伝えたいこと、知って欲しいことを小冊子にしてー「Zine it Vol.8」後編


ZINE IT ロゴ
画像出典:Zine it Facebookページ

前回から随分と間が空いてしまいましたが(すみません、汗)、Zine it当日までの様子をご覧ください。

【前回までのあらすじ】
自分に内在するモノを小冊子という形で表現するZINE。
そのイベントが宮崎でも開催されていると知り、筆者は参加することを決めたとさ。

宅配便

はい、まあなんだかんだありまして、数回の打ち合わせと各人の作業が終わり、印刷所から我々のZINEが上がってきましたっ。

開封

開封の儀(ババン!)。
おお、しっかりとした小冊子ができあがり、満足でーすっ。
苦労したかいがありました。
(公平を期するためにタイトルは隠してあります。すみません、笑)

 

Zine it当日

ZINE It 会場入口

2017(平成29)年11月23日。さぁいよいよ当日がやってまいりました。
会場はここ、LIVE HOUSE ぱ~く

ぱ~くの入り口には「Zine it」の幕が。ここから地下に降りていくわけです。
どきどきしながら階段を降りていくと……、

会場の様子

早朝にもかかわらず、すでにこれだけの来場者が!
みなさん目を輝かせながらニコニコしていたり、あるいは真剣な眼差しでZINEを品定めしています。
それだけ、このイベントを楽しみにされていたということでしょう。

 

居並ぶようなZINEの数々たるや

いろいろなZINE

さまざまなジャンルのZINEが机の上に陳列されています。
知的好奇心の豊かな方にとっては、垂涎の逸品と言っても過言ではないはずです。

それぞれ1冊ずつ展示されているだけなので、購入したい場合は、
「欲しいZINEの番号をメモに書いて受付へお持ちください。」
ということで、机の真ん中にメモ紙とペンが用意されていました

並べられていたZINEを簡単にご紹介すると、

ZINEs

小説、暮らし、キャベツ、熊本、アート、温泉、音楽、

ZINEs

ミニシアター、映画、リノベーション、手紙、イラスト、

ZINEs

カレンダー、ほんの少しだけお下劣なもの(笑)、はたまた宮崎の文学碑巡りといった真面目なものまで。
さまざまな人々が、色々な主張や自己表現を持って参加しています。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、初めてのZINE作り自体をお題にしてZINEを作っていたのを見て、メタフィクション的な作り方もあるんだなぁと、創作の参考になりました。

豆本

会場には変わった展示もしてありました。
豆本のコレクションです。
たまたま持っていたフリ○クを比較対象にしてみましたが、すごく小さいです。ホントちいさい。

 

しおりのワークショップ

ワークショップ

こちらでは、手作りしおりのワークショップが行われていました。
少年が、ひたむきに己のしおりと向き合っています。

手づくり栞

レゴのキャラクターのようです。レゴの手の表現が上手い(笑)。

 

愛情があれば自由でいい。でも自己責任で。

後藤修さん

とてつもなくいい笑顔で迎えていただいた、デザイナーで主催者の後藤修さんに、お話を伺いました。
バッファロー柔術の道場主でもあるからなのか、座っていた椅子が壊れてしまうというハプニングがありました(笑)が、真摯に取材を受けていただきました。

Zine itというイベントを始めたきっかけは、
「宮崎で本を作りたい、売ってみたいという人が気軽にできるように。本を作って売るのは遠い世界のことじゃない。」
という考えからだったそうです。

「基本的にデザイナーがやりにくい状況をもうちょっと作りたかった。
綺麗に印刷して、綺麗なものを作れば作るほど、街に置いてあるフリーペーパーに似てくるという形のジレンマを(デザイナーに)味わわせたかった。
これに関してはクオリティの問題じゃなく、誰が何をどういう熱量で作ったか、というような、『これをいいと思うのは私しかいないんじゃないか?』という母性みたいなものに依らないと難しいと思うんですよね。
デザインというのは、逆に上から落としてくる個性的なデザインが多いから『どうだ俺のいいだろう?』というようなのは自分が好きじゃないし、それをひっくり返したいというのが、どこかしらにある。
自分自身がデザイナーだけど、普通の人が手書きで書いたものが、デザイナーが頑張って作ったものより売れるっていう状況を、もっと作りたかったということです。」

お話しを聞いて、後藤さん自身がデザイナーとしてZINEに関わることで、よりデザイナーとしての高みを目指してらっしゃるのではないか、とそう感じました。

この日、エントリーしていたZINEは44組で、その内11組が県外からの参加。

私が会場に行ってびっくりしたのは、エントリー料が無料ということ。
グッズ販売(バッジやTシャツ)で場所代や諸経費を賄っているそうです。
だからみなさん、次回開催のときは、ぜひグッズをご購入していただきたいなと、そう思っている次第でございます(筆者談)。

「ZINE作りは愛情があれば自由でいい。でも自己責任で。」
という後藤さんの言葉が印象的でした。

参加者の寄せ書き

会場にあった寄せ書きです。
みなさん愛情を込めて、キャッキャウフフと楽しそうに寄せ書きしていました。

この日のZINEの売り上げ総冊数は、最終的に404冊に達したそうです。
やらされているではなく、やっているという人たちが集まるイベントだったような気がします。
これからも続いていくといいですねー。
ちなみに、私のZINEも僅かですが売れました。購入していただいた方々ありがとうございました。

 

朝笙玖一プロフィール寄稿者:朝笙玖一

文章を書くとストレスが発散するという特異体質。ひっそりと作家を目指している。
ZONEに入ると、ひとの話しが聞こえなくなり、ご迷惑をおかけしております。
水辺に行くと心が落ち着くのは、水属性か生まれ育ったのが青島だからだろうか。酒を飲むと、よー喋る。

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この記事を書いた人

県内各地に散らばる寄稿者用の統一アカウントです。
宮崎県内の地元の人だからこそ知っているおすすめの「グルメ」「観光」情報を軸に、地域の安全安心につながる情報の提供にも取り組んでいきます。

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