以前お伝えした年末のイベント「太陽礼拝108回」。
主催者の福留有哉さんが、なんだかとても気になる存在だ、、ということでインタビューを敢行。
彼のこれまでの活動や、インドでの修行、そしてこれからのことに迫っていきます。
ヨガとの出会い。きっかけは野球のコーチ
宮崎市出身で現在26歳の福留さん。
学生時代はソフトボールや野球に打ち込み、高校卒業後に国富町役場に入庁。
なんとなんと、元公務員という意外な経歴の持ち主でした。
税関係の仕事を担当していたそうです。
休日はボランティアで野球部のコーチとして汗を流す日々。
そんな折、通っていたスポーツジムでヨガのクラスに何気なく参加したことが、ヨガとの出会いでした。
「筋トレとストレッチを同時に行っている感覚があり、ヨガは野球の指導やトレーニングに活かせるのでは、と感じたのがはじまりです。
その後、ヨガを野球に取り入れようと試行錯誤しているうちに、気づいたら自分がすっかりハマってしまって。」
福留さんは笑いながら振り返ります。
師との出会い。衝動のままに役場を退職
福留さんと更科先生 名前は同じく”有哉” 写真提供:福留有哉さん
ヨガに興味が湧いていた福留さんは、ほどなくして自分の運命を変える師との出会いを果たします。
師の名前は更科有哉さん。
あの「情熱大陸」にも取り上げられた程の一流の方です。
アシュタンガヨガ(ヨガの種類のひとつ)の正式な指導者であり、旅をしながらヨガを究める求道者です。
宮崎で開かれた更科先生のワークショップに参加した福留さんは、先生の生き方や考え方に触れて、強烈な憧れを抱いたといいます。
「マットひとつ、体ひとつで旅をしながら仕事をして、ヨガの道を深く追求する姿のかっこよさに、衝撃を受けました。
自分も彼のようにヨガを仕事にして、身を立てていきたいと決心しました。」
衝動の赴くままに退職届を提出し、福留さんは3年勤めた役場を退職しました。
退職後すぐ、福留さんは宮古島に渡りRYT200(全米ヨガアライアンス認定資格)を取得。
座学・レッスンなど3週間で全200時間のトレーニングを修了。
そしてヨガスタジオ「シルクエイド」を2015年6月、宮崎市小松にて開業しました。
写真提供:福留有哉さん
退職してから開業まで、わずか3ヶ月。
彼の衝動がいかに凄まじいものだったかが、とても伝わってきます。
スタジオをオープンしたはいいものの、経営ノウハウもなく、自身のヨガのスキルもまだまだ。
おまけに当時はヨガが今ほど世間に浸透してはいませんでした。
お客さんもなかなかつかずに、どうすればよいだろうと模索する日々が1年程続いたといいます。
「ヨガをしていながら、思考が固くなってしまっている自分が居ました。」
そう気づいた福留さんは、イベントを積極的に開催し、人々がヨガに触れる機会を自ら創る活動に注力しました。
ビーチヨガ、花ヨガ、お寺ヨガなどなど、色々な場所、色々な形で、、ただしヨガの伝統的なスタイルや本質は見失わないように。
花に囲まれて行う「お花屋さんヨガ」 写真提供:福留有哉さん
福留さん「ヨガって聞いたことはあっても、やったことない人が大半だと思いますし、ヨガへのイメージも人によって大きく異なります。
そんな中でスタジオにヨガを習いにいくって、かなり大きなハードルですよね。
だからまずは、とことんハードルを下げて、多くの人にヨガに触れてもらうことが大事かなと。」
コーヒー屋さんや花屋さん、お寺の住職さんなど、異業種のプロフェッショナルとコラボレーションすることで、これまで出会えなかった人や世界との出会いが大きく広がっていくのを実感しているそうです。
師のルーツを求め、インドへ
マイソールにて更科先生と再会 写真提供:福留有哉さん
福留さんは今年1月、南インド・マイソールへ修行のために渡りました。
「更科先生がいつも『僕のヨガのルーツはすべてマイソールにある。』と仰っていて、僕もずっと行きたかったんです。
僕もヨガが生まれた国のインドでどうしても修行がしたくて、スタッフに無理を言って行かせていただきました。」
福留さんが訪れたのはマイソールで生まれたアシュタンガヨガの総本山である「KPJ AYI」。
マイソール・KPJAYIにてシャラート先生と 写真提供:福留有哉さん
本物を学びに世界中から求道者が押しかける、ヨガの道場のような場所らしいです。
ところで修行っていうと、朝から晩まで休みなく行われるものという風に想像しませんか?
そんな厳しい修行のイメージとは異なり、なんと、「KPJ AIY」で行われる1日の修行は朝の2時間のみ。
とはいえその2時間に1日のすべてのエネルギーを集中させて行うため、終わるまでには気力も体力も使い果たすほどに、濃密な時間なのだそう。
修行以外もけっこう充実してたっぽい? 写真提供:福留有哉さん
午前中に徹底的に集中して修行に取り組み、午後はゆっくり過ごしながらひたすら自分と向き合ったり、いたるところにあるカフェで行き交う人と交流するという日々を送られたようです。
1ヶ月の修行を経て福留さんが気づいたのは、ヨガの達人はみな謙虚であり、”一生、生徒である”という姿勢を欠かさないということ。
どこまで極めようと、終わりがない道だと実感しながらも、ヨガの道をこれからも追求したい、これからまた何度でもインドを訪れたいと強く想うきっかけとなる旅だったようです。
日常にヨガをプラスして、生活に快適さを
西導寺にて「ヨガとコーヒー」 オリジナルのシャツなどグッズも 写真提供:福留有哉さん
福留さんは現在、より多くの方にとってヨガが日常的なものになるようにと、提案型イベント「ヨガとコーヒー」に力を入れています。
今や宮崎を代表する人気カフェ「asaBAKE COFFEE」とのコラボレーションにて開催しており、春と秋の恒例イベントとして今後も育てていきたいそう。
朝いつもより10分早起きして、5分でヨガを、そして5分でコーヒーやお茶を淹れて、リラックス&スッキリとした気持ちで1日を始めてみませんか?と提案しています。
特別な訓練等を行わなくても、日常的にヨガを取り入れることで、心身の不調が軽減し、日常を快適に過ごせるようになるといいます。
ヨガをもっと身近で親しみやすいものへ
最後に、福留さんに今後について尋ねてみました。
「自分自身、ヨガを始めて心身の調子が整い、日常がより良いものになったと感じています。
ヨガをより身近な存在へ、というテーマで、20代の残りの期間もヨガを広める活動を色々としていきたいです。
30代になったら、じっくりとヨガの世界を内側へ深めていく方向性にシフトしていきたいですね。これからが楽しみです。」
想いや行動力に溢れ、人を巻き込んでいく力のある福留さん。
今後もさらなる活躍をされていくこと、間違いないでしょう!
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