11/1に、20年後の延岡をつくる人づくりを目指し「U35 nobeoka 未来会議」が開催されました。
キーワードは「moyamoya」。
moyamoya?なんだそりゃ。
新しい特産品?キャラクター?
どんなことをするのかサッパリわからない。。。
そこで、主催者の1人である甲斐慶太朗さんにお話しを聞きました。
「U35 nobeoka 未来会議」って?
原田:ズバリ「U35 nobeoka 未来会議」ってなんですか?
甲斐さん:20年後の延岡をつくる人づくりをしようと、同じ気持ちの仲間が集まり企画しました。
まちづくりの第一歩は「人づくり」という事で「自分のアイデアを実行に移す人」を育成することを目的にしています。
自分の「好き・興味がある・やりたい」を行動にしていく。
「ジブンゴトから始まるまちづくり」を生み出す場にしたいと思っています。
原田:20年後の延岡。壮大ですね。どんな事から始まったんでしょう?
甲斐さん:僕がやっているn計画という店があって、昼はコワーキングスぺースで夜はスナックという、起業やビジネスの話をフラットにする場なんです。
そこにお客さんとして来た旭化成の地域推進グループの方から「新しい部署ができるんだけど、これからの延岡にどんな取組が必要やろね」と相談されたのがスタートです。
その場にたまたま市役所勤めのお客さんもいて、「こんな風にしたらどうか」と話が膨らみました。
店に集まったみんなで想いをカタチにした感じです。
原田:スタートがスナックの会話から、面白いですね。
地域を盛り上げるっていう意味では最強のチームじゃないですか?
日本でも有数の大手企業、市役所、そして起業相談の場にもなっているn計画の甲斐さん。
甲斐さん:そこに、京都市まちづくりアドバイザーとして区の基本計画の策定に携わったり、地域活性化の活動をしてきた山中さんと、一般社団法人こゆ地域教育研究所の代表理事で様々なファシリテーションをしている延岡出身の稲田さんが加わりました。
原田:まさにスーパーチームですね。気になったのが35歳という年齢のくぎりです。
なぜ若者限定なの?
甲斐:僕の所には様々な起業相談が来るんですが、その中で40代50代の方も沢山います。
ただ、40代以上の方はすでにやりたい事があって、ビジネス感覚もあって「どんな道を選ぼうかな」って段階の人がほとんど。
経験も豊かで自分のビジョンが結構決まっているんです。
それに対して20代~30代前半の人は「やりたいことはあるけど、どうしたらいいんだろう」って人が多くて、今回はそんな人たちに絞ってやっていこうと。
だから、実年齢が35歳以下じゃなくても問題ないんです。
原田:私も「何かしたいな」って気持ちなら参加OKなんですね。
甲斐さん:そうです、そうです。
若者だけでまちを盛り上げたいわけではなく、一番悩んでいる世代がそこだったんですよね。
原田:「ジブンゴトから始まるまちづくり」というキャッチコピーはどんな意味が?
甲斐さん:「まちづくりをしたい」って言うけど、やっぱりまちを構成しているのは人じゃないですか。
延岡に住んでる「人」となにかしたいっていうのが「まちづくり」なんじゃないかと思って「人」にフォーカスしました。
そして、誰かのために何かする前に「自分のやりたい事」を大事にしていかないと気持ちは動かない。
そこで、まずは「ジブンゴト」を探す。
そんな大きなことからじゃなく、自分が好きな事で動き出すことがスタートになるかと。
原田:具体的には「自分の好きな事をしようぜー!」ってこと?パリピっぽいですね。
甲斐さん:延岡の人ってすごく延岡が好きですよね。
僕の場合は福岡育ちで東京に行って、延岡にやって来たんですがみんな地元愛が強くて。
そこを言うと僕は「延岡をなんとかしたい」じゃないんですよ。
好きな事をしていたら、それが「まちづくり」になっていったという。これも僕の「ジブンゴト」です。
みんなが自分の好きな事を楽しんでいたら「延岡に行ったらなんかできるぞ」ってまちになっていく予感がするんですよ。
原田:おお、ワクワクしますね。これ、いつ頃から準備を進めてきたんですか?
コロナがありましたが問題なく準備できていますか?
甲斐さん:5月に発案されて、11月スタートなんで順調です。
先日「0会議」という、最初の会議をオンラインでしました。
「九州いち延岡がおもしろい街になるにはどうしたらいいか」という議題で話し合いました。
そして今回が本開催、1回目になります。
原田:それはリアルですか?
