じさせられた一日でもありました。
会が終了して帰る際には、出口のところで椎茸生産者の邊木園さんから参加の皆さんに、原木乾椎茸ののプレゼントまであって、大満足の重ね塗り状態。
いただいた乾椎茸。原木椎茸は肉厚で美味しいので、このプレゼントは本当に嬉しい。
しっかり料理していただきます!
ということで、盛りだくさんの内容でお届けした「たかはる農家のごちそうバル」。高原町の自然や素材、人の魅力がしっかり伝わるとても良いイベントでした。
まだまだ高原には隠れた実力があるような気がするので、てげつーとしても引き続き取材に行って、その魅力をお伝えしたいですね。
今回のイベントを企画された関係者の皆様、ありがとうございました。