最後の晩餐には、絶対にきのこをおなかいっぱい食べる!と決めている、しいたけ大好き、tamaです。
なんと、乾しいたけまみれになれる(?)魅惑のお料理教室が開かれると聞いて、しいたけ好きを極めるべく参加してきました!
全国第2位の乾しいたけ大国・宮崎
山々に囲まれ澄んだ水が流れる、自然豊かな宮崎県。
乾しいたけの生産量は、なんと大分県に次いで堂々の第2位!
さらに、今年の初ものが揃った乾しいたけの品評会では、全国一の高値がついたんだとか。
そのお値段、なんと1キロあたり、3万円!
県産しいたけの実力、恐るべし。
そんな宮崎の美味し~い乾しいたけ、どう食べればいいの?
「美味しいのは分かったけど、正直どんな料理に使えばいいか分からない。」
「戻すのって、結構面倒じゃない?」
そう思う人も多いのでは?
乾しいたけの魅力を、もっともっと多くの人に知ってほしい。
そんな想いで今回の「乾しいたけビストロアレンジ料理教室」を企画したのは、美郷町の乾しいたけ専門店「岡田商店」の岡田光さん。
だしソムリエ1級の資格も持つ岡田さんが、乾しいたけの持つ知られざる栄養価や食材との相乗効果についても、分かりやすく教えてくださいました。
可能性は無限大!? 乾しいたけの“ビストロアレンジ“
今回のテーマは、乾しいたけを使ったフランス料理のアレンジレシピということなのですが、乾しいたけは、そもそも和食に使われるイメージが強く、食べる専門の私には、フレンチに乾しいたけなんて、想像すらできません。
乾しいたけに、戻し汁、宮崎の旬の野菜やお肉など、たくさんの食材が机に並びます。
一体どんなビストロアレンジに仕上がるのか!?わくわくしながらお料理教室、スタート♪
講師は、人気ビストロ「ポチロン」のイケメンシェフ!!
素敵な乾しいたけアレンジ料理の講師は、宮崎市の人気フレンチレストラン「ポチロン」のオーナーシェフ・山本一秀さん。
本場フランスでの修業経験を有し、宮崎食材を使ったフレンチで連日多くのお客さんを虜にし続ける人気シェフが、この日のために考案したアレンジメニュー。
そんなお料理が教われるなんて、超ゼイタクじゃないですか.
もう、早く食べたい!
うまみを最高に引き出す“戻し方”
乾しいたけって、生しいたけの150倍ものうまみ成分が含まれるんだそうです。
乾しいたけを知り尽くした、”だしソムリエ”の岡田さんが、そのうまみを引き出す理想の戻し方のポイントを3つ、教えてくださいました。
1. 使う前に少し天日干しする
2. 5℃ほどの冷水で戻す
3. 冷蔵庫でゆっくりと戻す(24時間かけるとgood!)
この少しの手間こそが、最大限のうまみを引き出してくれるのです。
しかも、別のうまみ成分を持つ食材と組み合わせることで、その効果は格段にパワーアップ。
「でも、戻すときに毎回そんなふうにするなんて、忙しいみなさんには大変ですよね?」
と岡田さん。
そんなときは、スライスした乾しいたけをそのまま味噌汁のお鍋に入れて戻したり、そういう使い方も全然ありとのことで、ひと安心。
さらに一度戻したものを冷凍することも可能ということで、うまく取り入れていろんな料理に使えたら素敵だなあ~♪
変幻自在に姿形を変えていく乾しいたけ
プロのお手本を間近で見ながら、お料理教室は進行していきます。
揚げたり、炒めたり、クリーム煮にしたり、いたるところで豪快に使われ、そして華やかに変貌を遂げていく乾しいたけたち。
いい香りが立ち込めて、作るそばから食欲が湧いてくるー!(早く、早く食べたい…)
コスパも優秀! 捨てるところなき乾しいたけの世界
残った乾しいたけの傘の下の部分、このまま捨てちゃうの?
いえいえ、とんでもない。
もちろん、この“軸”の部分にもうまみや栄養がたっぷり含まれていて、乾しいたけには捨てるところなんてないんです。
戻すことで量も増して、戻し汁も使えちゃうんだから実に高コスパ!
完成! 乾し・い・た・け de フルコース☆
余すことなく乾しいたけを取り入れた、フルコース並みのラインナップが、1時間ちょっとで完成!
山本シェフにアドバイスをいただきながら、意外とあっという間にできちゃいました。
それでは、渾身のしいたけアレンジ料理を一挙ご紹介!
宮崎野菜のサラダ(へべすと椎茸パテのドレッシング)
旬の夏野菜の上には、へべすとオリーブオイル、椎茸パテで作った特製ドレッシング。
さっぱりへべすと椎茸パテがよく絡んで、素晴らしいマリアージュに。
乾しいたけの軸とゴーヤのアヒージョ
切り落とした乾しいたけの軸とゴーヤ、じゃがいもをたっぷりのオリーブオイルでぐつぐつ。
シンプルだけど、しいたけのうまみがとっても出ていて最高!
それに、乾しいたけの軸は、乾燥させている分、歯ごたえがあって、今までにない食感でした♪
ミルフィーユ仕立てのカツレツ
戻した乾しいたけに、トマト・チーズ・大葉をのせて、豚バラでくるみカツレツに。
噛んだ瞬間、じゅわっとあふれ出る椎茸のうまみと、とろ~りチーズが口の中で溢れ出して、もう…これは文句なしです。
アレンジフリーな万能きのこクリーム
乾しいたけと戻し汁を使ってペースト状にしたきのこクリームは、ポタージュやクリームパスタに。
以上全5品。乾ししいたけが本当にフレンチになっちゃいました。
乾しいたけひとつでこんなにも多彩な可能性の広がりがあることに、食べながら終始感動。
岡田さんも、「美味しい~♪」と大絶賛☆
そして、「他にもこんなものもできるかも」って、会場では早速、新たなアイデアも生まれていましたよ。
美味しいだけじゃない。しいたけは豊かな自然の立役者
参照元:http://www.kbc.co.jp/r-radio/kubara/blog.html?id=76
簡単で美味しく、オールマイティな可能性を見せてくれた乾しいたけ。
その美味しさの原点は、育つ環境にあるんだとか。
岡田さん曰く、
「寒暖の差が激しいほどお美味しいしいたけができ、美味しいしいたけが育つ場所はお水も美味しい。」
のだとか。
山の中で栽培される原木しいたけは、何年もかけて栄養を蓄え、収穫した後の原木は、森の養分となって山に還る。
気の遠くなるほどの手間を掛けてこの自然のサイクルを守るからこそ、豊かな森や美味しい水のある環境が保たれ、しいたけの美味しさにつながっているのですね。
しいたけの深~い世界を味わい尽くし、大成功に終わった料理教室。
和の素材にとどまらず、バターやガーリックなんかとも相性バツグンの乾しいたけは、まさに料理界の新たなオールラウンダーとなるべき逸材だと感じました。
アレンジも楽しいこの乾しいたけを使えば、食卓に美味しい”ひとクセ”を残してくれること間違いなしです。
さあ、魅力たっぷりの乾しいたけ、あなたなら何に使いますか?
突飛な行動と旺盛な好奇心で人生を味わう楽天家。
美味しいごはんとお酒を嗜むのが日課であり生きがい。
生まれてこのかた宮崎育ちの酒食系女子は、今日もニシタチという庭をゆく。