皆様、はじめまして。岐阜県から美郷町に移住して1年半になるハッピーちゃんです。
宮崎県北エリアの美郷町より、寄稿させていただきます。
今回は、宮崎県民もあまり訪れたことの無い…とうわさの「美郷町」の概要について、移住者の目線からお伝えします。
かつては、日向市の西のエリアに入郷地区として、東郷町・西郷村・北郷村・南郷村と4町村が存在していたのですが、2006(平成18)年1月1日に西郷村・北郷村・南郷村の3村が合併して、新しく「美郷町」が誕生しました。
なお東郷町は、2006(平成18)年2月25日に日向市に吸収合併されました。
まだ合併してから18年しか経っていません。
住民の感覚としては旧村時代のほうが長いので、まだその名残があるように見えます。
そして南郷・西郷・北郷のそれぞれのエリアには、それぞれ歴史と伝統があり、迫力満点な祭りが継承されています。
今回は、簡単に代表的な祭りを視覚的に紹介します。
毎年1月に開催。
百済王一族の伝説が残る南郷エリアの3日間続く祭りです。
祭り2日目のかなりの迫力で5メートルに燃え盛る櫓(やぐら)が見所です!
暑すぎて近寄れません!
毎年7月に開催。
古来の稲作神事が引き継がれる、田植え祭。
神田の泥に触れると、一年間の無病息災のご利益が!馬が迫力満点です!
(トップ画像も御田祭にて早乙女が田植えをする様子です)
毎年3月に開催。
宇納間地蔵尊には「火伏せ地蔵」としても有名な菩薩像が祀られています。
沢山の参拝者と地元の出店でにぎわいますよ!
火を扱う場所に貼る「お札」も、宇納間地蔵尊にて購入できます♪
美郷町のお祭りの詳しい情報はこちら↓
美郷町の総面積は、44,884ha。
これは、だいたい日南市や西都市と同じくらいの面積です。
その中でも山林が占める割合は、なんと約92%にもなります(ほぼ山ですね)。
そして美郷町の総人口は、約4,700人(2023年4月時点)。
少なそう…というのはわかると思いますが、具体的に比較すると、似たような面積の日南市は約49,000人、西都市は約28,000人です。
山林面積が多いのももちろん理由の一つですが、同じ面積の地域と比べると10分の1、6分の1の人口というイメージです。
ちなみに、老年人口割合は県内1位。
逆に生産年齢人口割合(15~64歳)は県内最下位…。
いわゆる過疎地域です。
このままでは町の存続の危機!ということで、美郷町では地区別定住戦略(通称:「ちくせん」)に積極的に取り組んでいます。
※これに関しては、また別記事で紹介させていただきます♪
…と、まずは数値的なことを書きましたが、実際、体感的にもかなりの田舎です。
大きな複合施設やホームセンターは言うまでもなく、セブ〇イレブンやファミ〇などもありません。
夜、急に思い立って、ふらっと飲みに行く~なんてこともできません。
見渡すかぎり、山! 川! 田んぼ! 畑!
なんだか吉幾三の歌が頭に流れそうですね(笑)。
日本の昔ながらの原風景ともいえる景色が、美郷町には広がっています。
実はそれが、Iターンの人にとっての魅力になっているのです。
都会ではかき消される、鳥のさえずり、虫やカエルの声…
キーンと冷たい川で夏は身体を涼ませ…
山林が多いので空気もきれいで気持ちがいい…
おすそわけや助け合いでつながる地域…
心のどこかに懐かしさをおぼえる、そんな感覚があります。
私は、きれいな水、豊かな自然環境、そして伝統の残る地域を求めて移住先を探していて、美郷町とご縁があり、移住することになりました。
今では、古民家をDIYし、念願だった家庭菜園や米作り、薪暮らしを楽しんでいます。
私以外にも日本各地から美郷町に移り住んできた家族も多く、具体的な移住者数は、令和2年度から4年度までの3年間で48世帯、88名にもなります。
そんな移住者に対して、美郷町の人々はとても温かく、ウェルカムな雰囲気です♪
三大備長炭生産地でもある美郷町では、「炭焼き」のお仕事もあります。
年々生産者が減っていたのですが、移住者が新たな生産者として加わってきています。
他にも、お店を始めたり、自然保育活動を始めたりと、移住者による新しい取り組みも増えてきています!
美郷町に少しでも興味がわいたら、各エリアで開催される祭りに足を運んでみてはいかがでしょうか?
活気ある住民の様子や、伝統的な祭りの雰囲気を五感で味わえる機会になると思います!
また、移住に関していえば、地域や家との出会いはご縁だと耳にしますよね。
この記事と出会ったのも何かのご縁かもしれません。
美郷町での家探しには、「空き家バンク」を活用するのがオススメです。
「空き家バンク」の成約数は、美郷町が県内2番目の多さなのです。
眺めのいい暮らしや、いつかはしてみたかったDIYでの理想の家づくりなど、都会では難しいことが田舎ではできるかもしれません♪
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
これから、魅力溢れる美郷町のアレコレを不定期に発信させていただきますので、どうぞよろしくお願いします!