毎月1回、宮崎空港から家族のもとに帰っている単身赴任中のDiceです。
先日、仕事が終わってから急いで駆け込んだ空港で、家族へのお土産を探していたら、2階の果物売り場で面白そうなものを見つけました。
「アテモヤ」
「おてもやん」は知っていましたが、「アテモヤ」って何なんでしょうね?
実は、以前から空港で売られているのは知っていて、気にはなっていたのですが、今回は結構たくさん並んでいて、ドドーンと目につくように売り場のメインの位置におかれ、ポップも出されていたので、思わず立ち止まってしまいました。
高級品は、大玉2個の箱入りで3,800円。完熟マンゴー並みに結構いいお値段します。
プレゼントならこれくらいでもいいかもしれませんが、自転車操業の身にはちと辛い。
家族用は、箱入りじゃなくていいので、廉価版で。
高級品よりちょっと小さいけど、2玉入り1,300円から。
これなら、ちょっとしたお土産としてもお求めやすいお値段。
ということで、2玉入り1,600円を買ってみました。
外観は緑色で、ごつごつした感じがちょっと恐竜の皮膚のようでもあります(実物の恐竜を見たことはないけど)。
「アテモヤ」は、南アメリカ原産でバンレイシ科に属し、世界三大美果のひとつと言われる「チェリモヤ」(残る2つはマンゴーとマンゴスチン)と、同じバンレイシ科の「シャカトウ(釈迦頭)」を掛け合わせた改良種です。
「チェリモヤ」は「森のアイスクリーム」とも称される果物ですが、暑さや寒さに弱いので、熱帯性の「シャカトウ」と掛け合わせて耐暑性をつけ、亜熱帯性気候での栽培に適するように改良したということのようです。
折りたたまれて入っていた説明書きを広げると、いろいろ書いてあります。
15~20℃の室温で7~10日間、自然に追熟させる必要があるということなので、家族宅で食べるのはあきらめて1個宮崎に持ち帰り、新聞紙でくるんで一週間置いておきました。
早く食べたいなら、冷蔵庫での保存はNG。エチレンガスを出すリンゴやバナナと一緒に置いておくと、もっと早く追熟できるそうです。
そして、一週間経った状態がこんな感じ。果皮の突起の部分が黒く変色して、押してみると柔らかくなっていました。耳たぶ程度の柔らかさが目安ということですが、結構いい感じ。
ここから冷蔵庫に入れて冷やします。
説明書きでは1~2時間冷蔵庫で冷やすと書いてありましたが、結局、一晩冷蔵庫で冷やして、縦半分にカットしたのがこれ。
白い果肉の中に、柿のような黒い種が入っています。
それでは、スプーンですくっていただきましょう。
説明書きには、「食べるとまさにアイスクリームのよう」と書かれているので、トロッととろける食感を期待していましたが、皮に近いあたりは洋梨のように柔らかく少しざらっとした舌触りもあり、熟した柿に近い感じもあり意外と歯応えのある感じでした。
しかし、「シュガーフルーツ」という別名もあるように糖度は高く、パイナップルにも似た香りも芳醇なので、そのあたりはアイスクリームと言ってもおかしくないかな。
甘いだけではなく、わずかに酸味も感じられて、バランスの良い味です。なかなかゴージャスな味わいと言っても良いかもしれません。
完熟マンゴー、完熟ライチと続いてきた宮崎の高級果物路線、次に来る候補のNo.1は、この「アテモヤ」かも。
収穫期は10月~3月くらいらしく、マンゴーと被らないのもいいですね。
マンゴーみたいにウルシに弱い人がかぶれる心配もないし、皆さんも見かけたら一度味わってみてください!