鈴木都さんによるライブクッキング
特設ステージで、鈴木さんがグリーンカレーを実際に作るライブクッキングが始まりました。
グリーンカレーに使われる、レモングラス、カーと呼ばれるタイの生姜、ホムデンと呼ばれる小さな赤タマネギ、コブミカンの葉などのハーブ類や、白丸ナス、プリック・チーファー(甘長とうがらしで代用)などの野菜について、ひとつひとう説明がありました。
普段はなかなか見ることのないハーブや野菜も多く、興味津々。
ハーブ類は、細かく刻んで、石臼で更にすり潰します。
こういうペースト状になれば、石臼での作業は終了。
あらかじめ鶏肉や野菜を煮込んで、ココナッツミルクを入れた鍋に、すり潰してペースト状になったハーブ類を加えます。
タイのカレーは香りを楽しむために、ハーブのペーストは最後に入れ、あまり煮込まないのが原則だそうです。
最後に、ミニトマトとフレッシュバジルを加えてできあがり!
「出来合いのペーストではなく、フレッシュハーブを使って作ることで、鮮やかなグリーンのカレーになります。」
と鈴木先生。
こうして、ライブクッキングは無事終了。
先ほどのグリーンカレーは、こういう形で参加者に供されました。
グリーンカレーというとすごく辛いというイメージがありますが、複雑な香りと旨味が先に来て、辛さが後から追いかけてきます。
その辛さも思ったよりマイルドで、実に美味しいグリーンカレーでした。
そして、最後を締めるのは、タイ料理を代表するスープであるトムヤムクン。
辛味と酸味、複雑な香りが特徴のスープですが、鈴木さんによれば、トムヤムクンは世界一抗がん作用のある食べ物という研究結果があるらしいです。
鈴木先生に教えていただいたタイ料理の数々、なかなかに奥が深く、しかも美味しいとあって、自分でも作ってみたくなりました。
作り方は、鈴木先生の本を参照してね!
会場にもさりげなく置いてあったこの本、鈴木都著『本場仕込みのタイごはん』(グラフィック社)。
今回出されたグリーンカレーや、イカとパクチーのサラダなど、タイ料理の作り方が、写真とともにわかりやすく書かれています。
フレッシュハーブやタイ料理独特の材料を揃えるのは大変そうですが、郡さんが育てるパクチーのように、日本でも手に入れやすくなっているものも増えていますので、チャレンジのしがいはありそうです。
皆さんも、宮崎産のパクチーを使ったヘルシーなタイ料理、是非ともお試しください。