続いてのプレゼンは、美郷町渡川の山師で原木椎茸の通販サイト渡川山村商店を運営している今西猛さん。
宮崎=食が豊かというイメージがあるが、本当にそうなのか?。
原木椎茸を完全無農薬で栽培しているが、原木椎茸生産者は低所得で売価も生産原価を割れているような状況で後継者もいない。全国に流通する椎茸のうち、原木椎茸は全体の2割しかないというように、低い認知度、低い自給率の現状を踏まえても、本当に食が豊かだと言えるのだろうかと主張。
食が充実していると思う都道府県ランキングでも、宮崎は上位に顔を出さないという事実も提示。
そんな中で宮崎の食をPRするのに目指すべきなのは、
「宇宙!」
だと。Made in MIYAZAKIの宇宙食を目指せ!と。
このためにJAXAに電話したという今西さんは、
宇宙食を作ろうとしてるのは、新潟市、兵庫県、北海道大樹町くらいで、まだライバルが少ないこと、世界中で注目度が高いこと、和食ブームでJAXAも「宇宙日本食」というロゴ作ったことなどを挙げる。
安全に作れていて肉も魚も野菜も種類が豊富な宮崎こそ、宇宙食開発にふさわしいと。
椎茸を使った宇宙食はまだ無いいし、同じ80’sのメンバーである日南市の古谷さんが作っている駝鳥の肉は、筋肉の維持成分が多く脂肪が少ないので、宇宙食にふさわしい素材だという紹介も。
そして、MIYAZAKIを宇宙で発信することによって、生産者に自信と誇りが産まれ、受け継がれる自信と誇りが食の豊かさを生む。
次の世代に繋げることが豊かさであるとするなら、今チャレンジすることが必要だと締めくくった。
これに対しコメンテーターからは、
「エッジが効いている。これが大事。宇宙に持って行くという発想がいい。
渡川という名前、響きがいい。
九州パンケーキ+原木椎茸+野菜でパワーバーみたいなものを作ってDOGAWAで売り出すといいのでは。
このアイディアには、今回の大賞の賞金をつぎ込んでもいいと思う。」(村岡)
「ビジネスプランとしてはツッコミどころ満載だが、ミッションとコアコンピタンスがしっかりしており、避難食、離乳食、介護食等、広がりがある。
根拠、エビデンスが薄いのが残念だが、自分も小遣いくらい投資してもいい。」(徳丸)
と大絶賛。
ここで調子に乗って、具体的な事業計画のスライドを説明し始めたところで、一挙につまらなくなったとコメンテーター陣にダメだしされた今西さんでありましたが、他にも、
「宮崎のフードビジネスについては、議会で介護食にチャレンジしてはどうかという提案もあった。
中山間地域の人々が誇りと自信を取り戻すことが必要。作った人が良かったと思えることは大事。」(永山)
「ぶっ飛んだプレゼンに感動した。
今のままでも、クラウドファンディング等でお金集められると思うが、VCの投資としては市場性の問題がある。
今なら先行メリットもあるので、面白い。」(津野)
という意見が出されました。