【開店】カカオ豆から創り出す宮崎初のチョコレート専門店 - chocoholic roastery Bean to Bar / 宮崎市


chocoholic roaster 外観

コーヒーのお供には、チョコレートが定番のDiceです。

5月初旬、宮崎市の宮崎県総合文化公園にある、メディキット県民文化センター(県立芸術劇場)の東側、横断歩道を渡った先に、真っ白い外装の小洒落たお店がオープンしました。

chocoholic rastery

店名は、「chocoholic roastery Bean to Bar」
「Bean to Bar (ビーン・トゥ・バー)」というのは、カカオ豆からチョコレートになりまでの工程を一貫して行うチョコレート専門店で、こうした形態のお店は、宮崎初登場になります。

 

工程を見ることのできるガラス張りの製造室

ガラス張りの製造室

店内に入ると目に付くのが、カウンターの奥で温かな光に包まれたガラス張りの製造室。

内部の様子

製造室の前には木製のカウンターがしつらえられていて、椅子が5脚。
その背後には2人掛けのテーブルが3つ。
小さいながらも温かく落ち着いたカフェの雰囲気がありますね。

製造の様子

タイミングが良ければ、製造室の前のカウンターから、ガラス越しに製造の様子を見ることができます。
この日は夕方の訪問だったので、完成したチョコレートが切り分けられているところでした。

 

チョコレートはカカオ豆から作られる

カカオ豆

「Bean to Bar」という名称の「Bean」が、このカカオ豆。
写真の左上に写っているカカオの実(カカオポッド)の中に、この豆が詰まっています。

こちらのお店では、今、ペルー、ガーナ、ベトナムという3つの産地のカカオ豆を使って、それぞれシルキータイプとクランチタイプのチョコレートを製造しているそうです。

いずれもカカオ70%で、ほかには砂糖以外は何も加えていないので、カカオ豆の苦味や酸味、香りが存分に味わえ、「罪悪感の無い」チョコレートになっています。

完成した板チョコ

製造室の中で、このカカオ豆を焙煎(ロースト)して粉砕(ブレーキング)し、殻とカカオニブ(豆の中身)に選別し、ニブをすり潰してペースト状にし、コンチングマシーンという機械で練り上げ(コンチング)、砂糖を加えて調温しながらかき混ぜるテンパリングを行う事でチョコレートのつやを出し、型に入れて冷やし固めて板チョコ(Bar)を作ります。

3種類の豆の違いを試食

試食してみると、産地によって香りや酸味などの違いが感じられるのが面白いです。
ガーナ産を王道とすると、ペルー産には深みがあり、ベトナム産は酸味が強く感じられました。

商品パッケージ

最終的な商品パッケージがこちら。
5gのタブレット(写真左)が180円(税別)、20gのタブレット(写真右)が700円(税別)と、普段、量販店で買う大手メーカーのチョコレートからすると高めですが、豆から取り出したカカオ70%で、その他には砂糖しか使っておらず、作る手間暇を考えると妥当なお値段かと思います。

カカオニブ

このほか、ローストしたカカオ豆を砕いた「カカオニブ」(50g、700円+税)や、そのカカオニブが入った「カカオニブグラノーラ」(150g、800円+税)、砂糖漬けの日向夏をチョコレートでコーティングした「オランジェット日向夏」(2枚、300円+税)などの関連商品があります。

 

チョコレートドリンクは是非味わって欲しい

ドリンクメニュー

板チョコもですが、是非とも味わっていただきたいのが、チョコレートを使ったドリンク。
ホットとアイスがあり、お値段は500円~550円。
店内でいただくこともできますし、テイクアウトも可能。

チョコフラッペ

この日は、カウンター席で「リッチネスチョコフラッペ」をいただきました。
このフラッペに使われていたのは、ガーナとベトナムのブレンドということでしたが、甘さ控えめで、名前のとおりバランスの取れたリッチな味わいでした。

ホットの「スパイシーチョコレート」も気になるので、次に行った時はトライしてみたいと思います。

 

オーナーはオリーブオイルソムリエ

山口直人さん

オーナーは、この方。
どこかで見た人だなと思ったあなた、さすがに鋭い!
そう、宮崎神宮のバス停近くで「やまぐち橄欖(おりーぶ)店」を経営する、山口直人さん。
オリーブオイルソムリエで、3年前にテゲツー!に初登場しています。

実は山口さん、以前はチョコレートが嫌いだったのだそうです。
そんな山口さんは、オリーブオイル専門店をオープンさせる前に東京でBean to Barに出会い、そこで初めてカカオと少量の砂糖だけで作られた、甘さ控えめのチョコレートの美味しさに目覚め、自分でBean to Barを経営してみたいと思ってらっしゃったのだそうです。

オリーブオイル専門店の前に、チョコレート専門店を開きたいと思っていたなんて、意外でした。

 

スタッフ募集中です!

柏木小夜さんと八重尾桃子さん

この日、お忙しい中を対応いただいた、店長の八重尾桃子さん(写真右)と、スタッフの柏木小夜(写真左)さん。ありがとうございました。

八重尾さんは製造も担っていて、オーナーの山口さんが店に立てない日は、このお二人で店を切り盛りしていらっしゃるとのこと。
二人だけだと結構大変なので、現在、一緒にチョコレートを作り、売っていただくスタッフを募集中とのことです。
興味ある方は、是非、お店までご連絡ください。

 

【chocoholic roastery Bean to Bar】
住所:宮崎市神宮1-248 → マップ
電話:0985-71-3795
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休

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この記事を書いた人

2014年4月からテゲツー!ライターに参加。
趣味は料理で、2016年からフードアナリスト、2018年からは冷や汁エバンジェリストとしても活動中。
2020年4月に宮崎での7年間の単身赴任生活を終え、2022年3月まで東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップを統括した後、さいころ株式会社を設立、同社代表取締役。
テゲツー!のアドバイザーで後見人的な人で、玄人受けするその記事にはファンも多い。

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