2025年の初詣は、白蛇様の棲むパワースポット霞神社(高原町)へ!


霞神社本殿入口
霞神社本殿入口

皆さん、こんにちは。都城市在住のベーグル犬885です!

今年も残りわずかとなりましたが、来る2025年の干支は乙巳(きのとみ)、巳年ですね。
巳(蛇)は、古来より神秘の象徴とされ、生命力、再生、そして金運のご利益があると言われています。

2025年の初詣には、そんな御利益のある巳(蛇)に縁のある神社が良いのではないでしょうか。
そこで、白蛇が生息することで知られ隠れたパワースポットとも言われている、霞神社(高原町)をご紹介します。

目次

霞神社とは

霞神社遠景
霞神社遠景

都城市と高原町の境、霧島山麓の自然豊かな地に佇む霞神社は、地元の人々の心の拠り所であり、初詣や例祭の折には、県内外から多くの参拝者が訪れる由緒あるパワースポットとして知られています。

御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、保食命(うけもちのみこと)の三柱で、いつ創建されたのかは不詳ですが、平安時代には山岳信仰の中心地として、修験道とも関わりが深かったことがわかっています。

古くから農業、畜産、疾病、縁結び、開運、商売繁盛のご利益があるとされ、社殿後方の奥の院に祀られている白蛇は、そのお姿を拝むことで幸福を得られるといわれています。

入口の大鳥居は3箇所にあります

本参道入口の大鳥居
本参道入口の大鳥居

実は私、近所や知人の年配者から霞神社の話をよく聞かされていましたが、これまで行ったことがありませんでした。
今回、初めて参拝することになり、ナビに住所をセットすると都城からは本参道ではなく東参道の方を案内されました。

写真の大鳥居は、本参道前のものですが、ここから東に1kmほど行くと、中参道、さらにその東に東参道があり、中参道と東参道は途中まで車で行けるので、近道になるそうです。

東参道は階段が急ではありますが段数が少なく、平日は比較的静かな雰囲気でした。
休憩所や食堂らしき建物もありましたが、現在は閉店しているようです。
ただし、行事の際には土産屋や食堂が営業し賑わうスポットになるのではないかと思います。

本参道
本参道入口

一方で、情緒を楽しみたい方には、およそ600m、約700段の階段を上っていく本参道がおすすめです。
少し距離はありますが、階段は比較的緩やかで中央に手すりもあり、途中、杉林の間を抜けて行くので、なかなか趣があります。

本殿と展望台からの最高の眺め

霞神社境内
霞神社境内

キレイに整えられた境内に足を踏み入れると、神聖な気持ちに包まれました。

社務所
社務所

社務所では、蛇の絵が描かれたおみくじやお守り、絵馬、御朱印などが販売されています。

展望台からの眺望
展望台からの眺望

さらに奥に進むと展望台があります。
そこからのパノラマはとても素晴らしく、地元の方には見慣れた風景かもしれませんが、私にとっては車で40分の距離にこんな素晴らしい場所があるとは驚きでした。
早朝には霧がかかることも多く、幻想的な景色が楽しめるのも魅力の一つです。
元旦には、初日の出を見に来る参拝客も多いそうです。

田中澄江の歌碑
田中澄江の歌碑

境内には、脚本家・著作家として活躍した田中澄江さん(1908~2000)が詠んだ歌碑もありました。
登山好きで、山ガールの元祖とも言われる田中さんも、ここからの眺望をご覧になったのでしょう。
その景色に感動した様子が、歌碑から伝わってきます。

馬頭観音

本殿の背後には馬頭観音が祀られています。
馬の守護仏として祀られ、馬のみならずあらゆる動物を救う観音様もされる馬頭観音から、この神社が農業、畜産、焼酎作りが盛んな地域に根付いていることを感じました。

白蛇様について

白蛇の棲む岩場
白蛇の棲む岩場

本殿の周辺の岩場には白蛇が生息していると言われており、白蛇を目撃できるスポットとしても有名です。

霞神社に生息する“白蛇様”は、体長30~40センチほどの小さな蛇で、江戸時代後期に薩摩藩が領内の地誌や名所を記した文書『三国名勝図会』(1843(天保14)年刊)にも記されているとのこと。
この蛇は、霧島六所権現の使神とされ、白蛇に出会えた人は神縁を得るとされています。

蛇は、環境に適応して保護色となり、数種の色に変化するため発見は難しいようです。
私が訪れた際には残念ながら見ることができませんでしたが、参拝者の中には白蛇を目撃したという方もいました。
神主さんのお話では、「見る人は何回も見るし、何十回来ても見られない人もいる」とのこと。
不思議な白蛇に出会えるかは運次第のようです。

まとめとアクセス情報

手水舎

知り合いの三股町に住む女性によれば、昔は霞神社への参拝が農家の嫁たちの楽しみの一つだったそうです。
普段は厳しい舅たちも、農業や家畜の神様である馬頭観音への祈願を目的に反対することはなく、嫁たちの息抜きとなる小旅行の場だったのかもしれません。

2025年の巳年を迎えるにあたり、ぜひ訪れてほしい宮崎県高原町の霞神社。
自然、歴史、そして白蛇伝説に包まれたこの地で、新しい年のスタートを切ってみてはいかがでしょうか?
ただし、正月三が日は近隣の参拝客で混雑するので、遠方からお越しの方は、その後の方がよろしいかと思います。

【霞(かすみ)神社】
住所:西諸県郡高原町大字後川内1553-1 → MAP
アクセス:JR吉都線 高原駅から車で約10分
     JR吉都線 日向前田駅より徒歩約30分
     九州自動車道高原ICから車で約10分
駐車場:あり(50台)

ベーグル885プロフィール寄稿者:ベーグル犬885
地域情報発信ライター
都城在住。宮崎・都城で出会った素敵な人・もの・出来事や美味しい食べ物についてシェアしたく発信しています。趣味:料理・地図を眺めること・散歩。

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この記事を書いた人

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