元看護師の店長が作るつまみが秀逸な立ち呑み焼酎バー - 角打ち しなと / 宮崎市


「角打ち しなと」看板

テゲツー!焼酎担当を自認しているDiceです。
最近、各方面から、宮崎市の人情横丁に美味しく焼酎の飲める立ち呑みの店ができたという情報が入ってきていたので、5月某日、仕事帰りにでかけてきました。

「角打ち しなと」外観

たどり着いたのは、人情横丁の中ほどにある、「角打ち しなと」
オープンは3月6日だったそうで、それから2ヶ月余、常連さんも付いて早くも人気店のひとつになっているようです。

「角打ち(かくうち)」というのは、元々、酒を計る升の角から直接飲むことから転じて、酒屋で買った酒をその店内で飲むことを言うようですが、このお店は酒屋(酒販店)ではありません。
しかし、店の大家は近くにある吉野酒店さんらしいので、あながち間違いでもありませんね。

聞けばこのお店、同じ人情横丁にある「しろきじ本店」や青空市場の「しろきじ青空市場店」、中央通りの「炭焼あんばい 座敷」などを営む(株)白雉のグループ店としてオープンしたのだそうです。

 

カウンターで立ち呑み

「角打ち しなと」内部

中に入ると、木製のカウンターが途中で少し曲がりながら店の奥へと伸びています。
椅子はひとつもありませんので、立ち呑みになります。10人は余裕で、詰めれば15人は入れそうです。

立ち呑みの楽しみというのは、単に好きな酒を飲むという行為とは別に、気軽にぶらっと立ち寄ってカウンターの中のスタッフとの会話を楽しんだり、偶然隣同士になったお客さんと、最初はぎこちない挨拶から始まって徐々に会話を深め、2~3杯飲む頃にはすっかり仲良くなったりという、コミュニケーションの楽しみにあるような気がします。

そういう意味で、人情横丁という立地と、店の大きさ、カウンターとの距離感が、なんともちょうど良い感じだなと思います。

 

元看護師の若き店長

小松山龍辰さん

店長は、小松山龍辰(りゅうしん)さん(26歳)。都城で看護師として働いていた経験の持ち主です。
以前は、宮崎市中央通りにある焼酎バー「立ち呑み たたんばぁ」でバイトをしていたこともあるとのことで、まだ若いのですが、焼酎に関する知識もなかなかのもの。

 

焼酎は常時50種類以上

焼酎メニュー

焼酎のメニューを拝見すると、県内14蔵の45種類が掲載されていました。
値段は、1杯300円~500円で、飲み方はお好みに応じて、ロック、水割り、お湯割り、ソーダ割りと自在。

メニューに書かれた銘柄以外にも、スポットで入荷するものなどもあるので、お好みのものがあれば小松山店長に言うと、棚の後ろから出してきてくれるかもしれません。

夏季限定松露

ということで私は、メニューには無かった「夏季限定 白麹赤芋仕込 松露」(松露酒造/串間市)をロックでお願いしました。
赤芋由来の柔らかな甘みがあり20度と優しいので、これからの季節、ロックやサイダー割りで飲むのにオススメです。

小松山店長は、「自分が知らない焼酎は置かない」というポリシーで、「これからもっと勉強して、並べる焼酎を増やして行きたい。」とのこと。
契約している酒販店やメーカーサイドの都合で入荷できないものもあるようですが、好きな銘柄があれば、「こんなの入れて」と相談してみるのも良いかもしれません。

焼酎以外にも、ビール、ハイボール、日本酒、ワイン、果実酒、ソフトドリンクなどもありますので、焼酎はちょっと苦手という方も楽しめますよ。

 

充実のつまみが秀逸

つまみメニュー

この店で驚いたのは、つまみのメニューが充実していること。
メニューには30種類を超えるつまみが並んでいました。値段も200円~600円とお手頃。
立ち呑みの焼酎バーで、これだけのメニューがあるところは珍しいのではないでしょうか。

ホタルイカ黄身酢がけ

小松山店長に、「今日のオススメは何?」と聞いて出てきたのが、「ホタルイカの黄身酢かけ」(300円)。
季節を感じる旬のホタルイカを湯がいて黄身酢をかけたものですが、添えられたキュウリには蛇腹に包丁が入っているし、わかめ、ミニトマト、レモンスライスと彩りも良く、さらに刻んだ大葉と茗荷が散らされて、芸が細かい。
この一品を見て、小松山店長の腕の確かさを直感しました。
聞けば、毎日、料理人から手ほどきを受けて修行しているらしいです。

穴子白焼き

もうひとつのオススメ、「穴子の白焼き」(450円)。
カウンターの目の前にある焼き台で、炭火で焼いて出してもらえます。
盛りつけもなかなかオシャレ。

メヒカリ一夜干し

つづいては、「メヒカリの一夜干し」(450円)。
これも、小松山店長の自家製らしいです。メヒカリの上品な旨味が凝縮されて、2杯目の麦焼酎ロックが進みます。

まだまだ食べてみたいメニューがたくさんありましたが、立ち呑み屋で長居するのも無粋なので、この日は2杯で切り上げました。
日によっては、目の前にある「しろきじ本店」から福吉社長が出張して、焼き鳥を焼いていることもあるそうですよ。運が良ければ、メニューに無い焼き鳥も食べられるとか。
独りでぶらっと寄って、1杯だけ飲むのもありなので、再訪するのが楽しみです。

 

【角打ち しなと】
住所:宮崎市中央通6-37 → マップ
電話:0985-24-4510
営業時間:17:00~Last
店休日:日曜日

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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