これで終わりかと思ったら、へべすの被り物をつけ、「へべべ~」と言いながら登場したのが、アカデミーの受講生の一人で、県立農業大学校の一年生、神林光さん。
被り物すると、「へべす君」に変身です。
「僕には夢があります。」
と語りだしたへべす君。
高校3年生の夏に、勉強や部活もいいけど18歳の今しかできないことが他にあるんじゃないかと思って高校を退学し、そこで農業と出逢ったのだそうです。
農業と出逢ったきっかけは、祖母のニラ作り。
祖母が作るニラは、誰もが認める品質で、ニラ部会の方々も習いに来るほど自信を持っていいものですが、市場に出すとどれも同じになり価格も低いまま。
これではダメだと思い、消費者の方に、本当の価値と本当の美味しさが伝わる農業をしていかないと感じたのだそうです。
そして、8月にこの「日向ドラゴンアカデミー」に入り、それまで全く知らない、食べたことも無かったへべすと出逢い、魅了されていきます。
講座を通して、現場に行き生産者の声を聞いたり、調べたりする中で、へべすの現状を知り、その魅力を知り伝えたくなった彼は、同じ受講生でもあるへべす生産者農家の黒木洋人さんと共に、自費で「東京ハーヴェスト」に行き、へべすの被り物をつけてPR。
また、吉祥寺での人気の現状を視察した中で、へべすへの熱い想いや、手ごたえを感じて帰ってきました。
この経験を通して、へべすの味や香りといった商品力と合せて、人の想いも伝えながらへべすを販売していこうと思ったそうです。
「日向ドラゴンアカデミーで学んだ、地域ビジネスは、地域資源をPRするだけでなく、しっかりと課題と向き合っていくこと。
また、その課題をチームみんなで、いろいろな視点から多角的に解決することによって糸口ができると学びました。
この学んだことを、しっかりとビジネスに繋げて、『儲かる』ということが大切です。」
と強い口調で訴えてました。
現在、少しだけですが、へべすの営業販売をさせてもらっている光くん。
これから1年、さらにへべすを販売していくために、東京や大阪でへべすのイベントを企画したり、インターネット販売やオーナー制度、日向での「へべす祭」をしていこうと奮闘しています。
光くんの頑張りを一番近くで見てきたのが、主任講師の斉藤潤一さん。
「感動して泣いてしまいました。
へべすを全く知らなかった19歳が、『へべすを仕事にしたい!』と言っていることが、日向ドラゴンアカデミーを象徴しています。
応援していかないといけないと思いました。」
と、少し涙声になって話します。
「ビジネスは教えられても、想いや情熱は教えることができません。
受講生の想いが、良い日向ドラゴンアカデミーになっていると感じました。
一年後を楽しみにしています。」
と締めくくりました。
その後、ゲストからの講評と終了証の授与式が行われました。
画像出典:日向ドラゴンアカデミーfacebook
日向ドラゴンアカデミーは、「稼ぐ力」を持つ人材を育成するところからスタートした講座。
主任講師の齋藤さんは、
「稼ぐ力」とは、「顧客の視点から価値を生み出す」、「改善したり挑戦しよう」、「稼ごう」と考え方を変えていくこと。
「受講生の、考え方、物の見方、感じ方、それを変えようと考えて取り組んできました。
変ったなと感じながら、1年後、3年後が楽しみで、日向にとってよい人材が揃ったのではないかと思います。
税金で行ってますので、やめる権利は無いです、しっかりと日向市に還していってください。
このプランは、今日で終わりでは無いので、どんどん改善して実践していって欲しい。」
と受講生に伝えていました。
アカデミーこれで終わりではなく、1期生も引き続き、講座に入り考えてきたことや体験について教えていってもらいながら、来年も、しっかり「稼ぐ力」を構築できる人材を作っていこうということでした。
今後のテーマについては、まだ構想の段階ではありますが、
「ひょっとこ」で世界中から観光客をよぼう!
「サーフィン」を学び体験、
「へべす」は更にしっかり売っていきましょう
ということで、1期生、2期生、3期生となるに連れて、日向の課題が解決し、地域経済が成長していくアカデミーにしていきたいとのこと。
どのプレゼンにも、たくさんのヒントと学びがあり、とても興味深く聞くことができました。
各チームのこれからを見て行きたいと思うとともに、2期生に申し込みたいな~と思う、あんDoでした。
あ~「稼ぐ力」を身につけたい(笑)
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