HAKUGENDO CHAYAでお茶王子と宮崎の茶の魅力を語らう!


HAKUGENDO CHAYA看板

宮崎のキャンプシーズン始まりましたが、まだまだ寒いですね。
寒い時は、温かい飲み物でほっこりしたくなるものです。普段はコーヒー中心の私ですが、毎日同じコーヒーというのも芸がないので、たまにはお茶でも飲もうかと、知り合いのお茶屋さんが昨年9月に新たにオープンした日本茶のカフェに行ってきました。
その名も「HAKUGENDO CHAYA」
さて、そのカフェのほんの一部をご紹介しましょう。

 

目指すは「花Villa」

HANA VILLA

HAKUGEDO CHAYAを探して大島通線を走っても、最初はまず見つからない。
なぜなら、道路沿いには1枚目の写真にある小さな看板が出ているだけで、それらしき雰囲気が全く無いから。

目指すべきは、大島通線にあるフラワーショップ「花Villa」。
この三角屋根が目印だが、北側から来ると右手にあって見えないので、HANA VILLAの看板を目印に。。

HAKUGEDO CHAYA入口

フラワーショップの中に入り、胡蝶蘭など鉢植えの花が並ぶ店内のその奥に、大きな一枚ガラスの引き戸があって、その奥が目的地のHAKUGENDO CHAYA

 

お茶王子がお出迎え

白尾尚美さん

引き戸を開けて店内に入ると、出迎えてくれたのは、お茶王子こと白尾尚美さん。

日本茶インストラクター・リーダー、日本茶アドバイザー専任講師、煎茶手もみ教師など、お茶に関する数々の肩書を持つ「茶ムリエ」であり、「お茶王子」の名称を奉るにふさわしいイケメン。

HAKUGENDO CHAYAガラスロゴ

宮崎産業経営大学を卒業後、静岡県にある農林水産省野菜茶業試験場で2年間、基礎からお茶について学び、実家の「白玄堂」に入社してからは、JAでお茶の営農指導員をしていた父親とともに県内のお茶農家をくまなく回り、宮崎のお茶の実力を知り尽くした、業界の若きリーダーでもあります。

そんな白尾さんが、満を持してオープンしたのが、この「HAKUGENDO CHAYA」なのです。

 

早速お茶をいただきましょう

メニュー表

カウンターの上にある手書きのメニューに、いただけるお茶とお菓子の種類が書かれています。

このメニュー、白尾さんが在店している時限定のバージョンとのこと。
最後に書かれた「プレミアム茶ムリエセット 1,200円」というのは、お勧めのお茶3点とお菓子2点に白尾さんの解説がついたものなので、茶ムリエ白尾がいないと出せないのだそうです。

ドライみかん

メニューの横には、輪切りにして乾燥させたみかんが入ったガラス瓶が2つ。
なんかおしゃれですね。

今回は、白尾さんに今日のお勧めのお茶を出してくださいとお願いしたところ、私が自転車飛ばして来たのを見て、たっぷり飲めて疲れの取れるクエン酸も入った「柑橘紅茶」がいいのではということだったので、それをお願いしました。
お菓子は、勧められるままに「煎茶ブラウニー」を選択。

 

ここでしか飲めない柑橘紅茶

柑橘紅茶と煎茶ブラウニー

しばらくして、折敷にセットされた「柑橘紅茶」「煎茶ブラウニー」が出てきました。

茶碗にドライ小みかん

白い陶器の茶碗には、小みかんのドライフルーツが2枚入っています。
この小みかん、高岡町で無農薬で栽培されたものをドライフルーツにしてもらっているそうです。

ポットの方には、生の八朔をカットしたものが茶葉と一緒に入れられています。
この八朔は、白玄堂本社の庭にある木に成ったもので、もちろん、無農薬・無化学肥料。

そして、使われている紅茶は、高岡町で無農薬で作っている茶葉を発酵させて作っているもの。
紅茶を作るのにいろんな農家の茶葉を試してみて、最終的に今の高岡産に落ち着いたそうです。
農薬を使って栽培している普通の茶葉だと、紅茶にする過程で苦味が出たり、香りが消えてしまったり、熟成保存する過程で黒く変色したりするのだそうです。
王子のこだわりが、こんなところにも現れています。