甲斐さん:リアルで、1回40人です。
フラットな場で、たくさん話し合える場づくりをします。基本的に対話形式です。
イメージとしては花壇ですね。種まきから苗になって、花が咲き、花壇にしていくという4段階のイメージです。
一段階目の種まきが、この「U35」。
その後、苗になってn計画が伴走して行き、行政のサポートで花を咲かせるっ、そんな人が沢山いる色々な花の花壇ができるといいですね。
まずは「モヤモヤ人を見つける」のが今回の大事なテーマです。
原田:すみません…モヤモヤ人?なんですか?
甲斐さん:モヤモヤしている人です。
原田:でしょうね。何に対してのモヤモヤ?
甲斐さん:自分って何が好きなのかな?自分ってどんな事がしたいんだろうって、モヤモヤ。
なにも具体的じゃないけれど、何かしたいんだよって気持ちです。
原田:キーワードは「moyamoya」の意味が分かりました。
「この気持ち、どうしたらいいの?モヤモヤするぅ!」のモヤモヤですね。
ここで、オノコボデザインの若手デザイナー「志田さん」が参入。
※オノコボデザインは延岡市にあるデザイン事務所。県内外の広告デザインを手がけ、紙面にとどまらずwebやCM等の映像制作。企業・行政の仕事から地元商店のブランディングまで手がける柔軟さで注目を集めている。代表の小野信介さんはD&DEPARTMENTのd47の日本を代表するローカルデザイナー47人にも選ばれている宮崎を代表するデザイナー。オノコボデザインは今回U35のアートディレクションに参加しています。
志田さん:自分、モヤモヤ側です。いや…、実はモヤモヤもしてなくて。
原田:どういうこと!?
志田さん:モヤモヤを見つけたいって言うか、人のモヤモヤにも刺激を受けたい、かな?
原田:なるほど。たぶんみんなモヤモヤの種はあるんだけど「まだモヤモヤもしていない人」がモヤモヤを探しに来てもいいワケだ。
志田さん:そうです、モヤモヤしている人を見て「結構モヤモヤしている人もいるんだな」と知ることで、ちょっとでも考え始めたら、それが何か始めるきっかけになりますよね。
甲斐さん:意外と自分が「モヤモヤしてる」って気が付いてる人って少ないと思いますよ。
自分の気持ちって普段じっくり考えないから。
原田:確かに。終わった時にモヤモヤが始まるって人もいるかもしれませんね。
志田さん:いいと思います、モヤモヤスタート。
まずはモヤモヤを見つけたいですね。
甲斐さん:そうそう。「U35に何しに行くの?」って「いや、モヤモヤ見つけに」でいいんですよ。
講義を聞くんじゃなく、話す場所・対話する場所だから。対話と言っても無理に発言しなくていい。その場に来ていることが、なにかになるから。
原田:あまり「まちを作るぞ!」って気負わずに参加できそうですね。最後にイベント詳細をどうぞ!
甲斐さん:延岡をひとりひとりの「好き」があふれるまちに。
人が住まなくなった空き家がリノベーションにより素敵なカフェになったり、祖父母と共に世代を超えて営業される本屋ができたりと、色々な視点のある若手リーダーを育てていきたいと考えています。
大事なものは「何かしたい」というモヤモヤした気持ちです。
「なにか街のためにしたい・自分を変えたい」「でもどうやって行動すればよいのか分からない」そんな多種多様のモヤモヤが街にあふれています。
このモヤモヤを様々な人・企業が連携して実現することで「自分の好きを実現していける街 nobeoka」をつくっていきます。
20年後の延岡を共に創っていく35歳以下が集まり、その一歩 目を踏み出す、きっかけづくりになると思います。
「あれがしたい、こうなったらいいのにな」の実現に向けて話し合います。是非ご参加下さい。
原田:私は35歳オーバーですが相当なモヤモヤ人なんで参加します!
第一回 2020年11月 1日(日)14~16時「何かしたい」が 見つかる会議 ※終了
第二回 2020年11月28日(土)14~16時「何かしたい」を カタチにする会議
第三回 2021年 1月16日(土)14~16時「何かしたい」が 動き出す会議
会場:延岡市駅前複合施設エンクロス 定員:各回40名
無料開催です。
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宮崎のおいしい物と自然が大好き!ぐうたらを愛する主婦です。
時々ブロガー、イベント主宰、ぐうたら推進、デザイナー、爬虫類ブリーダー、アイドルオタ。ADHD全開で多動してますので面白いことがあったら教えてください!不妊治療の経験を執筆『「ベビ待ち」ってなんだよ!(宝島社)』。連絡はTwitterよりどうぞ。