ラーメン大好きDiceです。
昨年の夏、都城駅の近くに1軒のラーメン屋が誕生し、これが食にうるさい人々の間でもすこぶる評判がいいというので、早く行きたいと思っていたのですが、ようやく、映画『算法少女』の取材で都城まで足を伸ばすことができたので、そのついでに訪ねてきました。
その店の名は、『輪虎』。
看板の下部に赤い文字で「LINK UP」とありますので、「りんこ」と読むのでしょう。
駐車場は、店の前に2台と、店の裏に4台ほど停められるスペースがあります。
扉を開けて中に入ると、目の前がL字型のカウンターで、その奥に厨房があります。
カウンターには、椅子が6脚。
左手奥には、4人掛けのテーブル席が2卓。
さらにその奥に、ベビーカーとベビーベッドが見えるのはご愛敬。
小さなお子さんがいらっしゃるのでしょう。
若い夫妻が切り盛りする店
店を切り盛りされているのは、若松憲輝さん(写真右)と若松真紀子さん(写真左)のご夫妻。
店主の憲輝さんは、東京・三軒茶屋にある人気ラーメン店「麺屋 臥龍」で修行されていたのだそうです。
愛想の良い奥様の真紀子さんは、福島県棚倉町の出身とか。
オープンは、昨年の8月31日ですが、まだお子さんが小さいので、店でお子さんの面倒を見ながら店に立つこともあるのだそうです。
煮干し清湯が基本のメニュー
卓上のメニューを拝見すると、鶏がらと煮干しを煮出したスープに醤油で味を調えた「煮干し清湯(醤油)」が基本のようです。
豚チャーシュー1枚とネギ、メンマ、海苔が載った「らーめん」が650円。
らーめん系は、その他、トッピングされるチャーシューの違いにより、「とりチャーシューめん」(800円)、「ダブルチャーシューめん」(850円)、「炙りチャーシューめん」(1,000円)と全部で4種類。
更に、「煮干し醤油つけ麺」もあり、麺の量の違いで、小盛(1玉)700円、中盛(1.5玉)800円、大盛(2玉)900円となっています。
おすすめの「ダブルチャーシューめん」
以上のようなメニューの中から、「おすすめ!」と書かれていた「ダブルチャーシューめん」(800円)をオーダーしました。
化学調味料を使わない、みやざき地頭鶏のがらと煮干しをメインに取られたスープは、クリアにして深みがあり、そこに小豆島産の醤油が加えられて、絶妙なバランスで成り立っています。
優しくあっさりとした味わいですが、コクと深みがあり、飲むのが楽しくなります。
このスープは、最後まで飲み干してなお、お代わりしたくなるような味です。
麺は、全粒粉の他に2種類の小麦粉をブレンドしたというオリジナルのストレート中細麺。
スープとの絡みも良く、小麦の旨味をしっかりと味わうことができます。
ダブルチャーシューということで、豚チャーシューととりチャーシューがそれぞれ1枚ずつ載せられていますが、写真のとりチャーシューは、火を通しすぎずに中心部はレアに近くしっとりと仕上げられていて、その食感とともに、鶏の旨味を味わうことができました。
煮込んで作られているらしき豚チャーシューの方も、ほのかに八角(スターアニス)を中心とする五香粉が香り、やわらかく仕上げられていて、これまた絶品です。
その他、穂先を使っているメンマも柔らかく、どの具材もぬかりがありません。
一番人気の「煮干し醤油つけ麺」
もう一品、同行の知人がオーダーしたのは「一番人気」の「煮干し醤油つけ麺」。
スープと麺は、らーめんと共通のようです。
途中で、卓上の酢を麺にかけて味を変えたりすると、大盛でも飽きること無く食べられそうでした。
麺を食べ終わって残ったつけ汁は、スープ割りにしてもらうことも可能。
つけ麺に慣れていない宮崎人は、つけ汁残しがちですが、ラーメン店はスープに一番お金がかかっているので、最後まで飲み干しましょうね。
麺を食べ終えて更にまだ小腹が…という方は、残ったスープをかけていただく「鶏飯」(250円)をオーダーするのも良さそうです。
ちょい飲みもできます
このお店、宮崎や鹿児島の焼酎のほか、日本酒もいろいろ揃っていて、焼酎は1杯350円、日本酒は1合750円から飲むことができます。
つまみは、らーめんのトッピングで使われるチャーシューやメンマ、煮卵などで、メニューに載っている品のほかにも、日に応じていろいろあるという情報も。
つまみの盛り合わせをあてにサクッと飲んで、つけ麺食べて帰るという、蕎麦屋みたいな使い方もできそうで、近所にあったらヘビーローテーション必至の店でした。
いや~、都城のラーメン店はいずれもレベルが高いと思いますが、この「輪虎」も、遠くからでもわざわざ訪ねて行く価値のあるラーメン店だと思いました。
まだ食べていないメニューもあるので、また寄らせていただきます!
【鶏煮干しらーめん 輪虎】
住所:都城市北原町15-9 → マップ
電話:090-3739-0583
営業時間:昼 11:00~14:30、夜 18:00~22:00
(日曜日は昼のみ営業、材料が切れたら終了)
定休日:不定休