参照元:みやざき観光情報旬ナビ
日本最古の文献として知られる「古事記」と「日本書紀」そこに描かれている「日向神話」に縁のある名所を結ぶ「記・紀の道」。徒歩で神秘の世界を感じられる道です。
記・紀の道は、神様の恋の道
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「古事記」「日本書紀」には、ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメが出会い恋に落ち、結婚、出産に至る経緯が描かれています。神様の恋の道を歩きながら、古代の世界へタイムスリップ。新しい世界がそこには広がっています。
結婚式はこの場所で「都萬神社」
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ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの日本初の結婚式が行われたと古事記に記されている「都萬神社」コノハナサクヤヒメを蔡神とし、縁結びや安産、子育てなどのご利益がある神社です。
コノハナサクヤヒメが、3人の皇子を育てるさい、乳のかわりに甘酒を与えたとして日本清酒発祥の地の碑も建てられています。
ニニギノミコトが舟にのり着いた場所「御舟塚」
「古事記」に記されている「笠沙碕」はこの地であると伝えられています。ニニギノミコトの一行が高天原から地上に降り立ち、舟に乗って着いた場所。その時の舟が祀ってあると伝えられています。
運命の出会いがここからはじまる「逢初川」
ここで水を汲んでいたコノハナサクヤヒメに、ニニギノミコトが一目惚れ。「古事記」に記されている「逢初川」だと伝えられています。高千穂町にも同じ伝説の「逢初川」があります。
新居での生活は1夜限り「八尋殿」
結婚したニニギノミコトとコノハナサクヤヒメとの新婚生活のために建てられた御殿跡。八には、大きいという意味もあり、立派な御殿だったとされています。しかし、この御殿ですごしたのは、たったの1夜限り。1夜明けると、ニニギノミコトは、反乱する人をたおすため旅立ちます。
疑われながら命がけで出産「無戸室」
たった一夜かぎりでしたが、コノハナサクヤヒメは、懐妊しました。しかし、ニニギノミコトは、たった一夜かぎりで懐妊するはずはないとコノハナサクヤヒメの浮気を疑います。疑われたコノハナサクヤヒメは、悲しみ、ニニギノミコトの子どもであることを証明するため、戸のない産屋に入り、燃え盛る炎のなかで3人の皇子を産んだと伝えられています。
愛が終わる時「児湯の池」
コノハナサクヤヒメは、燃え盛る炎のなかで無事に3人の皇子を出産しました。3人の皇子の産湯として水をつかった池とつらえられています。無事に出産したコノハナサクヤヒメですが、ニニギノミコトに疑われたことに傷つき、ニニギノミコトに関心を抱くことはなくなりました。
ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの伝承の地
古事記や日本書紀に記されている話がそのまま伝わる場所を実際に尋ねてみると、もうひとつの世界がここには広がっていると感じます。神へと通じる不思議な道がここにはあるように思えてなりません。