画像出典:FAAVO宮崎
あなたは、西米良村を訪れたことがありますか?
そこは、人口が1,182人(2017年)で、そのうち約40%が65歳以上の高齢者という、宮崎県内で一番人口が少ない村。
手付かずの山や川の自然があり、そこにイノシシや鹿も人間とともに住み、冬には神楽を舞い、自然と神、精霊と共存する、日本の原風景を今なお色濃く残す村です。
高齢者が4割という村ですが、なんと2015年度の出生率は2.2 !
現在の日本全体の出生率は1.44ですから、西米良村の出生率2.2という数字は、この村で子どもを育てる意義を若い大人たちが実感しているからこそ。
この数字から、西米良のポテンシャルの高さを感じますね。
私自身もこれまで数回、西米良を訪問しており、
「4年に1度限りの夜神楽の表と裏を徹底取材-村所神楽(西米良村)」
という記事を書かせていただいたりして、今ではすっかり「ニシメラバー」(西米良+LOVER)となりました♪
チャレンジャーの学生グループにインタビュー
そんなニシメラバー竹下のもとに、今回、宮崎の学生達と、西米良の熱い大人がタッグを組み、一大プロジェクトを手がけるとの情報が飛び込んできたので、学生の皆さんに会いに行ってきました。
集まってくださったプロジェクトメンバー「STELLA ステラ」の皆さん。
「STELLA ステラ」は、宮崎大学地域資源創成学部の2年生12名で構成されているそうですが、今回集まっていただいたのは、写真左から、今回のプロジェクト(H2 SPORTS)のリーダー松田稜平(りょうへい)さん、川畑瞳さん、太田帆南(ほなみ)さん、外山開成(かいせい)さん、福永昌俊(まさとし)さんの5人。
竹下:まずは、今回の西米良でのレジャープロジェクトを立ち上げることになったきっかけをおしえてください。
松田:昨年(2017年)12月に学部の実習で訪れた西米良村で、ある社長に出会ったのがきっかけです。
竹下:その社長というのは、株式会社ハマテックの代表取締役・濵砂道太さんですね。
西米良出身で一旦東京に出たのですが、26歳という若さで独立起業し、村に貢献したいという理由で、便利の良い市街地ではなく、わざわざ西米良村に本社を作ったという熱い男だとか。
松田:その濵砂社長から、「グリーンツーリズム事業をこの西米良で立ち上げたい。内容は3本の矢でやっていきたい。」という提案があったんです。
竹下:3本の矢とは?
松田:まず、「グランピング」です。
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竹下:自然の中でホテル並みの豪華で快適なサービスが受けられる、新しいキャンプスタイルとして人気を集めてますね~。体験してみたい! そしてSNS映え間違いなし♪
福永:西米良の人気温泉施設が近くにあるレジャー施設になる予定なので、そこも面白いところだと思います。
竹下:確かに、温泉にゆっくりつかれるキャンプ場っていいですね。
松田:2つめが「川下りダッキー」と言って、ゴムボートで川を下るラフティングです。
安全面に配慮して、講習を受けたスタッフからしっかり指導を受けられるようにする予定です。
画像出典:pixabay
竹下:一ツ瀬川を下るアクティビティ、最高でしょうね !
松田:最後に「もう一つなにか」なのですが、社長から、この3本目の内容と、全体の事業を具体的に考えてみないかという提案がありました。
そこで、みんなで話し合って決めたのが、「サバイバルゲーム」です。
西米良は自然が豊かで、この前西米良行った時に山に圧倒されて、ここの中でかくれんぼとかアスレチックス的なことしたら面白いだろうなと。
最近室内でゲームをやる子が多くて外で遊ばなくなってきてるから、外で自らの身体を使ってゲームができる環境を作ってあげればいいと考えました。
竹下:この大きなプロジェクトをやってみようと思ったのはなぜですか?
松田:僕も、メンバーのみんなも、最初は地域活性化に貢献できるプロジェクトをやってみたい、大学生ではなかなか出来ない事業を起こすという経験を是非やってみたい、という気持ちからでした。そして西米良を実際に訪れ実際の土地の空気、景色、人に触れ、村への想いもどんどん強くなってきました。
画像出典:FAAVO宮崎
竹下:まだまだこれからがスタートだと思いますが、スタートにあたって苦労した点はありますか?
松田:収支計画書を作るところが非常に苦労しました。
●事業経験が無い
●西米良に住んでいないので細かいイメージが出来ない
●土地勘がわからない
という歯がゆさの中で、社長にも相談しながら作り上げました。
クラウドファンディングに挑戦
竹下:資金集めの第一弾として、クラウドファンディングに挑戦されていますが、きっかけは?
松田:それは、僕自身がFAAVOで学生インターンをしていたこともあり、濵砂社長にチャレンジしてみたいと相談しました。
返礼品などの選定が、希望と現実の狭間でなかなか大変でした。
これから、チームの想いや経過を伝えるために、SNSや大学でも支援を呼びかけていくつもりです。
竹下:皆さん気合が入っていますね。
クラウドファンディングのプロジェクトの成功を心より祈っています !
以上、「STELLA」の皆さんのインタビューでした。
このプロジェクトの完成まで追っかけて、折に触れて記事にしていけたらと思ってます。
皆さんも、宮崎の新たなワクワクするレジャースポットの誕生を応援していただけると嬉しいです !
「西米良村の広大な自然を活かしたレジャーでみんなの第二の故郷にしたい!」(FAAVO宮崎)
【お問い合わせ先】
・「STELLA」のFacebookページ
・プロジェクトリーダー松田さんのFacebookページ
【おことわり】
記事の公開後、取材対象となった学生さん達から、
「本プロジェクトは(現段階において)宮崎大学が関与しているものではないため、あたかも大学が推進しているプロジェクトのような誤解を招く表記は適切でない」
との指導を大学サイドから受けたので、一部表現を修正して欲しいとの依頼がありましたので、編集部で検討の上、2018年7月14日に依頼のあった箇所を修正しました。
寄稿者:竹下末利子
至福の時間は、昼からのお酒。宮崎に限らず、全国、色んな国の色んな酒場を放浪中。
趣味は、神社参拝。
フラワーデザイナー、コスメプロデューサー、美容家など色々なお仕事をしていますが、『遊びが仕事、仕事が遊び』が信条。