宮崎の海は、サーファーはもちろん、観光のお客様、そして住んでいる私たちも含めて、多くの人に愛されています。
特に沿岸部に住む人たちにとっては、きってもきれない「海」という自然。
そんな宮崎の宝でもある海で、もし津波が発生したとき、あなたはどうしますか?
実は、
①海でオレンジフラッグをふると、「津波がきているから、早く浜にあがれ!」という合図になる
②建物にオレンジフラッグを大きく掲げると、そこが津波避難ビル・タワーであることを知らせる
ことができるのです。
そんな日本発のオレンジフラッグ「#beORANGE」を宮崎に広めるために、「#beORANGE宮崎実行委員会」が発足されました。
「#beORANGE」宮崎実行委員会 発足式!
一般社団法人防災ガール、そして「#beORANGE(ハッシュビーオレンジ)」に賛同した宮大学生消防隊、宮崎大学土屋研究室の3社で実行員会を立ち上げました。
たくさんのマスコミ取材が入っていたことからも、津波防災の必要性と関心度の高さを感じました。
この日は、オレンジフラッグの贈呈式も。
なんと!
宮崎大学には、宮崎県内の大学では初めての、学生さんによる消防組織があるんです!
その「宮大学生消防隊」代表の竹田卓生(とおい)さんに、オレンジフラッグが手渡されました。
サーフィンが大好きで宮崎にやってきたという竹田さん。
日に焼けた身体は、しっかり鍛えられていて、なにかあったときに頼りになりそう!
宮大学生消防隊だけではなく、地域の消防団にも入って活動しているというから驚きました。
どうして津波防災=オレンジなの?
2016年にスタートした「#beORANGE」の発起人でもある、一般社団法人防災ガールの代表理事 田中美咲さん。
東北の震災の少し前から、神奈川県のライフセービング協会が独自でやっていたオレンジフラッグ。
震災後、「これは広めなきゃ!」となり、全国に広める活動をスタート。
海では揺れを感じにくく、音も聞こえにくいので、視認性の高いフラッグが効果的なんです!
オレンジ色は、雲の多い日本の天気や、深いグレー色の海という環境の中で、もっとも目立つ色なんだそうです。
他にも、色彩学では、「赤=情熱」「青=冷静」という意味があるのですが、オレンジは「課題解決、みんなで力をあわせる」という意味になるので、この活動にぴったりだと感じたと話してくださいました。
「防災は、大事な人を守るため」
宮崎大学土屋研究室の土屋有さんは、
「防災は、大事な人を守るためのもの。大事だと頭では分かっていても、後回しにしがち。
公共の自治体に依存するだけでなく、自分たちでできることをやっていくこと。自助、共助、公助。どれも大事で、そのバランスをうまくとっていける仕組みを作って、次の世代に渡していけたらいい。」
とコメント。
そんな土屋さんの左手にあったオレンジのミサンガが気になってきいてみると、、、
実は、これも立派な防災グッズ!
軽くて、耐久性と強度に優れた「パラシュートコード」でつくられたミサンガは、緊急時に10つの用途にもなる優れものなんです。
「#beORANGE」の活動に賛同する人たちを可視化するツールでもあり、何よりも一見、防災グッズに見えないオシャレさが素敵!
防災って、シンプルで分かりやすいってことが、もっとも大事なんだなと感じました。
有事のときに、言語が違っても、高齢者でも子供でも。
パニックに陥ったとしても、行動に移すことができるものであること。
オレンジフラッグのシンプルさは、「赤信号は止まれ!」と同じくらい分かりやすい合図だと感じました。
「オレンジフラッグを宮崎県全域に設置・周知100%にするには?」
後半は、「このオレンジフラッグを、たくさんの人に知ってもらうためには?」というテーマで、チームに分かれてアイディアだし。
大学生、社会人、行政、主婦など、多様な人たちがいるからこそ、1人で考えてもでてこないアイディアがたくさんわいてきました。
かわいい赤ちゃんも参戦!
発表時間ぎりぎりまで、熱い議論が繰り広げられていました。
「知る」ことも大事だけれど、さらにそこから行動に起こす、というのが大事なポイント。
「私たちだからこそ、できることは?」
「宮崎だからこそ、できることは?」
そんな視点で、たくさんのアイディアが生まれていました。
ユニークなアイディアを発表!
各チームのアイディアを発表して、共有。
どのチームのプレゼンも、なるほど!それいい!っと感じるものばかりでした。
あなたは何する?◯◯大臣で発表!
1人ひとりが自分ごとでできることもたくさん。
たとえば、オレンジ色のものを身につけて「#beORANGE」とハッシュタグをつけてシェアしたり、
大切な家族や友達に、「オレンジ=津波防災」と伝えることだって、大事なアクション。
この記事をシェアしてくれるのも、嬉しいアクション!(笑)
小さい1人の行動の積み重ねが、いつか大事な人を助けることに繋がる日がくると信じて。