田んぼや畑で仕事をして、小さな子どもとたわむれるのが好きです。イチローよりもニッチローに似ているといわれます。小林市在住。
宮崎にはいくつもの市民劇団がありますが、今回は小林市の須木地区、山村の小さな一座「すき歌劇団」をご紹介します。
2年前に結成されて以来、演目は「塩の道」しかありません(笑)
というのは、劇団員も住民もこのオリジナル喜劇をこよなく愛しているからです。
歌って踊って、笑って泣いて。
この暑苦しいカオスな世界は・・・
そう!まるでインドのマサラムービーじゃないですか!
んだもしたん!!山々にこだまする大歓声が止まらない
なんじゃこの熱気は!!
人口2千人に満たない山里に子どもからお年寄りまでドッと押しかけて、開場前から大行列。
ホールをこれだけの人が埋めつくすのは、施設が始まって以来の大記録だそうです。
超ローカル、超地域密着。
地方のプロレス団体に引けをとりませんぞ、これは。
人気のヒミツは、顔見知りの役者が繰り出す爆笑の嵐、会場を包む一体感。
そして口伝えに伝承されてきた、「塩の道」という題材にあります。
本当に実在する!「塩の道」
ソルトロードといえば、チベットとか遠い大陸の話かと思いきや、ここ、宮崎にも存在したのです。
小林市の須木から馬に荷を積んで山を越え、高岡赤谷(現・宮崎市)の蔵に米を納めて、帰りは塩を積んで帰ってきたんだって。
往復に四日はかかったんだとか。
えっ、こんな狭い尾根沿いを馬が歩いていたの!?
昔の人は凄い・・・。
生活のために踏みしめた足跡が道になり、宮崎の山と海を繋いでいたのですね。
いざ、稽古を突撃!!
なんだか、とっても楽しそう。
それでいて過激!
小学校の先生、郵便局や福祉施設の職員、炭焼き、牛養い、ジャムおじさんなど、職種も多様な方がいます。
すき歌劇団には演出家がいません。
役者さんが自分たちでシナリオと演技を変えて、どんどんアドリブで更新していくのです。
いきいきとした臨場感は、ここから生まれているんですね。
狂気と陶酔の果てに、崩れ落ちる劇団員・・・(笑)。
内なる蜷川幸雄との闘いがここにある。
身を挺して笑わせて、みんなに元気を届けたい!
そんなサービス精神が溢れかえっています。
Don’t think.Feel!いよいよ街で初公演!
2017年2月5日(日)、すき歌劇団「塩の道」が小林市文化会館にやってきます。
ジャパニーズマサラコメディ、柚子胡椒味の演劇「塩の道」。
あなたは、この笑いと感動の無回転シュートを受けられるか?!
ぜひ、たくさんの人に観てほしいです!
(画像引用:すきむらづくり協議会だより HPより)
すき歌劇団「塩の道」の前売り券は、こちらから。