人気LINEスタンプ作者が営む完全予約制ギャラリーカフェ ― Gallery Cafe & Atelier 仲良しともだち / 宮崎市


皆さん、こんにちは。現在NHK BSで放送中のドラマ『舟を編む~私、辞書つくります~』にはまっている、アンナです。

辞書作りに奮闘する人たちの姿を通して、辞書が出来上がるまでの過程や、時代と共に変わる語釈の奥深さなどについて考えさせられる、胸に染みるドラマなのですが、SNSが社会に浸透しつつある近年、言葉と共に気持ちを伝える手段の一つとして、LINEスタンプの存在感が増しているように感じます。

LINEスタンプ(はるちゃんとふうくん)
画像提供:Kazue Design

今回は、そんなLINEスタンプ界で友達登録58万人超えの 人気スタンプを世に送り出している、内田憲彦(のりひこ)さん・和絵(かずえ)さんご夫婦が運営されている、「Gallery Cafe & Atelier 仲良しともだち」をご紹介します。

普段愛用しているスタンプの作者さんにお目にかかれるとあって、私はこの日、ドキドキワクワクしながらお店へと向かったのでした。

目次

JR南宮崎駅から東へ徒歩5分

南宮崎駅東側の風景

JR南宮崎駅に架かる跨線(こせん)橋を東側に渡り、駅を背にしてまっすぐ400メートルくらい歩くと、右手に白くて可愛らしい店舗が見えてきます。
すぐ隣には、宮崎市南部記念体育館がありますので、わかりやすいと思います。

店舗外観

お客様用駐車場は無いとのことでしたので、この日はJR南宮崎駅西側の有料駐車場に車を停め、歩いてお店に向かいました。

LINEスタンプの世界観が広がる店内

内田和絵さん

ドアを開けて中に入ると、合同会社「Kazue Design(カズエデザイン)」の代表社員で、イラストレーター&デザイナーの内田和絵さんが、笑顔で迎えてくれました。

「Gallery Cafe & Atelier仲良しともだち」店内
画像提供:Kazue Desigin

店内は、可愛い小物たちでいっぱい!
デザインされたご本人を前にして広がるKazueワールドに、思わず「わぁ~」と声が上がります。

店内に並ぶグッズ
画像提供:Kazue Design

沢山のグッズを前に、沸き上がってくる物欲との戦いのゴングが鳴ります。

「そうだ、カフェで一旦、落ち着こう」
コーヒーと甘いものをいただききながら、どれを連れて帰るか、ゆっくり考えることにしました。

小さいながらも落ち着くカフェ

カフェスペース
画像提供:Kazue Design

グッズエリアの先、お店の一番奥が、カフェスペースになっています。
カウンター3席・テーブル2席、合計5席の小さなカフェは完全予約制となっており、ゆっくり落ち着いて、ランチやスイーツ、お茶などを楽しむことができます。

バスクチーズケーキと季節のフルーツ、仲良しカフェブレンド

私が訪れたのは2024年2月下旬でしたが、この日のメニューの中から、バスクチーズケーキと季節のフルーツ(税込550円)、仲良しカフェブレンド(税込380円)をいただきました。

「ケーキはお子様も安心して召し上がって頂けるよう、吟味した材料で作っています。
添えてある苺は、食の安全や環境保全に取り組む農場に付与される『JGAP認証』を取得している茨城県鉾田市・村田農園の『村田さんちのいちご』です。
コーヒーは、宮崎市の『コーヒーロースターハマサキ』のオリジナルブレンドをお出ししています」
と、和絵さんの夫で、販売企画マネージャーの憲彦さんが説明してくれました。

憲彦さんは、ギャラリーカフェのオープンに際して調理師免許を取得されたとのことで、カフェメニューの調理を担当されています。

「調理のみならず、商品企画から在庫管理、業者との打ち合わせや経理に至るまで、絵を描く以外は全部夫が担当しています」
と、隣で微笑む和絵さん。
うーん、すごい…。チーズケーキも苺もコーヒーも、全て美味しかったです。

ギャラリーカフェ開店に至る道のり

内田憲彦さん(左)、和絵さん(右)夫妻

憲彦さんは群馬県前橋市、和絵さんは山形県山形市の出身とのこと。
お二人は、種苗会社の営業職だった憲彦さんの最初の赴任地である山形市で出会い、次の赴任地である茨城県土浦市に転居後の2010年に、結婚されました。

