宮崎の郷土料理といえば、チキン南蛮や冷や汁が有名ですが、宮崎ならではの「ご当地グルメ」は、まだまだたくさんあります。秋の味覚の一つ「芋」を使った宮崎独自の料理を紹介します。
出荷量全国1位!里芋を使った宮崎の郷土料理
千葉県、宮崎県、埼玉県、鹿児島県で全国の生産量の5割以上を占める「さといも」宮崎県のさといもの出荷量は全国1位です。さといもの旬は、秋から冬にかけて、10月から12月まで。
宮崎県では、あたたかい気候をいかして、主に7月~10月にかけて出荷されます。このころに出荷される主な品種は、「石川早生」また、秋から冬、春にかけては、「いなもり」や「京いも」といった品種が主に出荷されています。
里芋を使った宮崎の代表的な郷土料理「ぬた芋」
主に中部地方に伝わる調理法で、小さめサイズのさといも「綾町産落ち子など」を使って作ります。ゆでた里芋に白和えの衣のようなものをまぶしたもので、秋の収穫祭によく作られます。短時間でできるので、お酒のおつまみとして、あと一品足りないときなどに重宝します。
材料4人分
里芋(落ち子) 750g
味噌 50g程度
砂糖 70g
ゴマ 30g
お酢 20cc(適量)
作り方
① 里芋(落ち子)を洗って皮付きのまま茹でる。
② 茹でている間にゴマをすり鉢でする。
③ すったゴマに味噌と砂糖を入れて、酢でのばす。
④ 里芋(落ち子)が茹で上がったら皮を剥く。
(串で刺して、やわらかくなったか確認する)
⑤ ③と④を混ぜ合わせて完成。
里芋を皮つきのままゆでて、ごま、さとう、みそ、酢を混ぜたものと和えるだけ。
ゆで時間とあわせても15分から20分くらいあればできる一品です。
こちらのレシピは、お酢をつかっていますが、お酢のかわりにみりんを使うところもあるようです。甘めが好きな方は、みりんがおすすめです。
甘辛いタレが決め手!「里芋の丸揚げ煮」
小さめの里芋に小麦粉をつけて揚げ、甘辛いタレにからめた「里芋の丸揚げ煮」も宮崎県に伝わる郷土料理です。
材料4人分
小さめの里芋 250g 小麦粉 大さじ3 油 適量 [A] 砂糖 大さじ1.5 醤油 大さじ3 みりん 大さじ2 白ごま 適量作り方
① 芋は皮付きのままよく洗いゆでる。
②里芋の皮をむき、小麦粉をまぶし、しばらくなじませる。
③油を熱し、里芋をからりと揚げる。
④[A]を合わせ煮る。
⑤④に③を入れ十分にからませる。
⑥器に盛り、ごまをかけ
「里芋の丸揚げ煮」は、ゆでてから揚げるので、少し手間がかかりますが、箸がとまらぬおいしさです。
から芋「さつまいも」をつかった宮崎の郷土料理
秋の味覚の一つ「さつまいも」宮崎県のオリジナルブランドかんしょ「宮崎紅」は、最南端にある串間市を中心に栽培されています。加熱するとほくほくした食感が特徴で、糖度も高く甘みがあります。
から芋「さつまいも」をつかった宮崎オリジナルスイーツ!芋もち
から芋「かんしょ」ともち米をつかった「芋もち」は古くからおやつとして親しまれてきました。
材料4人分
甘藷「かんしょ」 1㎏ もち米 500g [A] 砂糖 300g 塩 小さじ1 きな粉 適量作り方
①もち米は洗って水に浸しておく(10時間くらい)。
②甘藷は皮をむき、乱切りにして水につけてアクを抜く。
③水切りしたもち米と甘藷をそれぞれ蒸す。
④蒸し上がったもち米を餅つき機でつく。
⑤もち米がつき上がったら、蒸した甘藷を中に入れる。
⑥⑤の中に[A]を入れ、再びつく。
⑦きな粉をひいた型に流し入れ固め、好みの大きさに切り、上からきな粉をふる。
材料はシンプルですが時間と手間がかかります。
ついたもち米に蒸した甘藷「たかんしょ」をつきこんだスイーツは、宮崎空港や通販で「からいも団子」として販売されています。この「からいも団子」は全国の物産展でも大人気。味のくらやでは、からいも団子の粒あん入りも販売されています。
宮崎の郷土料理を作って食べよう
里芋を使った宮崎の郷土料理は、家庭でも気軽に作ることができそう。宮崎県は、さといもをはじめきゅうりの出荷量も全国1位。また、ピーマンやごぼう、さつまいもなどの出荷量も全国で上位に入っています。
そんな宮崎だからこそ郷土料理も豊富。手間のかかる郷土料理もありますが、気軽にできるレシピも多いですよ。
参照元:今月の野菜さといも/宮崎の食と農を考える/旬の食材百科/宮崎観光旬ナビ/綾の献立表/味のくらや/SOZAI-PAGE/ソザイング