テゲツー!パートナーでもある都農町が、サッカーのペナルティキック合戦である「蹴-1 GP」を全国的なイベントにしようと、クラウドファンディング型のふるさと納税にチャレンジしています。
チャレンジの詳細は、こちらから↓
口蹄疫復興のシンボル!「蹴-1GP」の輪を共に全国に広げてくれませんか?
12月某日、このプロジェクトにチャレンジ中の都農町の皆さんと、クラウドファンディングのプラットフォームF×Gを提供している(株)サーチフィールドの齋藤隆太さんによる、プロジェクトの説明会が、宮崎市のインタークロスを会場に行われましたので、取材に出かけてきました。
蹴-1GPへの想い:新名亮さん
まずは、「蹴-1」の仕掛け人でもある、都農町商工会の新名亮さんがご挨拶。
「『蹴-1』を始めて5年目になります。
口蹄疫がきっかけで始めたイベントですが、商工会だけではなく、町内のいろんな団体が協力し合ってやっています。
全国大会の開催を目指していて、これまで、佐賀、沖縄、大分、熊本で各県の大会をやってきました。福岡、長崎、鹿児島での開催も決まっています。
最終的に、都農で全国大会を開きたいんです。
『蹴-1』は、サッカーの経験のない人も祭りとして楽しめます。
経験者が勝つとは限りませんし、女性でも男性のチームに勝つことがあります。
障がいのある方も一般のカテゴリーで参加できるので、日本障がい者サッカー連盟会長の北沢豪さんに名誉会長になっていただいています。
『蹴-1』を通して、障がい者サッカーの普及もやっていきたいと考えています。
それが縁で、日本サッカー協会の後援も決まりましたし、興梠慎三選手も、ユニフォームを贈ってくれました。」
この後、この日の司会役だったテゲツー!長友まさ美会長から質問。
- 全国、世界へ広がる転機は?
新:自分自身でも正直びっくりしています。
説明に行った時の反応がとても良いんです。
開催後には、「ありがとうございました。」と言っていただけるし、可能性を感じています。
口蹄疫の後に、何かできることはと模索して始まったのですが、今度は私たちが恩返しをする番だと考えています。
- 新富町役場の皆さんも手伝ってくれているようですが?
新:全国大会をやるとなるとグラウンドが足りないので、児湯郡全体でやれないかと考えています。
- 都農の「蹴-1 GP」では、新名さんのマイクパフォーマンスが有名だと聞いてますが?
新:これまでは、町内のことで知っている人が多く、いろいろと情報があってやり易かったのですが、今後は情報収集が必要ですね。
- これまでやってきて、嬉しかったことは?
新:5年前に決めたことが、これだけ県外にも普及していることですね。
楽しかったとか、一緒にやりたいと言われることがとても嬉しいです。
畜産農家から見た蹴-1 GP:服部清太さん
続いて、農事組合法人尾鈴豚友会で「尾鈴豚」というブランド豚を育てる服部清太さんが、畜産農家の立場から『蹴-1 GP』についての想いを語りました。
「自分の農場があるのは、口蹄疫の1例目が出た地区です。
自分の農場は患畜が発生せずに守ることができましたが、被害の拡大を防ぐためにワクチンを打つこととなり、河野町長も懸命に交渉していただいたんですが、結果的に全頭殺処分となりました。
自分の農場で4,800頭、町内で17,000頭を殺処分しました。
そこで終息し、再開して今があります。
食肉として食べてもらうことが目的で育てているので、殺処分には哀しさがありました。
その後で、こういうイベントが広がって良かったと思います。
ふるさと納税で地域に貢献できることもあり、いろんな病気がフリーの豚の生産に取り組んでいます。
『蹴-1』については、凄いことだと思います。
口蹄疫から6年も経つと、忘れられることも出てきますが、『蹴-1』が続いていくことで、思い出してもらえれば。」
ふるさと納税に取り組んで:山本貴士さん
続いて、都農町役場総合政策課の山本貴士さんが、ふるさと納税について説明。
「ふるさと納税は、特産品がもらえて地域貢献もできる仕組みで、寄付金を有効活用して、行政を財源にしています。
都農町では、2015(平成27)年6月から本格的に取り組んでいますが、2014(平成26)年度は388万円だったものが、2015(平成27)年度は7億円超となり、2016(平成28)年度は30億円が目標です。
都農町の場合、クオリティの高い特産品が多いのが人気の原因だと思いますが、ふるさと納税に取り組むことによって生産者の意識向上が図られ、それで更に支援者が増えるなど、全ての面で活性化しています。
最近では、企業誘致に繋がる案件も出てきたり、外部からのアプローチも増えてきています。
今回、『蹴-1 GP』について、クラウドファンディングの仕組みを取り入れながら全国に広げていくためのチャレンジを始めたので、よろしくお願いします。」
『F×G』でふるさと納税の本質を取り戻したい:齋藤隆太さん
そして、(株)サーチフィールドで『F×G』というクラウドファンディング型のふるさと納税のプラットフォームを運営する齋藤隆太さんが、ふるさと納税の本質を取り戻したいと力説。
「ふるさと納税は、出身者が地元を応援することが本質だったはずが、少しずれてきているように思います。
FAAVOで、地域密着型のクラウドファンディングに4年半くらい取り組んできました。
FAAVOは、地域の『らしさ』を誰もが楽しめる社会を目指しています。
新しく始めた『F×G』では、クラウドファンディングによって、ふるさと納税の本質を取り戻したいと考えています。
取り組みに「共感」した人からインターネットで寄付を受け付けるもので、何に使っているかを開示して資金を集める、言わば、街頭募金のインターネット版みたいなものです。
ふるさと納税には、取り組む自治体の努力と、返礼品を提供する生産者のひたむきさがあり、本気で取り組んでいる自治体の努力や涙や汗があります。
しかし、安易な返礼品の設定などで転売目的の人が現れたりして、その仕組みに批判も出てきていますが、一方的に非難されるのは嫌じゃないですか。
いろいろと弊害も出ている中で、本質に立ち返るのは急務だと思いますが、返礼品の拡充以外の工夫はまだないのが実情です。」
「ふるさと納税のクラウドファンディング率はまだ0.5%ですが、都農が全国に先駆けて成功した事例となりたいと考えています。
是非とも、一緒にムーブメントを作って欲しい。」
「デレク・シヴァーズがTEDで『社会運動はどうやって起こすか』というスピーチの中で紹介した有名な動画に、上半身裸で踊る男にフォロワーが現れて、次第に大きなイベントになるというものがあります。
リーダーに続く、最初のフォロワーが大事です。
皆さんには是非、最初のフォロワーになって欲しい。
SNSで、この都農町のチャレンジをじゃんじゃん宣伝して欲しい。」
最後にもう一度、都農町からお願い
都農町には、様々な逸品が揃っています。
この日紹介されたのは、テレビでも何度も紹介された、わそう農園の「ごくとま」。
世界的な評価も高い都農ワインのキャンベルアーリー・ロゼとマスカット・ベリーA。
南国CBFのキャンベル・アーリーと桜みかんの100%ジュース。
服部清太さんが育てた尾鈴豚は、シンプルなしゃぶしゃぶで。
『蹴-1 GP』全国大会が都農で開催された暁には、こんな風景がフィールドで大々的に展開されること間違いなし!
そんな風景を見てみたくありませんか!?
画像出典:F×G 蹴-1GPのチャレンジページキャプチャ
口蹄疫復興のシンボル!「蹴-1GP」の輪を共に全国に広げてくれませんか?
さあ、あなたも『蹴1-GP』の輪を全国に広げる支援を共に!!