nice to meat you!
美味しいお肉が何よりも大好きな、さこっちです。
そんな私が見つけたお店、12月7日(木)に宮崎市大塚にオープンしたばかりの「肉ぼうず」をご紹介しましょう。
宮崎市の中心市街地から国道10号線を西に向かい、大塚台に上る坂道の途中の左手、以前は「たか屋 大塚店」といううどん屋さんがあった建物が、きれいに改装されています。
お店入り口はこんな感じ。
「肉ぼうず」は、上質な宮崎牛をメインに、鉄板焼きと焼肉のコースにフレンチの要素を取り入れた、おしゃれで繊細な味わいが自慢のお店です。
特等席はカウンター
奥に長い店内に入ると、右手がカウンター席、左手がテーブル席というしつらえになっています。
目の前で焼いてもらえるカウンターテーブルには13席あり、そのうち奥の5席は、こんな風にパーティションで区切られて、個室風になっています。
また、テーブル席は4人掛けが3つで12席あって、全体で25席になります。
ここはやはり、シェフのお手並みを拝見しながら、会話も楽しめるカウンター席が断然オススメですね。
宮崎牛に魅せられたシェフ
オーナーシェフの鈴木芳直さん(39歳)は、東京でフレンチの修行を積み、六本木ヒルズにある会員制の高級料理店などで腕を振るっていましたが、縁あって宮崎に来てから宮崎牛に出会い、その魅力に惚れ込んで、出店を決意したそうです。
鈴木さんは、宮崎牛の特長について
「個性が強すぎないことと、うまみが上品でどんな料理にでも相性が良く、ベストを出せること。」
と話されていました。
メニューを拝見
早速メニューを見てみましょう。
ランチは、コースと定食がありますが、それぞれ使われる肉のグレードによって4段階に分かれているようです。
コースは、A(2,500円)から、B(3,500円)、C(5,000円)、極(7,500円)までの4段階。
ステーキの定食は、これもグレードによって、牛皿、上牛皿、特牛皿、極牛皿と分かれ、それぞれ肉の量を100g、150g、200gと3段階で選択できて、1,500円~7,500円という感じになっています。
こちらが、ディナーのメニュー。
コースは、Aコース(3,900円)からEコース(13,000円)までの5段階で、これも使われる肉のグレードによって変わるようです。
このほかに、焼肉メニューもあります。
飲み物も、ノンアルコールから、ビール、ワイン、スパークリングなど豊富に用意されています。
この日は、どどーんと最上級のEコースと行きたかったところですが、給料前で懐も寂しかったので、Aコースをちょっと小さめの声でお願いしてみました(笑)。
洗練された料理の数々
いきなりおしゃれな「本日の一皿」は、猪肉のリエット。
薄切りのズッキーニに包まれた猪肉のリエットと、旬の野菜を使ったスパニッシュオムレツ。
サイドには、ズッキーニのピューレに小エビがアクセントとして散らされていました。
パテのように肉をほぐしてまとめたリエットの柔らかさとズッキーニの食感の対比、野趣あふれる猪肉も上品で繊細な味にまとめられ、いきなり美味しい!、器も美しい!
