ビールの中ではスタウト(上面発酵の黒ビール)が一番好きなDiceです。
宮崎市の青空市場のあたりに、自家製ビールを出す店ができたという噂を聞きつけたので、探訪にでかけてきました。
青空市場の周辺をちょっと歩いたら、すぐに見つかりました。
青空市場の南側エリア、「しろきじ 青空市場店」の上になります。
入口には、「クラフトビール自家醸造のお店」と手書きで書かれた案内板が出ています。
案内板の左横の階段を2階に上がります。
カウンターでいただくブラウンエール
扉を開けて入ると、7席のカウンターとそれに続く奥の4つの椅子席。
カウンターの中から、オーナーの前田康生さんが迎えていただきました。
とりえあずカウンターの一角に陣取ると、目の前の黒板に、お薦めのメニューが書かれています。
この日、タップから注いで飲めるビールは、ペールエール、ヴァイツェン、ブラウンエールの3種のようです。他に、発泡性のリンゴ酒であるシードルもあるようですね。
まずは、大好きなスタウトに近い「ブラウンエール」をスモールグラスでお願いしました。
甘みのある味と香りで、喉ごしもスムース。期待に違わず美味しいビールです。
少し話しを伺うと、こちらで作られるビールは、その名のとおり、上面発酵酵母を使って作る「エールビール」と呼ばれるタイプのもの。
製造に冷蔵設備を必要とせず、発酵期間も短いため、小規模な醸造場に向いています。
酒税法とビール
しかし、酒税法の関係で、ここのビールは、実は「発泡酒」なのです。
酒税法に定めるビールを製造するには、年間60キロリットル(500mlのビール缶換算で12万本)以上を製造する必要がありますが、発泡酒はその10分の1の年間6キロリットルで良いため、こちらでは発泡酒製造の酒造免許を受けているのです。
更に酒税法では、発泡酒は定められた副原料以外の原料を加えることが必要とされているため、「青空エール」では、それぞらの製品に、香りや色をつけるための原料を少量加えているのだそうです。
それぞれに何が加えられているかは、自分の舌と鼻で味わってみてから、スタッフに尋ねてみてくださいね。
ビールと宮崎を愛するオーナーの思い
オーナーの前田康生さんは、宮崎県庁のOB。
ビール好きの前田さんは、2016(平成28)年3月に退職された後、宇都宮にあるマイクロブルワリーで修行をされるとともに、退職金をつぎ込んでビールの醸造と開店の準備を進められたのだそうです。
そうして、2017(平成29)年1月10日に仮オープン、2月から本格的に営業を開始されています。
宮崎を愛する前田さんの思いは、ともかく美味しいビールと宮崎の食べ物を気軽に楽しんで欲しいということ。
なので、「青空エール」では、昼間からオープンしていますし、ビールの値段もレギュラーサイズで1杯550円と、クラフトビールにしてはリーズナブル。
昼間の時間帯は、食べ物の持ち込みもOKという太っ腹ぶりで、ビール以外に直挽きコーヒーやフレッシュジュース、ハーブティーも提供していて、カフェとしても楽しんででいただければとのこと。
もちろん土日も開いているので、昼間からビール飲めるっていうのは嬉しいですね。
遅めの夕食のためのウエイティング・バー的な使い方もありだと思いました。
ペールエール
ということでもう一杯、スタンダードな「ペールエール」をレギュラーサイズでいただきます。
少し柑橘系の香りがする、すっきりとした味わいのビール(発泡酒)です。
アルコール度数も4~5%程度ということですので、
意外と広い店内
カウンターの後方、階段を挟んだ反対側にも全部で24席のテーブル席があり、ピアノなども置かれています。
カウンターと合わせれば30名以上が入れるので、ちょっとしたパーティーなどにも利用できそうです。
今回は、食べ物のメニューのご紹介はできませんでしたが、ソーセージや串カツ、ザワークラウトなどビールに合う定番のおつまみから、宮崎の季節の野菜を使った一品など、いろいろと用意されていますので、美味しいビールとともに、是非お楽しみください。
今月中旬には、現在仕込んでいる最中の「レッドエール」も飲めるようになるらしいので、また行こうっと。
【2017年3月20日追記】
「青空エール」では、ビールの醸造とホール業務を手伝っていただけるアルバイトを募集中です。
ビール造りについて、いろいろと勉強になると思いますので、興味のある方は下記にご連絡ください。
また、営業時間が暫定的に21時までに変更になりました。スタッフが揃えば、23時まで延長の予定とのことです。
【青空エール】
住所:宮崎市橘通西2-7-7 アレグリアビル2階 → マップ
営業時間:火~土 15:00~21:00、日 12:00~17:00
定休日:月曜日
電話:0985-86-9252
E-mail:brewpub.aozora@gmail.com
Webサイト:http://www1.bbiq.jp/aozoraale/