Makers Dinnerで都農ワインと宮崎の食材とのマリアージュを学ぶー「みやざき晴夜」


さて、奇跡のマリアージュを楽しもう

日向の初夏

前菜として運ばれてきたのは、「日向の初夏~完熟豚と農園野菜たち~」
自家製ベーコンと契約農家の野菜を日向夏の皮で作った釜に詰めてあります。

Hyakuzi

これに合わせるのが、「Hyakuzi エクストラセック カーボネイティッド」
都農の地に尾鈴ぶどうを誕生させた伝説の栽培農家「永友百二」の名を冠するこのワインは、シャルドネを樽発酵させて長期熟成させたスパークリングワイン。
色は淡い透明感のあるライムグリーン。終盤に立ち上る柑橘の香りが、日向夏と絶妙にマッチ。爽やかな酸味と優しい甘さに炭酸のアクセントが軽やかで、最初に飲む一杯にふさわしい。

 

宮崎牛のたたきと辛口のロゼ

宮崎牛の藁焼きたたき

続いて2品目は、「宮崎牛の藁焼きたたき~サラダ仕立て 胡麻ポン酢~」
宮崎牛は先ほどご紹介した新垣ミート提供、アスパラは日南市北鄕・(有)松本アグリ産業から仕入れられているそうです。
牛肉の赤身ときれいに入ったさしのコントラストが美しく、野菜の緑が赤身をいっそう引き立てています。

キャンベル・アーリー ドライ

これに合わせるのが、「キャンベル・アーリー ドライ 2014」
色鮮やかな濃いめのピンクにイチゴやメロンのような甘く華やかな香りから飲む前は甘いワインを想像させますが、口に含むと意外な酸味が嬉しくも期待を裏切ります。
心地よい酸味の奥にほのかな甘みもあり、宮崎牛の脂を洗い流しつつ、爽やかなフィニッシュに導いて行きます。

 

地獲れの魚に合わせる白ワイン

日南初かつお藁焼きたたきと北浦産しまあじのお造り

続いての料理は、「日南初かつお藁焼きたたきと北浦産しまあじのお造り」
県南のかつおと県北のしまあじ、赤身と白身がひとつの器の上で出会いました。
この皿には、日南産のマイヤーレモンが添えられています。マイヤーレモンは、レモンとオレンジの交配種のようで、柔らかい酸味とオレンジのような香りが特徴。
一切れずつ絞ってみましたが、藁焼きかつおを塩とマイヤーレモンで食べるのもまたいいですね。

真鯛のアクアパッツァ

更に魚料理が続きます。「真鯛のアクアパッツァ~カルタファタで蒸して~」
「カルタファタ」とは、業務用の耐熱クッキングラップ。真鯛やアサリ、ズッキーニなどの素材をこれで包んで蒸し上げてアクアパッツァに仕立てられています。
ラップを開くと、バジルの香りが立ち上り、鯛とアサリの出汁に野菜から出る甘み、トマトの優しい酸味が溶け込んだスープが美味しい。

シャルドネ エステート

この2つの魚料理に合わせるのが、「シャルドネ エステート 2014」
自社農園で栽培されたシャルドネをオーク樽の中で発酵・熟成させた、都農ワインの白の代表とも言えるワイン。
鮮やで透明感のあるグリーンイエローをしており、シャルドネの持つ爽やかな香りとフルーティーな甘い香りに加えて樽由来の香ばしい香りが鼻腔をくすぐります。最初のHyakuziでも感じましたが、フィニッシュ近くの柑橘香がお造りに添えられたマイヤーレモンともマッチ。
優しい甘さとキレのある爽やかな酸味がさっぱりと口の中を洗い流し、次に控えるメインの肉料理を迎える準備が整います。

続きはこちら

いよいよ真打ちの登場!

Follow me!


1 2 3 4
よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
2020年8月からテゲツー!のWebサイトの管理運営を引き受け、ライター兼編集長としてテゲツー!全般の面倒を看ています。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。

目次