Iターン組の子連れライター、あけ村です。
その1から少し時間が空いてしまいましたが、昨年11月に日南市・串間市の広域連携DMOが実施した観光モデルコースのモニターツアーの続編をお届けします。
前回は、目井津港から船で都井岬に近い宮之浦港までクルージングし、馬糞紙づくりの体験まででしたが、今回はその続きで、都井岬満喫コースのご紹介です。
海の幸いっぱいのBBQ
お待ちかねの昼食は、都井岬ビジターセンターから目と鼻の先にある「民宿海洋荘」でのバーベキュー。
遠くから、いいにおいが漂ってきています。
さ、魚ーー!
網いっぱいに魚の並んだバーベキューは初めて!
美しく整列した魚に、娘も大興奮!!
「食べたい! 食べたい! はーやーく! ママ」
と急かされました(誰に似て食いしん坊なんだ、この子)。
赤い魚は、地元ではヘイケと呼ばれているキントキダイ。
身は真っ白で、淡白なお味でした。
カマスの横に、ウィンナーが横たわる姿。カマスが泳いでいる間は、絶対見ることないよねと、ニヤニヤしながら写真を撮りました。
しっかりとした身質のカマス、おいし~!
いつも、バーベキューや焼き肉では焼き担当なのですが、焼いてくれる人がいて、食べるのに専念できるのって、小さいな幸せであり、わたしにとっては、贅沢なことなのです!!!
参加者からは、
「せっかくなので、地元の焼酎も一緒に味わいたかった。」
との声も、チラホラ。
わかる、わかります。
美しい風景を眺めながら、おいしいお魚を食べていると、アルコールも欲しくなりますもんね。
焼酎は出ないけれども、宮崎牛も炭火で焼いて、いただきましたよ。
空腹が満たされた後は、都井岬灯台まで軽ーく上り坂をえんやこら。
青い海と空に映える白い灯台
空は青く、海も青く、そして白い灯台。
写真を撮るのが大好きな人には、もってこいの場所ですね。
この都井岬灯台は、中にも入れるんですよ。それも九州で唯一の参観灯台(中学生以上200円)。
私たちが訪れた日は、晴れ間が広がっていたので、絶景を見渡すことができました。
灯台の中に入るのは初めてでしたが、2歳の娘でも、手すりを持ってゆっくり昇降できました。
螺旋階段が初めてだったので、えらく興奮していました。
昼食の後から、参加者同士がさらに打ち解けて話ができるようになりました。
話が進むうちに、
「『串間』という地名とイメージする風景がなかなか結びつかなくて、これだけ海に囲まれた場所なので、『島』という漢字を使うのかなと思っていました。」
など、県外から初めて来た方の意見も耳にしました。
言われてみれば、なるほどと思える意見が新鮮に響きました。
航海の安全を祈る御崎神社
灯台を後にし、都井岬の最突端の断崖絶壁の中腹にある「御崎神社」にマイクロバスで移動しました。
「御崎神社」は、708(和銅元)年の創建と伝えられ、海の神様である綿津見神(ワタツミノカミ)が祀られていて、昔から海の神、航海の安全の神として、漁や海運に携わる人々に信仰されています。
周辺はソテツの自生林になっており、潮風と太陽の光を受けたソテツの色合いが、何ともいえない場所でした。
この場所のすぐ下は、海。
断崖絶壁とはまさにこのこと。
関西出身のあけ村は、東尋坊の風景が脳裏に浮かび上がりました。
これから訪ねる方は、足元に気を付けてくださいね。
見れば見るほど、優しい目をした御崎馬
神社の後は、いよいよ国の天然記念物でもある、御崎馬とのご対面です。
都井岬に足を踏み入れてから、何度となく車窓から見かけてはいるけれども、いつになったら直接見られるのだろうと、焦らされていたので、期待感MAX!
トレッキング、歩ける靴で来てくださいと事前に言われていましたが、大人にとっても、結構な登りでした。
娘は、駆け上って下を見たり、草の間にいたバッタを追いかけたり楽しそうでしたけど、フ、フンコロガシ!?
見つけた娘は、カナブンと思いこみ触ろうとしましたが、カナブンと違うと説明して、手をのけました。
漆黒のとてもきれいな色をしていましたね。
糞があるということは、近くに御崎馬がいるのではと先を行く参加者の辺りを見ると、皆さんの目線の先には、御崎うーまー!
「うーまーさーーーーん!」という、娘の叫び声がかき消されてしまう程の強風にもめげずに、御崎馬の近くまで行きました。
御崎馬は、ポニーみたいに小型でちょっとずんぐりした体型で、愛くるしかったです。
1時間もガイドさんのお話を聞きながら歩いていましたが、時がたつのを忘れていたくらいです。
何をするにも、雄大な景色がおまけでついてくる都井岬。
どの時間帯にも、同じ景色は見られないけれども、都井岬の豊かな自然が、ちょっぴり疲れた心身を癒してくれますね。
そして、モニターツアーは、その3に続きます。
【参照】
・串間市Webサイト:エコツーリズム
・都井岬ビジターセンター
寄稿者:あけ村つじ子
県外から転勤で、夫の故郷である宮崎市へやってきた主婦です。
食べること、料理することが好きで、海外にいた頃は、語学学校で食堂のおばちゃんをしていました!
子どもと共に、毎日宮崎のおいしい、たのしいを探しています。