皆さん、こんにちは。東京のアンテナショップで働いていた時に、焼酎の本当のおいしさに目覚めたDiceです。
本日11月1日は、言わずと知れた「本格焼酎の日」。
毎年8~9月に焼酎の仕込みが始まり、蒸留したての新酒(ヌーボー)が飲めるようになるのが11月1日前後になるということで、日本酒造組合中央会が1987(昭和62)年に「本格焼酎&泡盛の日」に制定し、以来、この日に合わせて様々な焼酎関連のイベントが行われてきました。
宮崎では、一昨日(10月30日(日))に宮崎駅前で3年ぶりとなる「宮崎焼酎ノンジョルノ」が行われましたね。
私は残念ながら行けなかったのですが、その前日に東京・豊洲で行われた「秋のUTAGE」というイベントで柳田酒造(都城市)の焼酎をいただいてきました。
日本酒造組合中央会によると、2021BY(2021年7月~2022年6月)に宮崎県内のメーカーが出荷した本格焼酎の量は116,953キロリットルで、2位の鹿児島県(91,393キロリットル)、3位の大分県(83,377キロリットル)を上回り、これで宮崎県は8年連続日本一となっています。
また、帝国データバンクが発表している「焼酎メーカー売上げ高ランキング(2021年)」によると、霧島酒造が10年連続でトップとなっているほか、4位に雲海酒造、14位に神楽酒造、46位に高千穂酒造、50位に井上酒造と、TOP50に5社がランクインしています。
日本一の焼酎メーカー霧島酒造と、前年の5位からひとつ順位を上げた雲海酒造の存在は大きく、メーカー数では圧倒的に多い鹿児島県の出荷量を8年連続で上回るのに大きく貢献しています。
しかし、上位50社の売上合計は前年比で4.2%の減、焼酎ブームだった2008年と比較すると21.8%減となっています。
少子高齢化に伴う人口減少、健康志向の高まり、若者の酒離れなどにより全体の飲酒率が下がっていることに加え、ハイボールの需要増、家飲みに適した缶チューハイや缶カクテルなどのRTD(Ready To Drink)飲料や低アルコール飲料が市場に溢れていることから、本格焼酎の需要は低調に推移しています。
こうした傾向に加えて、新型コロナの影響による飲食店等での需要減、サツマイモの基腐病の拡大による原料芋の減少、ロシアのウクライナ侵攻に端を発する燃料や原材料の高騰など、最近の焼酎業界は厳しい環境に置かれています。
しかし、各焼酎メーカーはこの厳しい環境を甘んじて受け入れている訳ではなく、それぞれが切磋琢磨しながら芋や麹、酵母の組み合わせを工夫しながらより美味しい焼酎づくりに取り組むほか、家飲みに適した商品開発を進めたり、海外市場に活路を求めたりと、たゆまぬ努力を続けています。
1日9~34g程度のアルコールを毎日飲む飲酒グループは、10年以内に死亡する危険率(特に虚血性心疾患によるもの)が最も低いという研究結果があったり、本格焼酎(泡盛を含む)は血栓溶解効果が高いという研究結果も示されていますので、毎日お湯割り1杯程度の本格焼酎を嗜むのは健康に良い習慣なのです。
11月1日の「本格焼酎&泡盛の日」を契機に、改めて焼酎に目を向けてみるのも良いのではないでしょうか。
宮崎人は、餃子と焼酎の組み合わせで是非!