宮崎出身の夫と2歳になる娘とともに、宮崎にIターンした、あけ村です。
最近、宮崎市内でも外国人の観光客の方を見かけることが多くなってきたと感じます。
そんな外国人観光客の皆さんに限らず、県外から宮崎を訪れた皆さんが、県内のどんな所をどんな風に楽しんでいるのか、宮崎初心者の私はちょっと気になっています。
私たち家族が宮崎市に引っ越してきて1年と数ヶ月が経ちましたが、まだ串間市に足を踏み入れたことがなくて、いつか娘と都井岬に行ってみたいな~と思っていた矢先に、
「日南市・串間市の広域連携DMOが実施する観光モデルコースのモニターツアーに参加しない? 子連れでもOK!」
と、お声掛けいただいたので、二つ返事で参加して来ました。
このモニターツアーには、地元テレビ局の取材も入っていたので、私もちょっとだけテレビに映るというおまけまで付いてきました。
今回は、この1泊2日のモニターツアーの様子を、3回に分けてお伝えしたいと思います。
画像出典:観光庁Webサイト
いただいた行程表の中に、「DMO」という耳慣れない言葉を見つけたので調べてみたところ、Destination Marketing/Management Organizationの略で直訳すると、「目的地を売り込む/マネージメントする組織」ですが、簡単に言うと、国内の各地で地域と連携して観光地づくりを推進する組織のようです。
観光庁のWebサイトにある「日本版DMOとは?」のページから引用すると、
日本版DMOは、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人です。
とあります。
なるほど。
日南市と串間市では、日南市南郷町から串間市市木・都井地区までの海岸エリアを対象として観光地づくりを進めるための広域連携DMOとして、株式会社コーストライフ(本社:日南市南郷、松尾浩治社長)が今年9月に立ち上がり、「遊び産業」という新しいフィールドの創造を行っている(株)アソビュー(本社:東京、山野智久社長)と連携して、観光ルートの開発を行うために、今回のモニターツアーを実施することになったようです。
こうした予備知識を少しだけ頭に入れた上で、11月某日の朝、集合場所の日南市南郷町の目井津港を目指しました。
集合場所には、東京、福岡から参加された旅行業者の方や、ライター業をされている方々、(株)コーストライフの松尾社長、コーストライフと事業提携している(株)アソビューのスタッフの皆さんが集まっていらっしゃいました。
そこに、子連れのモニターの意見も必要とのことで、テゲツー!からあけ村が、最年少の参加者となる2歳の娘とともに参加しました。
朝9時半、挨拶もそこそこに、「港の駅めいつ」の前から船に乗り込み、串間市の宮之浦港に向かいます。
最大14ノット(約25km/h)と、ほどよいスピードのクルーズは、途中に見える大島や幸島などの島々の解説もあったりして、あっという間のクルージングでした。
串間に行く手段に海路があるとは思いもしませんでしたが、風の音で解説の音声が聞こえづらい所もあったりしたので、そういう細かい点が改善されると、船の旅もなかなかいいものだと思いました。
わが娘は、揺れが心地良かったのか、途中からずーっと寝ていました(笑)が、私の方は、船酔いでちょっとぐったりしてしまいました。
船に弱い方は、最初から酔い止めを飲まれると良いかもしれません。
それでも、ちょっとしたクルージングを体験できて、なんだかお得な気分になりました。
県外から参加された方からは、
「宮崎県に初めて来たんだけど、海の色が緑色をしていて、なんてきれいなんだー!」
と言われて、宮崎市内で見る海より遥かに澄んだ色をしていて、きれいだなと気付かされました。
クルージングの終点、串間市の宮之浦港に到着後、用意されたマイクロバスで都井岬ビジターセンターに向かいました。
次に用意されていたアクティビティは、ここでの馬糞紙づくりの体験です。
えっ? 馬糞?
えぇ、この馬糞です。
都井岬にいる野生馬が道路や駐車場に落とした、掃除が必要な馬糞を集めて、洗濯洗剤でよーーーーく洗って、重曹を加えて煮込んで、消化されずに残った植物の繊維を取り出したもので、馬糞紙を作ります。
以前テゲツー!でもご紹介された「串間市ならではの体験型プログラム」にも、このプログラムは載っていませんでしたよ。
都井岬の野生馬は、天然の植物を餌にしているので、糞にはとってもきれいな繊維が含まれています。
そして、匂いも少ないのが特徴なのだとか。
だから、オリジナルでエコなハガキが作れるんですね。
わたしたち参加者が行った作業は、馬糞繊維を定量取って、丸めて水分を絞って、ノリと水を加えて、ミキサーにかけて、定型ハガキの枠に流し込んで、ぎゅーーーっと押して水気を絞り、用意された木綿に張り付ける、というもの。
ね、簡単でしょ!?
2歳の女の子でもお手伝いできました。
年齢性別を問わず楽しめる体験で、なかなか良いプログラムだと思いました。
ここで作った世界で一つだけの馬糞ハガキは、乾いてから送られてくることになっていて、1週間ほどして自宅に届きました。
さて、この後は、お楽しみの昼食です
その2に続きます。
県外から転勤で、夫の故郷である宮崎市へやってきた主婦です。
食べること、料理することが好きで、海外にいた頃は、語学学校で食堂のおばちゃんをしていました!
子どもと共に、毎日宮崎のおいしい、たのしいを探しています。