和絵さんは大学卒業後、山形市で自身のデザイン事務所を立ち上げ、結婚後も仕事を続けてこられたそうですが、土浦市で東日本大震災に遭い、一旦デザインの仕事から離れて、ペットショップで働くことにしたのだそうです。

そして2013年、一緒に働く仲間からクリエイターズスタンプの話を聞き、やってみたいと思ったのが、LINEスタンプの世界に飛び込むきっかけだったとのこと。
当時はまだクリエイターズスタンプが出始めの頃で、敬語のスタンプがあまりなく、作成した「仲良しともだち敬語」が多くの人に受け入れられて、手応えを感じたのだそうです。

和絵さんがデザインしたスタンプの原画

その後2017年に、二人は憲彦さんの三番目の赴任地となる、宮崎市に転居しました。
気候が温暖で海がきれいで、出会う人皆が明るい宮崎を気に入り、定住を決意。
憲彦さんは勤めていた会社を退職し、和絵さんが先に設立していた合同会社「Kazue Design (カズエデザイン)」に参加して、夫婦二人で運営することにしたのだそうです。

クリエイターKazueの現在のLINE登録者数は58万3千人で、その内訳は女性が98%、50歳代以上が57.6%とのこと。
「とても有難くて嬉しいのですが、LINEスタンプの販売は一方通行で、お客様の顔が直接には見えません。
どんな方が使って下さっているのか、お会いしてお礼を伝えたいという気持ちがありました」
と、和絵さん。

また、自身のキャラクターを描いたマグカップをInstagramにアップしたところ、フォロワーさんから「欲しい」との声が上がり、キャラクターグッズの販売へと繋がったのだそうです。
そして、自宅にオリジナルグッズが増えていくにつれ、新しい仕事場の必要性を痛感。ついに2023年9月、「Gallery Cafe & Atelier 仲良しともだち」をオープンさせるに至ったとのことでした。

ご縁を大切にして、お客様と繋がりたい

ギャラリー
画像提供:Kazue Design

お二人に、ギャラリーカフェへの想いについてお聞きしたところ、憲彦さんは、
「今まで2023年9月と12月、2024年2月と、実験的にオープンしたギャラリーカフェを、今後は2ヶ月に1度くらいのペースでオープンしていきたいと考えています。
季節ごとにキャンバス絵を掛け替えたり、新商品の発表を致しますので、実際に見て頂いて、お客様の生の声を聴けたら嬉しく思います。
次回のギャラリーカフェのオープンは、4月27~29日と5月3~5日の、合計6日間(営業は11時~16時半)を予定しています。
カフェだけでなく、ギャラリーでのショッピングも予約を受け付けています。ぜひ、いらして下さい」
とのこと。

白玄堂とのコラボ商品
画像提供:Kazue Design

一方の和絵さんは、
「ギャラリーカフェのオープンで、LINEスタンプを使って下さっているお客様にお会い出来て、直接お礼を言えたことが嬉しかったです。
遠く長野県や神奈川県からもお運びいただいたり、お客様同士で仲良くなられたりする姿を拝見したり、スタンプ販売では得ることのなかった経験ができています。
また、宮崎の方とのご縁も広がってきておりますので、今後は宮崎の食材を使用したり、宮崎を意識した商品なども増やしていけたらと思っています」
とのことでした。

現在、既に「コーヒーロースターハマサキ」さんや、「白玄堂」さんとのコラボ商品があるとのこと。
LINEスタンプやグッズ、カフェメニューなど、今後の展開が楽しみです。

お二人の「Gallery Cafe & Atelier 仲良しともだち」の予約は、こちらから↓。


是非、チェックしてみてくださいね~!

【Gallery Cafe & Atelier 仲良しともだち】
住所:宮崎市恒久南2丁目1-4 → MAP
営業時間:不定期営業
駐車場:なし
公式LINE:https://lin.ee/ux6zJ5M (仲良しともだち)
公式HP:https://kazuedesign.com/ (Kazue Design)
公式Instagram: https://www.instagram.com/nakayoshi_tomodachi/ (仲良しともだち)

Bassyプロフィール寄稿者:アンナ
普段着物が好きな消費生活アドバイザー。 地球にやさしい暮らしを目指して、日々実践中です。

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この記事を書いた人

県内各地に散らばる寄稿者用の統一アカウントです。
宮崎県内の地元の人だからこそ知っているおすすめの「グルメ」「観光」情報を軸に、地域の安全安心につながる情報の提供にも取り組んでいきます。

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