続いての「前菜」は、シーフードマリネのサラダ。
アサリ、イカ、パプリカを中心に、レタスなどの葉物野菜やヤングコーン。そのままでも十分美味しいですが、梅の特製ソースと相性がよいのでお好みで。
それと、器の縁にすごくかわいい食材を見つけました。小さいカリフラワーみたいな見た目のロマネスコです。
なかなか普段見慣れない食材ですが、しっかりと存在感があります。
そして、いよいよ本命の宮崎牛。
この日は、中ばら肉と内モモ(赤身)をいただきましたが、生体番号の入った証明書も添えられて、正真正銘の宮崎牛(しかも5等級)です。
焼く前に、シェフからご丁寧にお肉の説明をしていただきました。
ばら肉の中でも、脂がしつこくなく、うまみが強い部分を丁寧に切り取って、鉄板で焼いていただいたものがこちら。
これもまた、盛り付けからしてオシャレで上品。
お好みで、レモン、山葵、柚子胡椒、塩、生姜を効かせたステーキ醤油、シークワーサーポン酢などにつけていただきます。
ほど良く筋が残されて、噛むと適度な弾力で歯を押し返すばら肉は、食感も楽しめ、旨味たっぷりで何もつけずにそのままでもいけそうなくらい美味しくて、文句の付け所がありません。
付け合わせの調味料やスパイスの組み合わせで、様々な味を楽しむこともできるので、その日の気分で選んでも良し、また、シェフにオススメを聞いても良いかも。
そして赤身の内モモ。
この部位は、脂分が少なく、柔らかさとうまみのバランスが取れていてオススメとのこと。
焼き方はお任せでしたが、表面だけきつね色にカリッと焼いたら、すぐに鉄板の隅に移して、余熱で中心まで火を通していました。
また、焼き野菜として小玉葱、カボチャ、ししとうが出てきました。
味はこれまた言うまでもなく絶品で、お肉の上質な脂と凝縮されたうまみが噛めば噛むほど染み出てきて、思わず目を閉じて余韻に浸ってしまいます。
野菜も、鉄板で焼くことで素材の甘みが出て、美味しかった!
実は、私さこっちは、玉葱が超苦手なのですが、勇気を出してこの小玉葱を生まれて初めて食べてみました。
甘い。小玉葱がこんなに甘くて美味しいなんて…。鉄板焼きマジック!
これからは、小玉葱なら食べられそうです(笑)。
肉を食べ終わったところで、〆のメニュー。
この日は、ご飯、味噌汁、漬物に加えて、とろろの小鉢も添えられていました。
「とろろと、先ほどの生姜を効かせたステーキ醤油を合わせて、とろろご飯として食べると美味しいですよ。」
とオススメの食べ方を紹介してもらったので、やってみました。
これ、間違いないです!
お肉のあとに身体に染み渡って、〆として最高の一品。
一息ついたところに、デザートとコーヒーが登場。
この日のデザートは、桃のパンケーキ、桃のグラニテ、クレームブリュレ、ミルクチップと焼き菓子という組み合わせで、まずは目を楽しませてくれます。
順番を迷いますが、一口目は、お口直しとしてシャンパンを少量使ったシャーベットの桃のグラニテを食べます。
それから、パンケーキなど他のデザートを食べましたが、どれも甘さは控えめで、とても美味しい!
見た目、香り、食感などどれをとっても絶品でした。
以上のコース、大変満足のいく内容でした。
お客様のさまざまなニーズに応える
鈴木シェフは、
「お客様の年齢や嗜好に応じて、またアレルギー対応など、その人に合った料理をお出しします。
上質なお肉をさまざまなシーンで楽しんでいただきたいです。」
と話されていました。
とても話しやすいお人柄で、気さくに会話しながら、料理を楽しむことができました。
また、テーブル席では、本物の溶岩を用いたグリルで焼くことができたり、奥の個室カウンターでのみ見られる面白い目隠しがあったりするので、食べること以外にも楽しんでもらえると思います。
最後に、読者の皆さんに耳寄りな情報を!
今月は、オープニング記念として、ビールでもワインでもジュースでもファーストドリンクは無料とのこと。
上質で美味しい牛肉を食べて、この冬を元気いっぱい乗り切りましょう!!
【牛肉専門店 肉ぼうず】
住所:宮崎市大塚町横立1456-1 → マップ
電話:0985-67-6817
営業時間:ランチタイム 11:00~15:00(LO 14:30)
ディナータイム17:00~22:00(LO 21:00)
店休日:水曜
寄稿者:さこっち
宮崎の音楽・食・人が大好き。
ピーマン、キュウリ、タマネギなど、宮崎特産の野菜が苦手という斜め上をいくライター。
現在は、宮崎の魅力を発信し、他県から移住してもらえるよう取り組んでいる。