煎茶ブラウニー

煎茶ブラウニーの断面はこんな感じ。緑色が美しい。
「ここで出しているお菓子は、どれも甘さ控えめになっています。」と白尾さん。
ここでの主役はお茶なので、お茶の邪魔をしないように考えられているのですね。

紅茶を淹れる白尾さん

そして、茶葉が開いた頃合いをみて、白尾さんが器に注いでくれます。
「注ぐのをお客様にお任せするではなく、三撰目までは店側で責任をもってお出ししたいんです。」
と白尾さん。
このこだわりが、お茶王子の矜持とも言えましょう。

柑橘紅茶

さあ、期待の一煎目。いただいてみましょう。
紅茶の持つややフルーティーな香りと柑橘の香りが混ざり合って鼻腔をくすぐります。
ふぅ、ふぅ、ずずーっと。
あ~、美味しい!。
宮崎産の紅茶は、もともと甘味があるのですが、そこにドライフルーツの小みかんから来る甘味と八朔の酸味が加わって、味が重層になると同時に、さっぱりと酸味のきいた飲み口が、疲れた体を癒してくれます。

「宮崎産の紅茶は、主に高岡産と五ヶ瀬産がありますが、ここで使っている高岡産は緯度と高度のバランスで寒暖の差がちょうど良く、インド産など海外の紅茶にも決して引けを取らないクオリティだと思います。」
と白尾さん。
「これからも柑橘だけではなく、季節に応じて宮崎の果物と紅茶の組み合わせを試してみたい。」
とのことで、今後の展開も楽しみです。

 

茶葉も販売してます

茶葉の販売もあります

店内では、100g2,160円の煎茶「ゆめか」を始め、煎茶、釜炒り茶、ほうじ茶、紅茶など白玄堂製の様々なお茶とお菓子、茶器の販売もあります。

ここでゆっくりお茶を愉しんだ後、自宅用やお土産用に茶葉を買って帰るお客様もかなりいらっしゃいました。

かく言う私も、自宅で飲んでいる紅茶は、白玄堂さんのティーバッグを使っています。
これ切れたら、また買いに行かなくては。

 

宮崎茶の将来は

hakugendou chaya棚

宮崎県は、お茶の生産量全国4位の生産県ですが、お茶の産地として一般的にそれほど名前が売れている訳ではありません。

白尾さんによると、荒茶の状態で県外などに出荷される量も多く、深蒸し茶が流行れば、みんながそこを目指して生産するので競合も起きるなど、お茶農家の現状は厳しいとのこと。生産農家数も毎年減っているようです。

しかし、茶葉の品質は高く、その実力をきちんと消費者に伝えることができれば、宮崎のお茶は世界でも勝負できるようになるはずだと、白尾さんは言います。

そのために、ゆっくろお客さんと会話しながらお茶を提供できる店としてこのHAKUGENDO CHAYAを作られたほか、飲食店でのお茶のプロデュース、イベントなど様々な活動を続けていらっしゃいます。

宮崎でトップレベルの寿司を提供する人気店「一心鮨光洋」で提供されるお茶も、白尾さんが手がけたものなんです。

そんな白尾さんと宮崎茶の魅力に惹かれて、県外からわざわざこのCHAYAを訪れるためだけに宮崎に来られるお客様もいらっしゃるとか。
そして、そういったお客様との交流が、新たな繋がりや展開を生むこともあって、白尾さんの活躍の場は、宮崎から全国へ、そして世界へと広がりつつあります。

宮崎のお茶も、白尾さんとともにどしどし世界に出て行けるといいですね。

 
【HAKUGENDO CHAYA】
営業時間:11:00~19:00
定 休 日;水曜日
住  所:宮崎市大島町原ノ前1445-202
電話番号:0985-28-3532
ブ ロ グ;白玄堂とHappinessな毎日を
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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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