宮崎市生まれ育ちですが、両親の出身は日南市南郷町目井津の海の男、Diceです。
目井津の港は、元々遠洋漁業の基地として、マグロやカツオの水揚げを中心に栄え、県南を代表する漁港として、現在も様々な種類の魚が水揚げされています。
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも取り上げられたねこや商店の門川安秀さんが主戦場としている港としても有名で、「港の駅めいつ」を利用したことのある方も多いのではないでしょうか。
そんな目井津港では、毎年3月から6月にかけて、定置網で捕獲された小ぶりのアジが合計で90~150トン程度水揚げされています。
この定置網獲れのアジは、脂が乗っていて鮮度が良く、握り寿司から刺身、干物まで幅広い用途に使えるサイズであることから、東京の築地を始めとする市場、スーパー、飲食店から高い評価を受けているとのこと。
ブランド化の取組
そこで、このアジを港町・目井津を代表するブランド魚に育て、地域の活性化につなげようと、地元の漁業者、仲買業者、商工会、漁協に日南市、宮崎県という行政も加わって「めいつの魚ブランド化推進協議会」が結成され、「美々鯵(びびあじ)」というブランド名で売り出されることとなりました。
「美々鯵(びびあじ)」の名前は、色つやが美しく、美味であることと、地元の子ども言葉で魚のことを「びび」と呼ぶことから名付けられたとのこと。
めいつ獲れのアジは、網上げから陸揚げまで30分程度と短く高鮮度であることから、この鮮度を売りに、次のような基準が定められました。
【ブランド基準】
(1) 定置網で漁獲され、目井津港に水揚げされたアジ
(2) めいつの魚ブランド化推進協議会加盟船が獲得したアジ
(3) 徹底した鮮度管理が施されたアジ
(4) サイズは90~300gのアジに限定
(5) 出荷時期は3~6月の旬のアジに限定
今後は、この中から更に選別された「ハイグレードブランド」のアジも出荷する予定で準備が進められています。
初出荷は3月20日
映像出典:日南テレビ
2017年3月19日(日)に「美々鯵」のブランド発表が行われ、翌3月20日(月)に晴れて初出荷となりました。
初出荷の模様は、日南市の地元密着型インターネット放送「日南テレビ」の上記映像をご覧ください。
河野知事への表敬も
3月24日(金)には、「めいつの魚ブランド化推進協議会」の一行が宮崎県庁に河野知事を訪ね、ブランドの認知向上と消費拡大のためのPRが行われました。
大型定置網の網元でもある協議会の元浦亮会長が、「美々鯵」の特徴などについて、熱弁を振るいました。
河野知事も試食した、美々鯵の刺身。
脂乗りが良く、知事も「美味しいですね~」と絶賛でした。
アジは、大きくなりすぎると脂乗りが悪くなるので、25cm前後のちょっと小ぶりなアジの方が、美味しいのだそうです。
「美々鯵」は、ちょうどそのくらいのサイズを出荷できるよう、90~300gのアジで、出荷期間を3月~6月に限定しています。
まさに今が、「美々鯵」の旬。
県内のスーパーなどにも出回っているようですが、気になる方は、日南市南郷町の目井津港にある「港の駅めいつ」を訪ねてみてください。
【港の駅めいつ】
住所:日南市南郷町中村乙4862−9 → マップ
電話:0987-64-1581
定休日:毎週月曜日、第3火曜日
営業時間:物販 9:30~17:00、レストラン 10:30~15:00