狭い路地が好きな街角探検家、Diceです。
久しぶりに宮崎山形屋の南側の路地を歩いていたら、おぐら本店の手前、以前ご紹介した「大人の隠れ家 POLLO」の隣のビルの前に、見慣れない看板が出ているのに気づきました。
「くさのは」、「街中キッチン」という文字が見えます。
視線を上に移すと、2階の位置にも看板が出ていました。
ビルの2階に新しいお店がオープンしたみたいです。
近づくと、入口の前にメニューの書かれた大きな看板も出ていました。
週間日替わりで和・洋・中のランチが980円。しかも、その日替わりが3種からセレクトできるみたいです。
それより気になるのが、一番上に書かれた、
「限定10食 目玉品 海鮮丼 500円」
の文字。
それともう一つ、
後から看板に貼られたのであろう、
「チキン南蛮定食 1000円 エビフライ ご飯 味噌汁 小鉢付き」
の文字。
この場所、チキン南蛮の元祖として行列のできる店、「おぐら本店」の目と鼻の先。
これは明らかにチャレンジしてますよね。
となれば、確認に行くしかないでしょう。
これでワンコイン! 驚異の海鮮丼
階段を2階に上がって店に入ると、テーブル席が6人掛け×1、4人掛け×2、2人掛け×1と左手奥にカウンター6席。
そのカウンターに座って、オーダーしたのは、目玉品、1日限定10食の海鮮丼。
新鮮なネタが6種類ほど。
これで500円だと、ほとんど儲けがないはず。
聞けば、シェフは東京・神田で鮨屋をやっていた経験があるとのことで、ネタの目利きと仕込みには自信あり。
採算度外視のワンコインランチ、これは食べる価値あり!
ただし、限定10食なので、早めに行かないと食べられないかも。
老舗に挑むチキン南蛮は、手作りタルタルソースが激ウマ
海鮮丼に気を良くしたので、日を改めて、チキン南蛮定食(1,000円)を食べに行きました。
看板にあったとおり、ごはんに味噌汁、小鉢が付いて、チキン南蛮の横には大きなエビフライも乗っています。
どうです、このボリューミーな感じ。
チキン南蛮は、食べやすくカットされたむね肉が5~6切れ。
たっぷりかかったタルタルソースは、シェフの手作りで、甘さを控えて粒マスタードが効いた激ウマソース。
余ったソースをつけて食べてくださいと添えられた、軽く焼かれたバケットに、ソースに対するシェフの自信が垣間見えます。
添えられたエビフライも、外側はさっくり、中はプリッとほどよい加減の揚がり具合。
この味とボリューム感で、税込み1,000円。
老舗の目の前で、挑戦状を叩きつけるだけのことはあります。
夜もやってます
この「くさのは」、夜も開いているというので、仕事帰りにも寄ってみました。
少しでも良い記事にしようと通い詰めるこの記者魂!
まずは、キンキンに冷えたグラスに注がれた生ビールで、渇いた喉を潤します。
夜用のメニューがこちら。
ちょっとライトが映り込んで見にくいですが、和・洋・中の単品メニューにめん、丼まで。
単品は、プラス400円で、サラダとスープに、ご飯かバケット、パスタのいずれかを選べるセットを付けることも可能です。
飲まずに夕食だけっていう使い方でも、全然問題なさそう。
シェフにお勧めを聞いたら、
「今日は、まぐろのいいのが入ってます。」
ということで出されたのが、このばちまぐろの刺し身。
この美しい色とピンと立った切り口が、鮮度の良さを物語っていますね。
和と洋は確認できたので、もう一品、中華の中から、「麻婆豆腐」をセレクト。
豆腐は絹ごしで、挽肉の美味さと適度な辛さは、ビールのつまみにもってこい。
白ご飯が欲しくなって、最後にちょっとだけご飯だしてもらいました。
福島県出身のシェフは、マルチな達人
シェフの浅井辰則さん(写真右)は、福島県出身で、実家が中華料理店だったので子どもの頃から中華料理に慣れ親しみ、その後東京に出て寿司店で修行。
そこから、フランス料理のシェフから洋食の技法を学んだりした後、東京・神田で寿司店を経営し、5年ほど前に請われて宮崎の飲食店に料理長として入店。
そして、独立して9月4日にこの「くさのは」をオープンしたのだそうです。
どうりで、和・洋・中いずれも高いレベルで提供できるのですね。
お話伺っていると、妥協せず、美味しいものをお客さんに出したいという思いが伝わってきました。
気軽に美味しいご飯が食べられる定食屋さんとして、これからも重宝しそうです。
【くさのは】
住所:宮崎市橘通東3丁目4-9 ワタナベビル2階 → マップ
TEL:070-4712-7742
営業時間:11:00~20:00
店休日:当面不定休