どうも!スイートピーの香りが大好きなヤギナツキです。
宮崎県はスイートピーの生産が盛んで、生産量は国内シェアの約50%を誇り、最近では海外輸出も増えてきているそうです。
今回は、その生産地のひとつJA尾鈴管内の花を集めた「JA尾鈴花卉部会品評会」(2024年1月25日)に行ってきました。
会場となった道の駅つのには、たくさんの花が並び、良い香りが漂っていましたよ~!
仕事でお世話になっている花農家さんに、生産する上での工夫や今年の最盛期なんかも聞いてきましたので、皆さんお伝えします。では、行ってみましょう。
会場の中は一気に春!
こちらは、JA尾鈴管内で生産される花のPRや、品質向上を目的として毎年開催されている品評会です。
花の育成や販売に関わる関係者が会場へ出向き、それぞれの花の品質などを審査し、金賞・銀賞・銅賞や特別賞などが決められます。
審査だけではなく、会場の外では花の販売などもありました。
今回の品評会に出品されていたのは、スイートピー・菊・バラでした。
会場には色とりどりのお花があり、スイートピーの甘い香りも、会場中に広がっていました。
スイートピーは、同じ白色の品種でも作っている方が違うと、少し黄色味かかっていたり、花びらのフリフリが少し多いものがあったりします。
一見すると全部同じなようでも、よくよく見てみると、花びらの付き具合のボリュームや、茎の強さなど、違いがあるのが分かります。
上の写真のように、花びらの中で色がスプレー上に拡がっているように見える柄のものもありました。
染めでこのような柄になっているかと思ったら、人の手を加えずにこの様な柄になるそうです。
キクやスイートピーの中には、色素を入れた水を吸わせて、花びらを染めているものもありました。
個人的には、グレー色に染められたスイートピー「ハスキー」(写真左から2番目)が、かっこいいな~と思いました。
花農家さんにインタビュー
私は花屋で働いているのですが、その仕事でお世話になっているスイートピー生産者・河野正志さんが会場にいらっしゃったので、少しお話をさせていただきました。
昨年4月に、河野さんの圃場で花摘み会をさせていただいたことがあり、上のInstagram投稿はその時の模様です。
河野さんによると、様々な色の花があるスイートピーは、時期によって人気な色があるらしく、クリスマスの時期やバレンタインの時期なんかは、赤色のお花が人気だそうです。
3月になってくると、黄色のお花が良く出てくるそうですよ。
河野さんは、「ハスキー」や「シナモン」といった染めも作っている方ですが、どのような色を染めに使ってみようか?というアイディアは、花屋さんにお話を聞いたりして情報を集めつつ、スイートピーには実在しない色味やアイディアを練っているそうです。
上の写真は、今年初お目見えの「エラシコ」という名のスイートピー。こちらも染められたものです。
また、近年の気温や気候の寒暖の差のというのは、スイートピーの生育にも影響があるらしく、昨年の12月は気温が高い日が続き、そのあと気温が低い日が続き、曇りの日もあったことにより出荷量が減ってしまったそうです。
河野さんのお話を伺い、会場の花たちを見ながら、年々気候が変動していく中でそれに対応しながらたくましく咲く花って、本当に魅力的で不思議な力があるのだな~と感じました。
スイートピーの最盛期は、概ね2月後半から3月だそうですが、3月は気温が高くなってくると品質が落ちてくるそうです。
また今年は、年末の気候の影響もあったので、2月中が品質の良いものが出るとのこと。
JA尾鈴管内で生産された花は、花卉市場を通じて日本中の花屋さんの店頭に並ぶほか、道の駅つのにも並びますので、ぜひ、宮崎の花をこの機会に楽しんでみて下さい!
【JA尾鈴】
住所:児湯郡川南町大字川南13658-1
電話番号:0983-27-1121
Instagram:https://www.instagram.com/ja.osuzu.sweetpea(JA尾鈴スイートピー専門部)
都城市出身。現在は、宮崎市にてapaiserという花屋の裏方をしています。
幼い頃から音楽が好きで、ギターを弾きながら歌うシンガーソングライター時代を経て、現在はギターの先生もしています。
街中を犬と散歩する時間と労働の後のビールが特に大好きです。