2020年2月14日、バレンタインデーなのに仕事帰りのスーパーでカカオ72%のチョコレートを自分用に買ってたDiceです。
今、宮崎は完熟きんかんが全盛期。甘いきんかんには、ちょっとビターなチョコレートが合うんじゃないかと思ったんですよね。
そんなバレンタインデーの夜、美郷町産の完熟きんかんを楽しもうという、チョコレートとは全く関係の無いイベントが開催されたので、バレンタインチョコに縁の無い者を代表して参加してきました。
「MISATO『完熟きんかん』NIGHT」と銘打たれたイベントが開催されたのは、山と街を繋ぐをコンセプトに、美郷町の物産のアンテナショップ的な役割も果たしている「若草hutte」。
イベントの冒頭、オーナーの今西猛さんが、
「あまり知られていませんが、美郷町は完熟きんかんの一大産地なのです。」
と挨拶。
イベントには、美郷町の田中秀俊町長も参加されていました。
田中町長には、昔、美郷町(旧西郷村)産の梨やきんかんでワインを造ったものの、売るのに苦労した苦い思い出があるらしいのですが、美郷産きんかんの新たな展開に期待を寄せておられました。
続いて、美郷町西郷で、オーガニックな完熟きんかん作りにチャレンジされている黒木竜太さんが、美郷のきんかんについて説明。
完全無農薬・無化学肥料できんかんを栽培しているのは、おそらく黒木さんだけではないかとのことで、少しずつ注目を集めるようになってきているとのこと。
黒木さんが育てた完熟きんかんは、JA系統に出荷されると「完熟きんかん たまたま」となりますが、オーガニックなきんかんということで差別化を図るため、個人ブランドの「竜玉」としても販売されています。
この日は、黒木さんの畑からきんかんの成った枝を運んで、収穫体験や糖度計で収穫した実の糖度を測る体験も行われたのですが、糖度23~24度の実もあって、参加者はその甘さに驚いていました。
そして、この日のイベントで満を持して発表されたのが、黒木さんの育てた完熟きんかんを使って作られたクラフトビールの「美郷きんかんエール」。
ほのかにきんかん由来の柑橘香が感じられ、さわやかな苦みの奥に柔らかな甘みが感じられる、美味しいビールに仕上がっていました。
このビールを造ったのが、宮崎フェニックスブルーイングの足立和俊さん。
持ち込まれたきんかん5kgを使って、90リットルのきんかんエールを醸造。
きんかんを使うのは初めての試みだったので、思ったように甘さが出ないのに苦労されたようですが、フルーティーなホップとの組み合わせで、きんかんがほんのり香る、苦みが強めのビールが出来上がったそうです。
出来上がったビールのうち、瓶詰した70本をイベント用として使い、残りは2月15日(土)から宮崎フェニックスブルーイングの店内で期間限定で味わうことができるようになったとのこと。
値段はSサイズ550円(税込)から。今回仕込んだ残りの54リットルを飲み切るまでの限定ですので、興味ある方はお早めに!