あのジャリパンが今秋蘇る!「ミカエル堂」の事業承継先決定!!


ジャリパン、relayしました
画像提供:株式会社ライトライト

皆さん、こんにちは。宮崎市生まれ育ちのDiceです。
宮崎市民なら、大半の人が食べたことがあるはずの、宮崎市発祥の菓子パン「ジャリパン」。
私も高校時代は時折、購買部でのパン争奪戦に参加して、ジャリパンをゲットしていた懐かしい思い出があります。

そのジャリパンを発案したことで知られ、学校給食用にもパンを製造していた「有限会社ミカエル堂」が、2023年3月で店を閉めるというニュースを聞いて、もうあのジャリパンが味わえなくなる!と、悲しんだ市民・県民も多いことと思います。

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ミカエル堂

ミカエル堂の店舗前に立つ都成五男さん
ミカエル堂の店舗と三代目店主の都成五男さん(画像提供:株式会社ライトライト)

宮崎市大塚町に工場と店舗を構えていた「有限会社ミカエル堂」の創業は、1926(昭和元)年。
ジャリパンはもちろん、トライアングルやバンズ、マヨネーズパン、練乳パンなど、様々なパンで宮崎市民を100年近く楽しませてきたほか、学教給食用にもパンを供給してきた、地域に欠かせないパン屋さんでした。

特にミカエル堂が発祥とされるジャリパンは、他の地域に無い宮崎オリジナルの菓子パンとして愛され、メディアにも数多く登場。そのファンは、宮崎県外にも広がり、東京でもジャリパンを買いたいという声が聞かれるほどでした。

しかし、設備の老朽化や2020年からのコロナ禍、材料費の高騰など様々な要因が重なり、惜しまれながらも2023年3月にパンの製造を中止し、店舗は閉店となりました。

その一方で、三代目店主の都成五男さんは、株式会社ライトライト(本社:宮崎市)が展開する事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」にて後継者募集を開始。
その動向がどうなるのか、注目を集めていました。

株式会社egumicultureが事業を承継

都成さん(左)と承継先の大津さん(右)
有限会社ミカエル堂の都成五男さん(左)と株式会社egumicultureの大津伸詠さん(右)

そして、晴れて事業承継先となったのが、WEB・グラフィック・映像の企画、制作、運用などを行う株式会社egumiculture(本社:東京都渋谷区、代表取締役:大津 伸詠)。

同社代表取締役の大津伸詠さんは、宮崎市出身で、自身も高校時代に購買部でミカエル堂のパンを購入して食べていた経験があり、「relay(リレイ)」を通じて承継先に応募し、ミカエル堂三代目店主の都成さんとの面談を経て、数件の候補の中から最終的に承継先として選ばれたのだとか。

そして、今回の承継決定を機に、長年住んだ東京を離れて宮崎に帰郷。都成さんからパン製造のレシピを引き継ぎ、ミカエル堂の再スタートに専念することになりました。
ただし、旧ミカエル堂の工場や店舗、製造機械などは引き継ぐことができず、ほぼゼロからのスタートとなります。

2024年秋の新店舗開店を目指してクラウドファンディングに挑戦

クラウドファンディング

今後のスケジュールとしては、2024年秋に新店舗の開店を予定。
旧ミカエル堂から承継した正統派のジャリパンに加えて、新しいフレーバーや変わり種のコッペパン生地でのバリエーションを展開。
これまでとは異なる販売戦略を導入し、当面は宮崎市内での店舗及び移動販売を中心に展開する予定とのこと。

そのためにまずは、ジャリパン製造機械の購入資金を調達するために、CAMPFIREでクラウドファンディングに挑戦することにしたのだとか。
下記のプロジェクトは、7月9日(火)からスタートし、8月18日(日)までの41日間で100万円の調達を予定。
ジャリパン引換券や、オープン前のジャリパン試食会への参加ができる体験型のリターンなどが用意されています。

デジタルの世界からパン製造という全くの異業種へのチャレンジで、しかも屋号とレシピの承継以外はゼロからのスタートとなる大津さんの今回の挑戦、ジャリパンファンとしては応援しない訳にはいかないですよね。

今秋の新店舗オープンと、伝統を受け継ぐ新たなジャリパンを楽しみに待ちたいと思います。

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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