
皆さん、こんにちは!美味しいものには目がないKeiiです。
今回は、私がお気に入りの延岡のお店をご紹介します。
延岡市の夜の繁華街・船倉エリア。
延岡市役所や警察署、裁判所などのある官公庁街からも近く、たくさんの飲食店が建ち並ぶエリアですが、その一角に、夕方になるとふわりと炭火の香りが漂い、地元の人たちがふらりと吸い寄せられていく、そんな風景のお店があります。
それが、1977(昭和52)年創業の地鶏専門店「もも太郎」。
約半世紀にわたって地域に愛されてきた名店は、どこか「ただいま」と言いたくなるようなお店なのだとか。
刺しで知る、鶏の奥深さ

この日まずいただいたのは、鶏刺しの盛り合わせ。
こちらのお店の刺し盛りは赤(内蔵系)と白(ササミ、ミネ)の2種類があり、白のみ単品での注文が可能。
赤の盛り合わせはズリ・レバー・ハツの3種ということだったので、赤一皿に白からササミ単品をオーダーしました。
赤はごま油と塩で、白は醤油でいただきます。
・ズリ(砂ずり):シャクッとした歯ごたえがたまらない。噛むたびに旨味がじんわり。
・レバー:ねっとり濃厚、それでいてクセがない。とろけるような口当たりに驚かされます。
・ハツ(心臓):ぷりっとした弾力と、後引くコク。
・ささみ:あっさりとした味わいの中にほんのりと甘み。薬味や大葉との相性も抜群です。
鶏本来の旨味を、ここまで引き出せるのは新鮮だからこそ。
一品目から、もも太郎の“本気”が伝わってきます。
香ばしくてしっとり。炙りの妙技が光る「たたき」

次にいただいたのは、地鶏たたき。
炭火で香ばしく炙られた外側と、レアな内側の食感のコントラストが絶妙。
玉ねぎスライスと一緒にさっぱりポン酢でいただくと、噛むほどに旨味が口いっぱいに広がります。
しっかりとした歯ごたえがありながら、しっとり柔らかい。
炭の香りがほんのり残るこの“炙り感”は、一度食べると忘れられない味です。
これぞ名物!炭火もも焼きの破壊力

宮崎で地鶏専門店に来たなら、やっぱり黒い見た目の地鶏炭火焼きは外せません。
地鶏のもも肉を高火力の炭火で一気に焼き上げるもも太郎の炭火焼きは、まさに「これぞ本場!」
皮は香ばしく、中はふっくらジューシー。
噛むたびにジュワッと鶏の旨味が広がり、鼻に抜ける炭火焼き特有の香りが後を引きます。
柚子胡椒を添えて食べれば、さらにキレのある味わいに。
噛み応え、香ばしさ、どれをとっても、一口目から“美味しい”が止まりません。
締めに選びたい、名物「鬼切り」

炭火焼きと並ぶ名物が、この「鬼切り(おにぎり)」。
見た目のボリューム通り、ひと口で鶏の旨味とごはんの香ばしさが広がります。
程よい塩加減で握られたおにぎりは、地鶏の脂とだしがしっかりと染み込み、主役級の美味しさ。
「締め」なんて言わず、これを目当てに来たくなる人も多いはず。
炭火焼きの余韻に包まれながらいただく鬼切りは、まさに“至福のフィニッシュ”です。
日曜の昼は“子ども食堂”に変身

実はこのもも太郎、2025年春からは“子ども食堂”もスタート。
毎週日曜日の11:30〜13:30には、子どもたちを無料で受け入れ、大人は300円以上の寄付で参加できるという試みが始まっています。
オーナーの小川玲人さんは、格闘技の選手としても活動されており、この子ども食堂も、 そのファイトマネーや事業利益を通じた寄付によって支えられているのだそう。
仕事で幸せを切り開きながら社会への奉仕も忘れない、そんな想いは、高校で福祉を学び、介護の現場でも働いた経験とともに、数年前から定期的に支援してきた児童養護施設の子どもたちをとおしての『子どもの貧困』についての学びから生まれているといいます。
「食を通じて地域を支えたい」
そんな想いが、料理の一皿一皿にも、こうした取り組みにも込められています。
“おいしい”だけじゃない、“ただいま”と言いたくなるお店。
地元の人には当たり前でも、初めて訪れた人には驚きの連続。
鶏刺しの繊細さ、炭火焼きの豪快さ、そして炊き込みご飯のような鬼切りの温かさ。
次に延岡に来たときは、迷わず「もも太郎」へ。
美味しい地鶏を頬ばって、心と身体に元気をチャージ。
夏の暑さも、きっと笑って乗り越えられるはずです。
【もも太郎】
住所:延岡市船倉町1丁目4-6 → MAP
電話:0982-21-6716
営業時間:17:30〜22:30(L.O. 22:00)
定休日:不定休
座席:カウンター・座敷あり(全席禁煙)
駐車場:近隣にコインパーキングあり

延岡市在住で、宮崎和牛革を使ったオーダーメイドの革製品を作る職人のKeiiです。
甘いものとお酒をこよなく愛していて、地元・宮崎県北の魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたい!そんな思いで日々、美味しいものを探して県北エリアを放浪しています。
延岡市から“宮崎の美味しい話”をゆる〜く、楽しくお届けしていきますので、ぜひお楽しみに!
VIE CONTE(https://www.vieconte.com)