孤独のチャリダーDiceです。
GW前半の日曜日、県内各地で様々なイベントが行われているので、どこに行こうか迷いましたが、折しも今日は八十八夜。
『夏も近づく八十八夜♪』と、文部省唱歌「茶摘み」にも歌われているように、お茶の新芽が出そろう時期で、立春を起算日として88日目のこの日に摘んだお茶を飲むと長生きするとも言われています。
という訳で、どうせ行くならお茶に縁のある場所にしようと思っていたところに、新富町にある「日本茶専門店 新緑園」で、「新茶deピクニック」というイベントが開催されるというので、出かけることにしました。
宮崎市内の我が家から、目的地である「新緑園」までは約25km。
天気が良く、風も穏やかだったので、オーバーホールを終えたばかりの愛車を駆って行くことにしました。
途中には、「航空自衛隊 新田原基地」があります。
佐土原方面から一ツ瀬川を越えて、ここに上ってくる坂道が、久しぶりのトレーニングにはいい感じ。
上り終えて、滑走路の横で小休止。
GW期間中は、スクランブルでもない限り戦闘機は飛ばないので、基地の中も静かです。平和なのはいいことです。
「新緑園」に到着!
出発してから約1時間半、日本茶の生産、加工、販売を行っている「株式会社 新緑園」にやってきました。
創業は1955(昭和30)年ということで、60年余の歴史があります。
3haの自家茶園に系列茶園と合わせて、年間で約35tの茶葉を生産されているそうです。
「日本茶専門店 新緑園」は、同社の販売部門の店舗になります。
新茶deピクニック
「新茶deピクニック」は、今回で5回目。
茶園のお茶の手摘みが体験できる、年に一度のスペシャルイベントで、毎年八十八夜の日に行われています。
八十八夜は、通常は5月2日ですが、今年は閏年なので5月1日という訳です。
お昼少し前に到着しましたが、周辺は駐車場が満杯で、かなり混雑していました。
こういう時に、駐車場を気にしなくていい自転車は楽です。
会場に足を踏み入れると、かなりの数のお客さんで賑わっていました。
入口近くで、お茶の新芽を天ぷらにして、振る舞いが。
これは食べたい!
摘みたての新芽に薄く衣をつけて、さっくりと揚げます。
揚げたてに軽く塩を振ったものをいただいてみましたが、新芽は柔らかく、お茶の香りが鼻に抜け、最初に甘みが、フィニッシュで軽やかな苦みが来ます。
この季節だけ、しかも産地でないと食べられない、贅沢な味です。
このテントの隣では、抹茶ソフトクリームの販売も行われていたのですが、まず、350円でチケットを買って、次にそのチケットでソフトクリームをゲットする仕組みになっていて、その両方にたくさんの人が並んでいたので、とてもその列に加わる気になりませんでした。
できれば、ちいさいお子さん方に食べさせてあげたかったので。
「ピクニック」ということで、少し離れた自社茶園の方では、茶摘みの体験も行われていました。
新緑
既に、茶摘み機で一番茶が刈られて畝もありますが、体験用に新芽が残された畝では、時間を区切って、ビニール袋に入るだけ、自分で手摘みすることができるようになっていました。
摘んで帰った人は、天ぷらにしたり、料理に使ったりしたんでしょうね。
残念ながら私は、茶摘みツアーの時間を逃してしまったので、写真撮るだけでしたけど。
青空マルシェ
「新緑園」の敷地内で同時開催されていた青空マルシェには、フードや小物・雑貨など、20を超える店舗が所狭しと出店していました。
こちらは、新富町内から出店の本格石窯ピザの「石窯パーチェ」さん。
美味しそうだけど、一人で食べるにはちょっと多いかな。
こちらは、アメリカンスイーツの「Sanseido sweets」さん。
以前、テゲツー!でもご紹介したとおり、宮崎市からの出店。
惹かれるけど、まだ食事してないからなぁ。
食べ物探してウロウロしてたら、「カレーライス」の文字が。
おー!、宮崎市・青島の「フジヤマプリン」さんではありませんか。
開店情報を記事にしたの、11ヶ月前くらいでしたか。
大槻祐二さん・ひとみさん、美味しいカレーをありがとうございました。
抹茶ソフトが食べたい!
カレー食べ終わったら、デザートに抹茶ソフトクリームが無性に食べたくなったのですが、会場内はますます混雑してきて、すれ違うのも大変な状況になってきたので、早々に退散することにして、別の場所に移動することにしました。
来た道を戻って、新田原基地の横を通る途中で、刈り取られた牧草がきれにロール状に巻かれているのを見かけました。
新富町のある児湯郡は、畜産も盛んで、牧草の栽培地も多いのですが、これもこの時期、ほんの短い間だけしか見ることができない光景です。タイミング良く出会えて良かった。
「夢茶房」にやってきた!
抹茶ソフトクリームを求めてやってきたのは、新田原基地のすぐ横にある、「夢茶房 本店」。
美しく広がる茶畑の奥に、店舗があります。
店内にはテーブル席やテラス席もありますが、一人だったのでカウンターに座って、抹茶ソフトクリームをいただきました。
350円でほうじ茶も付いています。
通常は熱いほうじ茶なのですが、私が自転車で汗をかいているのを見て、お店の方が氷を入れた冷たいほうじ茶にしてくださいました。こういうちょっとした心遣いが嬉しい。
この他にも、お茶の単品や、スイーツとのセットなど、いろいろなメニューがありますので、小休止したい時にはお薦めです。
待ちに待った抹茶ソフトクリームは、ほろ苦いお茶の風味が楽しめて、疲れた身体に甘さが染みていって癒やされました。
この糖分が、帰り道のエネルギーになってくれたので、わざわざ立ち寄って良かった。
宮崎県は荒茶の生産量全国第4位
今回は、新富町内で2ヶ所の茶園を訪問しましたが、町内には他にもたくさんの茶園があります。
新富町だけではなく、宮崎県内は各地でお茶が栽培されており、荒茶の生産量は全国第4位のお茶の生産県なのです。
お茶の効用については今更言うまでもないのですが、今回のロング・ライドでも、抗酸化作用のあるテアニンがたくさん抽出されるという、水出しの緑茶を水筒に詰めて、補給しながら走りました。
折角の全国有数のお茶の生産県ですから、もっともっと宮崎のお茶を楽しみたいですね。
【日本茶専門店 新緑園】
住所:児湯郡新富町大字新田15530-2 ⇨ マップ
TEL:フリーダイヤル 0120-092-650
FAX:0983-35-1857
営業時間:平日 9:00~18:00 土日祝 9:00~17:00
店休日:第1日曜日(5月、12月を除く)、12月31日~1月3日
【夢茶房 本店】
住所:児湯郡新富町大字新田1113-14 ⇨ マップ
TEL:フリーダイヤル 0983-35-1026
営業時間:9:00~18:00
店休日:木曜日