宮崎で季節の移ろいを楽しめる場所といえば、えびの高原。
春には、白い花が咲き、夏には、ミヤマキリシマ、秋には、ススキの穂が出そろい、紅葉がはじまります。
冬は、南国とはおもえない積雪があり、スケートもできる。訪れる季節によって表情を変えるえびの高原を紹介します。
えびの市の南にひろがるえびの高原。
世界中でここだけに自生する天然記念物「ノカイドウ」が初夏にかけて見られます。
「ノカイドウ」は、白いはなびらに赤い斑点のあるバラ科の植物で、つぼみは赤く、ひらくと白い、幻想的な花です。
えびの高原キャンプ場付近を散策すると簡単にみつけられます。
また、キャンプ場付近は、うぐいすが多く間近で鳴き声をきくことができます。
また、霧島連山で春を告げる花としてしられる「満作」も早春には見ごろをむかえます。
黄色いリボンのような満作の花。葉がでる前に花が咲くのもこの植物の特徴です。
キャンプ初心者におすすめの「ケビン」は家族連れに人気があります。
また、テントを張って本格的にキャンプを楽しむフリーテントエリアや木製デッキエリアなどがあります。
野外テーブル、屋外ステージもあります。
トイレや簡易水道、かまどなどの炊事場も設置。
飲料や調味料、副食物も販売しているので、買い忘れがあった場合も安心です。
また、長期滞在する人向けに、コインランドリーもあります。
【えびの高原キャンプ村】
ケビン5人用/1泊 大人1650円 子ども1030円
持ち込みテント 1人用 一張りで 850円
テント、毛布、電気こたつ、鍋、釜の貸し出しあり。
平均気温20度と過ごしやすいえびの高原は、キャンプやハイキングを楽しむのにピッタリです。
5月から6月上旬ごろは、ミヤマキリシマが咲き乱れ、光の反射により不動池の水は、コバルトブルーに輝きます。
ミヤマキリシマは、九州各地の高山に生息するツツジの1種。
つつじヶ丘では、約3万株のミヤマキリシマが薄紅色、薄桃色、薄紫色の花を咲かせます。
かつて、坂本龍馬が新婚旅行で訪れた際、「きり島つゝじが一面にはへて実つくり立し如くきれいなり」と書き、姉に送ったとされています。
えびのエコミュージアムセンターは、えびの高原の豊かな自然や見どころを映像で紹介する自然博物館。
池めぐりやハイキングなどの情報もチェックできます。
【えびのエコミュージアムセンター】
住所:えびの市末永1495-5
電話:0984-33-3002
休館日:月曜日
入館料:無料
10月上旬には、えびの高原のすすきヶ原にススキの穂が出揃います。
あたり一面をうめつくすすすきが高原の風に吹かれ揺れる様子は、幻想的です。
また、ナラ、ツタ、ナナカマド、などの紅葉を楽しめます。
えびの高原にある3つの大きな火口湖「六観音御池」「「白紫池」「不動池」を巡るトレッキングコースが人気で、目の前の紅葉と池にうつる紅葉の2つの景色が広がります。
また、エコミュージアムセンターとレストセンターの間をはいり、階段をしばらくのぼると、「えびの展望台」があります。
ここからの眺めは、新しいえびの高原の魅力を感じさせます。
シカが生息するえびの高原。
秋に雄のシカが雌のシカを呼ぶ鳴き声は「日本の音風景100選」に選定されています。
レストセンターでは、テイクアウト用のおにぎり弁当「登山弁当」をつくってもらえます。(前日までに予約が必要です。)
1階はお土産を販売する売店、2階はレストランで郷土料理をいただけます。
また、歩き疲れたら、隣接する「足湯」でほっこりするのもよし。
【えびの高原レストセンター】
住所:宮崎県えびの市末永1495
営業:売店8時~17時、レストラン10時~16時30分(LO)年中無休、登山用弁当420円~
えびの高原は、1月から2月下旬にかけ樹氷でうめつくされ、一面白銀の世界へと変わります。
そして、えびの高原アイススケート場もオープンします。
これは、えびの高原荘の隣にある屋外アイススケート場で、土・日や冬休み期間には、スケート教室も無料で開催されます。
雄大な韓国岳の雪化粧をバックに、開放感に浸りながらスケートができます。
アイススケートで汗を流した後は、えびの高原荘の天然温泉でゆったり。
すべて源泉かけながしの炭酸水素塩温泉です。露天風呂や家族風呂もあり、リラックスできます。
スポーツの後の温泉は最高!
【えびの高原屋外アイススケート場】
料金: 一般 大人1000円 中高校生 800円 小学生 600円
貸靴代: 1日600円 貸ソリ代 500円
営業時間: 9時~17時 ※天候により異なる
【えびの高原荘】
住所: 宮崎県えびの市大字末永1489
電話番号: 0984-33-0161
温泉 :一般の入浴 11:30から20:00まで(受付:19:00まで)
大人520円 子供300円 家族風呂貸切代 1,030円
訪れる季節によって、楽しみが変化する「えびの高原」それは決して作られたものではなく自然がもたらす変化です。
春には春の楽しみがあり、冬には冬の楽しみがある。
忘れていた自然の楽しみをもう一度、思い出させてくれる場所でもあります。
大切な人と一緒に。または、一人でゆったりと。
あなたの楽しみを見つけてみませんか?
参考にさせていただいた記事や引用画像
えびの高原キャンプ村
宮崎観光協会
えびの高原レストセンター|じゃらん
えびの高原|wikipedia