GW中もぼっちの料理人、Diceです。
実は私、5年ほど前までは東京・新宿のお店で酒類販売管理者として仕事をしてたこともあるので、宮崎産のアルコール飲料については、ちょっとばかし詳しいです。
そんな私の所に、都農ワインの醸造家のお話聞きながら、料理とのマリアージュを楽しむディナーに参加しませんか、なんていう魅力的なお誘いが届いたので、馳せ参じて参りました。
今は販売の仕事してなくても、知識を磨いておくのに損はありません。現にこうして、レポート書けているしね。
「みやざき晴夜」
伺ったのは、宮崎市西橘通の一角にある「みやざき晴夜」。昨年、台湾・台北にも宮崎料理店進出を果たした(株)コンフォートダイナーグループの旗艦店とも言えるお店です。
ここでのメーカーズディナーは昨年に引き続き2回目とのことで、この日を首を長くして待ちわびたお客さんもいらっしゃったようです。
まずは、「みやざき晴夜」だけでなくグループ全体の料理の統括も行っているという、笑顔がステキな後藤料理長が登場。
茶道を完成させた利休の「一期一会」の心を大事に、これから出す9品に仕立てて提供しますと挨拶。
それから、料理の脇役として酸味がまろやかでオレンジのような香りを持つ日南産のマイヤーレモンを添えているので、これが料理やワインをどのように変えてくれるのか楽しんで欲しいというアドバイスも。
続いて紹介されたのが、「新垣ミート」の新垣清貴さん。
今日のディナーは宮崎牛も主役のひとつ。その宮崎牛を提供していただいたのが、宮崎市南花ヶ島に店舗を構える宮崎牛取扱店「新垣ミート」という訳です。
宮崎市内の約400店、市外・県外にも約400店の飲食店に肉を卸しているほか、インターネット通販でも宮崎牛を中心に販売されています。
また、店舗ではお肉を買うとBBQの焼き台セットを無料で貸し出すサービスもやっているので、これからの季節、屋外でBBQパーティーやる時はいいんじゃないでしょうか。
写真では表情硬いですが。新垣さんは、宮崎サンシャインFMで毎週木曜日の18~21時に『新垣清貴のNight Meeting!!』という番組のパーソナリティを務めると意外な一面も持ってらっしゃるんですよ。
醸造家の一番の仕事は収穫日を決めること
続いては、都農ワインの赤尾誠二さん。最近顔を合わせる機会の多い赤尾さんですが、高校卒業後すぐに都農ワインに入り、20年以上ワイン造りの歴史をともにしてきたので、すっかりワイナリーの顔になっている感じですね。
その赤尾さんが、プロジェクターで画像を投影しながら都農ワインでのブドウ栽培やワイン造りについて説明されます。
都農ワインで造られたワインの9割は宮崎県内で販売されているそうで、「宮崎に愛されているワイン」なのですね。
「ワインは製造工程で水を一滴も加えないため、何よりもブドウの品質が出来を大きく左右し、気候や土壌の影響を受けるまさに『地酒』なのです」と赤尾さん。
フランスの土壌は都農と比べると石灰分が6倍も多く、石灰分が多いとブドウは色が濃くて渋みが強くなるのだそうです。
なので、フルボディの渋みの強いワインができるのですが、同じ品種を使っても比較的軽く仕上がる都農ワインは、宮崎の肉や野菜との相性がいいのだそうです。『地酒』というのは、そういう意味もあるのですね。
ぶどうの木の根が伸びるほど、収穫されるブドウの味が乗るようになり、それには10年以上の年月がかかり、赤尾さんは月の満ち欠けとブドウの成長の様子を毎日記録しているのだそうです。
「醸造家の一番の仕事は、ぶどうの収穫日を決めること。」という赤尾さんの言葉が印象的でした。
ワインが食中酒として魅力的なのは、酸味があることで、特に甘酸っぱいドレッシングなどと合うということで、料理とのマリアージュを楽しんで欲しいという言葉で説明は締めくくられました。
乾杯!
ひととおり説明が終わったところで、いよいよ宴の始まり。
乾杯の発声は、(株)コンフォートダイナーの竹井俊光社長。
竹井さんは、実家が日南市・南郷町の老舗うなぎ店「まんりょう」ですが、ご本人はアパレル業界からの転身です。
アパレル業界で磨いたおしゃれな感性が、店舗づくりやメニューづくりにも生かされているような気がします。
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